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夜の道標 の商品レビュー

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147件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  5. 1つ

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2024/09/28

読了後に体の内側がゾクゾクするような感じを覚えた。 親というものは良い存在であるだけではない。近年、毒親や親ガチャといった話題が注目されることもあるが、この小説もその問題を題材の一部にしているのではないだろうか。 体面を気にして個々と向き合わなかったり、自分の頭で考えず選択し、さ...

読了後に体の内側がゾクゾクするような感じを覚えた。 親というものは良い存在であるだけではない。近年、毒親や親ガチャといった話題が注目されることもあるが、この小説もその問題を題材の一部にしているのではないだろうか。 体面を気にして個々と向き合わなかったり、自分の頭で考えず選択し、されど責任は取らないような自分勝手な人間にならないように気をつけたいと思った。

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2024/09/23

阿久津と波留の二人には通じるものがあったんだろう。心のうちに押さえ込んでいるものというか。捕まったとしても、最初からそのつもりだったのだろうからスッキリしたのではないだろうか。

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2024/09/22

様々な人物がどう絡むのか?と思っていたが、後半に向けて徐々にまとまっていく。そして、最後まで殺人の動機がわからなかったが、こちらも、なるほど…と、納得。こういう感情があってまだ救われた。ネグレクトの話題は、いつになっても心が痛む。

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2024/09/06

社会派ミステリー。優生保護法を含めて人道的ではないこと、今では非常識なことも、ある時代では常識になるのだと思った。 息子に当たり屋をやらせる父親に腹が立った。 そんな酷いことをさせられていても、父親を憎めない息子が不憫だった。

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2024/09/03

3つの視点で描かれる話がどう展開するのか読めなかったが、まさか優生保護法と不妊がテーマとは。 珍しいテーマで新鮮でおもしろかった。

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2024/07/31

07月-13。3.5点。 1996年、横浜で障害者向けの塾を運営する先生が殺害される。容疑者はすぐに浮上したが、2年以上見つからず。。。 読み進むと、重いテーマが姿を現す。おもしろかった。

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2024/07/15

舞台は平成10年の横浜です。しかし出版された のは2023年です。 つまり作者は「過去」を振り返って物語を綴ってい るのです。 殺人事件の犯人とそれを追う刑事、犯人をかくま う女性。そしてふとしたことから犯人と関わりを 持ってしまう小学生が絡み合って、物語が紡がれ ていきます...

舞台は平成10年の横浜です。しかし出版された のは2023年です。 つまり作者は「過去」を振り返って物語を綴ってい るのです。 殺人事件の犯人とそれを追う刑事、犯人をかくま う女性。そしてふとしたことから犯人と関わりを 持ってしまう小学生が絡み合って、物語が紡がれ ていきます。 そして物語の鍵になるのは「時代」です。 平成10年は西暦2000年頃でしょうか。ほんの20 年前ですが、そんな時代もあったなあと出てくる 出来事に遠い目をして読んでしまいます。 たった20年でも世の中は間違いなく変わるので す。 テクノロジーのような外的な意味ではなく、「正」 に対する内的な解釈も、です。 そんな重たいテーマを投げかける一冊です。

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2024/07/13

すべてどこかで本当に起きている事件かのようなリアリティ。作品のテーマそのものも、ああ、そんな切り口なのか…といった感じで、私はそのことについて何も知らなかったので衝撃だった。作品全体が短く感じたので、もう少しあの2人の絆が深まる場面というか、絆が深まるきっかけを掘り下げて書いてあ...

すべてどこかで本当に起きている事件かのようなリアリティ。作品のテーマそのものも、ああ、そんな切り口なのか…といった感じで、私はそのことについて何も知らなかったので衝撃だった。作品全体が短く感じたので、もう少しあの2人の絆が深まる場面というか、絆が深まるきっかけを掘り下げて書いてあったらさらに面白かったなという感じ。

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2024/07/18

なぜ、そんなに素晴らしい塾の先生が?一体なぜ?と思っていたら、人権に関する問題が絡んでいたんだ。  ちょっと扱っている問題が重い。こんなに簡単に軽く小説で扱えるのか。真剣に取り扱ったら重たくなり過ぎるうえに、殺人事件の動機として使う。そのうえ全体的に重たいものを抱えた登場人物が...

なぜ、そんなに素晴らしい塾の先生が?一体なぜ?と思っていたら、人権に関する問題が絡んでいたんだ。  ちょっと扱っている問題が重い。こんなに簡単に軽く小説で扱えるのか。真剣に取り扱ったら重たくなり過ぎるうえに、殺人事件の動機として使う。そのうえ全体的に重たいものを抱えた登場人物が多いのに、何故か重くならない。ライトな感じでバランス良く、イヤな読了感がなくてよかった。阿久津の単純で純粋なところ、桜介の存在に因るのかも。 豊子はその後どうなったのだろう。

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2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。 早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りはつかめていない。 殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。 それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。 (アマゾンより引用)

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