レッドゾーン の商品レビュー
コロナ禍で、医師たちがどのように戦ってきたか、世界がどのように狂った状況であったかを思い出させる描写だった。早くも三年半の月日が経った今、あの時の異常な世界は思い出したくもないのだが、最前線の病院はどんなにか、恐ろしい緊張感だったであろう。歴史に残るパンデミックを背景とした小説と...
コロナ禍で、医師たちがどのように戦ってきたか、世界がどのように狂った状況であったかを思い出させる描写だった。早くも三年半の月日が経った今、あの時の異常な世界は思い出したくもないのだが、最前線の病院はどんなにか、恐ろしい緊張感だったであろう。歴史に残るパンデミックを背景とした小説として、現実味を帯びながら読める面白さだった。医師が防護服を身に付ける描写は、こちらも汗が出てくるような感じだったし、コロナ患者を受け入れるかどうかの医師たちの対立も、さもありなんと思った。悲壮感の中でも、シニカルな主人公の言動が絶望的な雰囲気を少し和らげてくれる感じだった。正義のために命がけでどこまでも突き進もうとする医師。現実を考えて、ブレーキをかけようとする医師。命を落とした患者達、助かった患者達。小説の世界に描かれたような人が現実世界にいたはずだ。医療関係者の方々は自分の想像以上に、困難な状況に置かれていただろう。心から感謝したい。
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コロナが,瞬く間に世界中で広がっていき,不安で,いっぱいだった頃を思い出した コロナ医療に携わった全ての方々に、感謝です。 ありがとうございます
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夏川草介さんインタビュー記事より 〈私がもっとも過酷であったと感じるのは、コロナ第一波なのである〉 医師として現場に立ち続ける夏川さんだからこそ書ける物語。 令和2年2月3日 大型クルーズ船が横浜港に着岸。 ニュースを観て(何かわからないが大変なことが起きている)そう思った頃...
夏川草介さんインタビュー記事より 〈私がもっとも過酷であったと感じるのは、コロナ第一波なのである〉 医師として現場に立ち続ける夏川さんだからこそ書ける物語。 令和2年2月3日 大型クルーズ船が横浜港に着岸。 ニュースを観て(何かわからないが大変なことが起きている)そう思った頃だ。 まだ、マスクをしなければいけないという空気でもなく でも、ジワジワと押し寄せる感染率に恐怖が襲ってきた。 本書を読み、当時のことをいろいろ思い出す。 感染者の急増による病院の対応。 受け入れるのか拒否するのか。 当時ニュースで観たことが書かれている。 ひとつの物語ではあるけれど、本書はノンフィクションではないだろうか。 記録として、手元に残しておきたい一冊。
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新型コロナが第5類になった今、少し落ち着いて過去を振り替えらる作品。報道で知ったいたハズが、実は全く知らなかった医療現場の現実が分かる。 後半、敷島医師と娘とのやりとりに感動。
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感染者数を聞くにしても、現場で闘っている人たちと、外の人とでは、数字の温度感が違う。中身を知らないのに知った気になっている人もいる。 困っている人を助けるのは、医師だからではなく人として。 こうやって誠実に、日々闘ってくれている人たちがいるんだと。
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コロナの中では、どの立場の人も判断に迷いながら、自分にできることを考えて最善を尽くしてきたと思う。 ただ本当に命をかけて戦ってきた人たちの過酷な日々を知ることができた気がする。 「代替案のない反対は意味がない」というセリフに共感した。 ハードカバーで重かったけど、読んでよかった...
コロナの中では、どの立場の人も判断に迷いながら、自分にできることを考えて最善を尽くしてきたと思う。 ただ本当に命をかけて戦ってきた人たちの過酷な日々を知ることができた気がする。 「代替案のない反対は意味がない」というセリフに共感した。 ハードカバーで重かったけど、読んでよかった。
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小説というよりもドキュメンタリーのように書かれている 新型コロナ患者を受け入れるか否か、葛藤の中、この病院は受け入れるが、家族から拒否されたり、子供がいじめられる心配などからその決断は簡単ではない
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クルーズ船でクラスターがおき、新型コロナウイルスの流行の兆しが見え始めた頃の医療現場の話である。まだその正体もはっきりとわからぬ、コロナ感染症の患者を受け入れる、と決めた地方病院の闘いが、その深刻さ、悲惨さとは裏腹に、爽やかに綴られている。それだけに、全体に軽い印象を受けるが、私...
クルーズ船でクラスターがおき、新型コロナウイルスの流行の兆しが見え始めた頃の医療現場の話である。まだその正体もはっきりとわからぬ、コロナ感染症の患者を受け入れる、と決めた地方病院の闘いが、その深刻さ、悲惨さとは裏腹に、爽やかに綴られている。それだけに、全体に軽い印象を受けるが、私にはこのくらいでちょうどいい。不幸すぎる物語は好きではないので、希望の持てる終わり方でほっとした。
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現在は5類となってコロナは治ったが、3年前のコロナ禍の渦中の医療者側の視点で話は進んでいく。大変な時代を生き延びた。
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コロナ蔓延の大変な現場を疑似体験させてもらいました。もちろんフィクションなんですが、リアルな描写に本当にその場にいるような感覚になり、そして改めて医療関係者の方々の努力に感謝をおくりたいと思いました。
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