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ほんとうの定年後 の商品レビュー

3.7

62件のお客様レビュー

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2022/11/09

2022年67冊目。264ページ、累計18,127ページ。満足度★★★★☆ 最初は定年者の仕事の様子を書いた本くらいのつもりで手に取ったが、60歳以降世代の消費・貯蓄含めたリアルな実態を浮き彫りにした書 同時に、身近な対人業務などの「小さな仕事」がこれらの世代の人によって支え...

2022年67冊目。264ページ、累計18,127ページ。満足度★★★★☆ 最初は定年者の仕事の様子を書いた本くらいのつもりで手に取ったが、60歳以降世代の消費・貯蓄含めたリアルな実態を浮き彫りにした書 同時に、身近な対人業務などの「小さな仕事」がこれらの世代の人によって支えられていることもよくわかり、現代の日本社会の現状や課題も把握できた。 おそらく、本書を読めば現役世代の将来不安も幾分和らぐと思います。

Posted byブクログ

2022/10/30

希望と救いを感じる事ができるが、 社会的な課題も大きいし、 何より自分自身が、いかに価値観を転換できるのか。 自分自身課題も同じく大きいと思った。 良書。

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2022/10/29

あまり情報がない定年後の生活。 特に気になるのが、どれくらいの収入で暮らしていけるということ。 定年延長、年金支給年も延長される、老後の2,000万円問題と様々な気になる報道等があって、私を含めて、みなさんも将来に対して漠然とした不安があるかと思います。 これらの不安について、私...

あまり情報がない定年後の生活。 特に気になるのが、どれくらいの収入で暮らしていけるということ。 定年延長、年金支給年も延長される、老後の2,000万円問題と様々な気になる報道等があって、私を含めて、みなさんも将来に対して漠然とした不安があるかと思います。 これらの不安について、私は、本書を読むことで多少不安が解消できました。 特に、定年後の多くの高齢者の人たちがストレスなく、仕事に満足感を覚えながら、ゆるやかに生きている様子が書かれており、参考になりました。 また、各年代での具体的な年収や、生活に必要な月収等も書かれており、若干安心しました。 但し、あくまでも現在の高齢者の方々の状況であり、今後ますます状況が悪くなる想定されるので、やっぱり老後資金を貯めておくことは重要だとも感じました。 読書とともに趣味である投資も無理ない範囲で続けていきたいです。

Posted byブクログ

2022/10/19

定年後の仕事の実態を詳細なデータに基づいて分析、評価している。 それによると、50代に就労感が変わり、定年後は年収は下がり、仕事も小さな仕事で現場仕事になるが、それでも6割が仕事に満足し、幸福を感じているという。 データに基づいて分析しているから、実際そうなのだろうけど、本当にそ...

定年後の仕事の実態を詳細なデータに基づいて分析、評価している。 それによると、50代に就労感が変わり、定年後は年収は下がり、仕事も小さな仕事で現場仕事になるが、それでも6割が仕事に満足し、幸福を感じているという。 データに基づいて分析しているから、実際そうなのだろうけど、本当にそうなのかなあ。体力、気力、能力が落ち、デスクワークの需要は少なくなり、積極的に就業しているというより、やむを得ず選択しているのでは?なんて疑問がわく。 さらに、幸せな定年後の生活とあるが、むしろ現状を肯定せざるを得ない悟った(諦めた)定年後の生活なのでは?なんて思ってしまう。 すごく説得力を持たせて書かれてある本なのに、肌感覚で違う!と反発心がわいてくるのは何故w

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2022/10/19

ベストセラーであり、老後の生活に関心があったので読んでみた。 「沢山のデータを引っ張り出して、がんばったね。おつかれさま。もういいよ。」という思い。 これからどうすればいいのか。これからどのような日本にすべきかの考察があまりにも弱い。資料を集めまとめたことには敬意を表するが、単に...

ベストセラーであり、老後の生活に関心があったので読んでみた。 「沢山のデータを引っ張り出して、がんばったね。おつかれさま。もういいよ。」という思い。 これからどうすればいいのか。これからどのような日本にすべきかの考察があまりにも弱い。資料を集めまとめたことには敬意を表するが、単にそれだけ。

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2022/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

保険の支出はそれほど多くない。月1.7万円。 10万円程度の労働収入があればよい。 早期退職勧奨は高年齢者雇用の負担感の表れ。好業績企業でも退職勧奨が行われ、新陳代謝が計られている。 70歳で就業率は45%=働くことは当たり前。 60代で管理職はほとんど存在しない。 アメリカで年齢差別がないのは、競争原理のもと、パフォーマンスの低下は解雇されるから。 1990年以降の成果主義も定着しなかった。 中高年の就職はハローワークの割合が高い。年収が低いのでビジネスになりにくい。 介護、販売、保安、運転、運搬、清掃などの現場仕事が人手不足。 ノンデスクワーカーは3000万人以上。労働者の多数を占める。 基礎力、専門力、その他体力気力、今ある仕事に価値を感じること。 仕事の価値は、他者への貢献、生活との調和、仕事からの体験、能力の発揮、体を動かすこと、高い収入や栄誉。 定年後、仕事からの体験は20代まで回復する。他者との交流の大事さに気づく。 定年後は現役時代の専門性を活かす仕事ではないケースが多い。健康的な生活リズムができて、無理なく働けて利害関係のない人たちと穏やかに触れられる仕事、がいい仕事。 定年制で新陳代謝が行われている。賃金の年功的な部分は少なくしなければならない。 労働供給制約社会が訪れる。高齢者は自らサービスは提供できなくても、必要としている。=労働力不足。 機械化、自動化のためには労働コストが高いほうが進展しやすい。 日本のサービスの質は高く賃金が低い。1500円程度まで上げたほうが機械化が進みやすい。機械化が進んでも労働力不足なので仕事はなくならない。

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2022/09/19

ワクワクしながら一気読み。 「キャリアにおける大きな転機は50歳近辺にある(p201)」 現在53歳。30年近くやってきた仕事にはやり甲斐を感じてるし、まだまだやりたいことがある。一方で、家計の教育負担がほぼなくなり、いくつかのコミュニティに参加するなかで、楽しみながら、かつ、何...

ワクワクしながら一気読み。 「キャリアにおける大きな転機は50歳近辺にある(p201)」 現在53歳。30年近くやってきた仕事にはやり甲斐を感じてるし、まだまだやりたいことがある。一方で、家計の教育負担がほぼなくなり、いくつかのコミュニティに参加するなかで、楽しみながら、かつ、何かに貢献できる生き方がないか考えてた。この点、本書の「「小さな仕事」が日本社会を救う」は大いに腹落ちした。

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2024/08/06

あと一年半ほどで所謂「定年」という年齢に達します。私が社会人になってから多くの退職された先輩を見てきました。社会人になって私が結婚するくらい(1994)までの退職者とのお別れは楽しいものでした。大きな花束をもらって一旦はやりたいことに没頭する様ですが、すぐに飽きてしまって元の職場...

あと一年半ほどで所謂「定年」という年齢に達します。私が社会人になってから多くの退職された先輩を見てきました。社会人になって私が結婚するくらい(1994)までの退職者とのお別れは楽しいものでした。大きな花束をもらって一旦はやりたいことに没頭する様ですが、すぐに飽きてしまって元の職場でアルバイトとして働いていた人も多かったです。 それから時代は経過して、今の会社に移りましたがしばらくは同様な状況が続いていたと思います。私も60歳になったらどうしようかなぁ、と考え始めた頃から何やら雲行きが怪しくなってきて「人生100年時代」とか「生涯現役」「再雇用」というフレーズが聞かれるようになってきました。 そして今年から正式に法律でも65歳まで働ける制度が義務化されました。私にとっては目まぐるしく変わった労働を取り巻く状況の中で、この本のタイトル「ほんとうの定年後」に惹かれるものがありました。この本には私の少し上の先輩たちの所謂定年後を迎えたのちの振る舞いが記されています。人それぞれ環境が異なるので、特定の人の生き方を真似するのは難しいとは思いますが、多くの方の事例を参考にして、私はどうすべきか考える良い材料となりました。 以下は気になったポイントです。 ・定年を境に、月57万円から43万円程度に支出額が減る、60代後半で32万円、70代前半で30万、後半で26万円で安定する様になる(p20) ・定年後の家計を展望してわかることは、結果的には人生の最終期に持ち家を所有していることは、概ね良い選択となる(p21)高齢期に資産性のある住宅を所有しておくことは、自宅を担保に老後にかかる資金の借入を行う「リバースモーゲージ」による活用もできる(p24) ・仕事から引退した世帯の65ー69歳までの収入額は合計で月25万円、そのうち公的年金は19万円程度(p31)定年後は年金に加えて月10万円ほどの労働収入があれば家計は回る(p32) ・平均的な60代の家計が有する資産は、中央値で考えると、1500万円程度である(p46) ・2021年4月に施行された高年齢者雇用安定法では、現状義務化されている65歳までの雇用確保に加え、65歳から70歳までの就業機会を確保するため企業の努力義務とされた(p55)現在の65歳までの雇用確保措置が義務化されたのは2013年であるが、65歳までの雇用が努力義務化されたのは、1990年であり完全義務化まで20年超要している(p56) ・厚生年金保険の支給開始年齢の引き上げは、定額では1994年、報酬比例は2000年であるが、実際に65歳の完全引き上げまで30年もの経過措置があった(p58) ・デスクワークに就く人は、1573万人と、全就業者のうちの4人に一人に過ぎない、デスクエワークとノンデスクワークが混在する中間職種は949万人いる(p103) ・定年後の仕事で大事なのは、1)さまざまな活動に関心が分散される、自分の人生の中でいくつかの居場所を持ち、そこでポートフォリオを組む、2)そのポートフォリオの中に仕事がしっかりと組み込まれていること(p121) ・仕事に何を求めるかという観点で見た時、50代は大きな転機になる年齢である、人が仕事に対して意義を感じることがどうかは、50代を底にしたU字カーブを描く。定年以降に見出される就労感は、高齢になる程高まる価値観として「他者への貢献」「体を動かすこと」になる(p127) ・失われた数十年間と言われることもあるが、コンビニなどの小売店が全国に配店されて質の高い商品がいつでもどこでも買える様になった、インターネット上でボタンひとつで日本のどこに暮らしていても商品を自宅へ届けてもらえる、介護保険法施行(2000)以降、介護サービスは確実に広まっている(p148) ・定年後の仕事として望ましいのは、利害関係のない人たち、と「緩やかに」つながる仕事である(p211)つまり、1)健康的な生活リズムに資する過度なストレスがないこと、2)利害関係のない人たち、3)緩やかにつながること(p212) ・本当の定年後は、誰もがその時々の状態に合った「小さな仕事」に従事しながら、無理のない仕事と豊かな消費生活を両立している姿にある(p259) 2022年8月24日読了 2022年9月19日作成

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2022/09/18

なるほど、いろいろなデータを用いて、定年後の収入だったり働き方だったりに、具体的な例を用いて示してくれている点は良かった。 そして、今後の日本人が、定年後、小さな仕事で働き続けていく上で、より適切な賃金を得られ、かつ、敬意を持って対してくれる社会を実現するためには、痛みも必要なの...

なるほど、いろいろなデータを用いて、定年後の収入だったり働き方だったりに、具体的な例を用いて示してくれている点は良かった。 そして、今後の日本人が、定年後、小さな仕事で働き続けていく上で、より適切な賃金を得られ、かつ、敬意を持って対してくれる社会を実現するためには、痛みも必要なのもその通りだろう。だから、著者にはそのためにはどういう施策が必要なのか、一つでも二つでも良いから示してほしかったかな。 自分ももういわゆる定年まではもう5年しかないから、当然、今の経済状況を考えれば、その年齢で働かないという選択肢は選べないだろう。 そして、この本のデータが、定年後はそれほど収入は必要ないという根拠が、貯蓄額や退職金にあるのなら、やはり全然安穏とはしていられないわけで、読む前よりむしろ不安感というか焦燥感は増してしまったようにも思えるが、一筋の光明はあるようにも思える。 今の自分を定年後の自分が振り返って、バカやろうという度合いを少なくするための方法を本当に、頭から煙が出るくらい、考えてそして一つでも多く実行して錯誤して、何かを見つけなければいけないなと、考えた三連休の中日の夕方…

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2022/09/12

サラリーマンにとって、定年後にどんな仕事をするかは切実な問題だと思う。慣れ親しんだ組織を離れ、紹介や斡旋の有無はともかく、現役時代と違う仕事に就くのだから、気持ちの切り替えも必要だし、収入面も気になる。 そんな不安に対し、統計データや定年退職後に働いている人との面談を基に、平均的...

サラリーマンにとって、定年後にどんな仕事をするかは切実な問題だと思う。慣れ親しんだ組織を離れ、紹介や斡旋の有無はともかく、現役時代と違う仕事に就くのだから、気持ちの切り替えも必要だし、収入面も気になる。 そんな不安に対し、統計データや定年退職後に働いている人との面談を基に、平均的あるいは多くの人が歩むであろう定年後の仕事をリアルに紹介している。そして、そこでは、競争して組織内で成り上がるという考え方をリセットして、負担やストレスを小さくして、社会や周りの人の役に立つよう無理のない範囲で「小さな仕事」をする人が、現役時代より幸せに働く姿が見えてくる。 もちろん、収入は減る。しかし、支出も減少し、ある時点からは年金収入もある中で、無理して多く稼ぐ必要がない。そんな先人の姿を見ているうちに、不安が安心に変わっていく。 労働人口が減少していく日本社会で、消費者優位の社会から、働き手に優しい社会へと変わっていく必要があると著者はいう。「働き手による無理のない仕事と豊かな消費生活をどう両立させるかを考えていかなければならない」という著者の指摘は重要である。

Posted byブクログ