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リバー の商品レビュー

4.1

291件のお客様レビュー

  1. 5つ

    97

  2. 4つ

    119

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2024/11/08

 600ページ超えの大ボリュームにも関わらず、こちらは続きが気になり一気に読了。北関東の河川敷で若い女性がターゲットにされた連続殺人事件が発生。群馬と栃木両県警の刑事が少しずつ犯人に迫る様子にページをめくる手が止まらない。容疑者が3名に絞られてからの展開が焦ったくもあるが素晴らし...

 600ページ超えの大ボリュームにも関わらず、こちらは続きが気になり一気に読了。北関東の河川敷で若い女性がターゲットにされた連続殺人事件が発生。群馬と栃木両県警の刑事が少しずつ犯人に迫る様子にページをめくる手が止まらない。容疑者が3名に絞られてからの展開が焦ったくもあるが素晴らしい。10年前の事件の被害者遺族である松岡の執念が凄まじい。元刑事の滝本や一馬・昌弘などの若手刑事の活躍ぶりを存分に堪能できた。最後まで犯人の動機が明かされないのも、不気味さを際立たせている上、一貫して警察視点で読めるのでアリ。

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2024/11/05

河川敷で女性の遺体が次々と発見され、10年前に未解決となった殺人事件と酷似した手口に街も警察も凍りつく。 容疑者は3人。一人一人が濃い人物像で、1人に絞っても1冊の小説になりそうな程。手が痛くなる程分厚い本ですが、三連休であっという間に読了でした。

Posted byブクログ

2024/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの奥田作品。そして600ページ越えの大迫力。読む前からワクワクが止まらない! 作者の群像劇の面白さは確信しているけど、犯罪小説となるとどうなのかな?という不安はすぐに吹き飛び序章からあっという間に引き込まれ、気付くとページをめくる手が止まらなくなっている。 特に終盤のスピード感がすごかった。 最後まで黙秘を続け真相はわからないまま?と思っていたら、そこからの展開はさすがだなと思った。 犯人がどういう出来事や心境で犯罪するにいたったかの、犯人側から視点の番外編が読みたい。 小説の中では描かれていなかったけど、それだけで一冊になるだろうなと思うほど色々と想像させられた。 なかなかの長編だったけど、やっぱり面白かったーーー。 罪の轍も読んでみようと思った。

Posted byブクログ

2024/10/06

分厚い本を読みたくなって手にしてみました 奥田さんの小説が好きで読んでいたのはいつのことか。今回は久しぶりの奥田さんです。 長編の犯罪小説 警察、元刑事、被害者の家族、新聞記者 そして、容疑者たち 犯罪心理学者も現れて あーだこーだともう読むことをやめられない あー!目が痛い!

Posted byブクログ

2024/09/28

10年前に未解決となった殺人事件が再び起こる。地道に続ける捜査と捜査線上に浮かび上がる人物たち。もう一歩というところまで来ているのに真実に辿り着けないさまはなかなかの歯痒さもあり、読んでいる手が止まらなかった。かなりの長編だが、手に取ってみてよかった。

Posted byブクログ

2024/09/28

超長編の犯罪小説。群馬と栃木を流れる渡良瀬川の河岸で女性の遺体が相次いで発見される。10年前と同じ手口で起こった事件。当時の捜査員も含め、両県の警察が総力を上げて捜査する。容疑者が浮かぶが決定的な証拠はない。ジリジリとした展開が続く中で、徐々に犯罪の全貌が見えてくる。警察の闇とか...

超長編の犯罪小説。群馬と栃木を流れる渡良瀬川の河岸で女性の遺体が相次いで発見される。10年前と同じ手口で起こった事件。当時の捜査員も含め、両県の警察が総力を上げて捜査する。容疑者が浮かぶが決定的な証拠はない。ジリジリとした展開が続く中で、徐々に犯罪の全貌が見えてくる。警察の闇とか、縄張り意識とか、県警と警視庁の対立とか、そういうことは抑え気味に書かれているぶん、よりリアルに描かれている。天才的な推理をするような刑事も出てこない。現場百回、地道で愚直に繰り返すだけである。一方、犯罪者の方はぶっ飛んでいる。ぶっ飛んでいるが、極端ではなく、もしかしたら近くにいるかもと思わせる描写。よくできていて結構怖い。

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2024/09/14

奇抜なトリックミステリではなく、捜査の積み上げが描く重厚さが際立つ一冊。 それぞれの心理描写もしっかりされていて楽しめました。

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2024/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分厚かったけど、結構あっという間に読了。 10年にわたる悪と見ようによっては正義、自己の考える正義と、警察の闘い。最後、あー、そうなのか、というところもあり、また完全なる悪と自己の正義が結果として同じアクション、を仄めかされて、考えさせられます。

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2024/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと読了。傑作ですね。結末に不満がある人もいるでしょうが、作者はミステリーを書いている意識はないそうなので、群像小説としての評価です。楽しめますよ。

Posted byブクログ

2024/08/27

 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で若い女性の全裸死体が見つけられる。十年前の未解決連続殺人事件と遺体発見現場も手口もほぼら一緒で、連続殺人事件なのか、模倣犯による殺人なのか。  久々の刑事もの。奥田英朗さんって『イン・ザ・プール』のイメージが強かったけど、そ...

 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で若い女性の全裸死体が見つけられる。十年前の未解決連続殺人事件と遺体発見現場も手口もほぼら一緒で、連続殺人事件なのか、模倣犯による殺人なのか。  久々の刑事もの。奥田英朗さんって『イン・ザ・プール』のイメージが強かったけど、そんなイメージを払拭しちゃうくらい硬派でした。  桐生市は群馬県?太田市も群馬県?とか思いながら読みました。北関東ややこしい。渡瀬川って森高千里の『渡瀬橋』の?とか思いながら読みました。  斎藤一馬刑事がかっこ良かったです。いつの間にか推してた。そういえば、刑事もの好きだったんだわ。久々に思い出した。中高生の頃にFBI心理分析官の本とか、パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズも読んでたなぁ。刑事もの久々にもっと読もうかな?おすすめある方教えて下さい。  被害者がマッチングアプリでパパ活してた子達でって事件なんだけど、報道の仕方も改善すべきだよなぁって思いながら読んでました。現実でも、パパ活してたとか、ラブホテルで殺された、とか報じるなら被害者の情報が出ないようにするとか配慮してあげて欲しいなと。そもそも被害者の個人情報発表する必要あるのかな?  600ページ越えだけど面白いからスルッと読めました。

Posted byブクログ