終活中毒 の商品レビュー

秋吉理香子(著者)

2022/08/27

怖い系から胸が熱くなるような終活にまつわる短編集。最初の怖い系も良かったけど、ラストのお笑い芸人の話も良かったなあ〜

2022/08/25

おっもしろーい！！終活、というどこか辛気臭いイメージを吹っ飛ばす面白さ。亡くなった人、亡くなりそうな人を中心とした4短編集。『SDGsな終活』...SDGsにハマっている大金持ちの中年女性が余命宣告を受ける。この女性のキャラが強烈。『最後の終活』...途中までの展開は読めたものの、見事な伏線回収。最後までよく出来てて感心。『小説家の終活』...ラストに安堵。小説家が小説家目線の話を書くとやっぱり面白い。『お笑いの死神』...もう号泣。こんなにハートフルとは。総括：ハズレなし。前作の『婚活中毒』を超えたね。

2022/08/24

終活をテーマにした4話の短篇集。

想像を超える結末に唖然とするしかない。
特にSDGsな終活は、ゾッとするほどの凄さだった。
最後の終活は、こうやってサクサクと息子が片づけしてくれたらいいなぁ…頼もしいなぁなどと考えていたらまさかの大どんでん返し。
この2話がとても強烈過ぎた。

2022/08/20

終活をテーマにした短編集

それぞれ、まったく違った角度からの作品で
どれも面白く読みました。

初っぱな

「君はいったいいつ死んでくれるんだい？」

でめちゃくちゃ引きつけられ、

昆虫の脚が布に引っかかってなかなか
取れないような、そんな感触がした

は、キモさが伝わってゾワゾワした
天才か！？

オススメです。

2022/08/13

とーっても広い意味での“終活”を題材にした連作短篇集。４作が収録されている。
１話目の「SDGsな終活」は、なんじゃこりゃあ？とあっけにとられた。次の「最後の終活」はタイトルに首をひねったが内容も相当にひねられていた。３話目の「小説家の終活」はありえないでしょと思いながらもなかなかいい話だった。最後の「お笑いの死神」は一番まともな終活話だった。泣けた。
なかなかバラエティーに富んだ短篇集で、構成もよかった。

2022/08/12

人生の終わりをテーマにした短編だが「そっちかー」だったり、ほろりとしたり、ミステリー要素あったりで楽しめる1冊。最後のお笑い芸人のお話、とても良かった。

2022/08/06

ミステリー要素があって先が気になるからこそ、サクサク読めてしまう中毒性があり、オチもとても面白く、非常に楽しめる作品でした。

短編集でどうしても先が読めてしまうのは致し方ないような気もするのですが、それでもモヤっとすることなく気持ちよく読了出来たので、個人的には好印象でした。

お気に入りの編としては「SDGsな終活」で、この展開力とオチが好きだったから、この作品にここまでのめり込めたのかなと思います。

2022/08/06

婚活中毒が面白かったので、今作も期待していましたが非常に面白かったです。

1作目は、ザ秋吉先生という感じのお話。主人公に同情はできないけど、何となく憎めないというか、ちょっとコメディぽくて面白い

2作目は、これもよくできたどんでん返し系。途中薄々違和感に気づいていくけど、最終的には綺麗に終わって良かった。

3作目。これも秀逸。主人公の終活ではなくて、誰かの終活にある種巻き込まれる形。
これも良い話だった。

4作目。これはコメディというか…感動とも違うんだろうけどよくできてるなぁと思いました。
おお、そういうオチかと感心しました。

2022/07/31

久しぶりの秋吉さん。この人も真理さんに並ぶくらいのイヤミス系の方だと思っていたので、最初のSDGｓはおおー、となった。残りの三編は感動も込みこみの話だったけど、この手の話でよくある感動の押し売り感がなく、さくさく読めたのでよかった。

2022/07/31

どれもラストが秀逸なミステリー短編です。続きが気になって、どんどん読み進めてしまう。お笑い芸人の話は感動で涙してしまった。同じ作家さんの『婚活中毒』もオススメ。