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Iの悲劇 の商品レビュー

3.8

130件のお客様レビュー

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    30

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  3. 3つ

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2022/10/20

読んでいてこうだろうなーと思っていたこととあまり差異がなくて意外性が足りなかった。 けど読了後の後味の悪さはさすがです。 集落の人たちの描写がかなりリアルで、ああこういう人いるよね……ってちょっとひいてしまったので、サービス業の方々は読んでてもにゃもにゃするかも。

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2022/10/20

もっと怖い話かと思っていましたが、コミカルな作品でした。いや人が死なないだけで、構成は「インシテミル」と同じ感じなのかもしれません。 面白かったです。

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2022/10/20
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久々のミステリー。あまり読む分野ではないけど、人死がでるような内容ではなく特殊な環境でありつつの、隣人とのトラブル話といった感じかな。 連作短編集で各話毎に、パターンというか落ちは同じなのだし最後もある程度予想は付く、内容でしたが嫌な気分にもならずイッキ読みした。 米澤穂信さんの作品は前から読ましていただいており、自分の中では読みやすく、今回も気軽に手に取らせてもらった。 この方の作品の登場人物はいつもの魅力的で、この先の活躍もみたいと思わされるのですが、ないんでしょうね(泣) サクサク読めたミステリーでしたが、バックボーンは深い話だったと解釈、知らない世界のことも勉強になりました。 好きなミステリーです。

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2022/10/18
  • ネタバレ

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最初のとっかかりが何これ?みたいな感じで入り込むのに時間がかかったけど、 米澤穂信流の「そして誰もいなくなった」ってこういうこと!?ってなってそっからは一気読み。課長が絶対ラスボスだと思ってたけど、やっぱな。 あと各話のタイトルの付け方に脱帽。ひえーんすき。 でも一生懸命ここに住もうとしてくれた人たちに尽力した万願寺さんがかわいそう。報われてくれ~。

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2022/10/17
  • ネタバレ

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一度無人になって朽ちていくだけだった集落に人を移住させ再興する計画が立ち上がる。 移住を支援するための部署「甦り課」に送られた主人公。 住民のために奔走するが、村では不審な事件が相次ぎ、次第に人が減っていく。 話が進むにつれ昼行灯なはずの上司や無邪気な新人に対する疑問が深まっていき、最後に明らかになる構図が面白い。 この事件後、主人公はどの道を歩むんだろう。

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2022/10/11

Iターン移住による起こる悲劇が綴られていき、そして誰もいなくなる。 おやおや、それでは結論を言ってしまっているのでは?と思うなかれ。 何が本当で何が嘘なのか、よく分からなくなる。その正義は本当に正義なのか。自分の価値観が思い切り揺さぶられる1冊になっている。 米澤穂信さんの作品...

Iターン移住による起こる悲劇が綴られていき、そして誰もいなくなる。 おやおや、それでは結論を言ってしまっているのでは?と思うなかれ。 何が本当で何が嘘なのか、よく分からなくなる。その正義は本当に正義なのか。自分の価値観が思い切り揺さぶられる1冊になっている。 米澤穂信さんの作品では「王とサーカス」が好きなので、似たような空気感を持っていそうなこの1冊は読んでみたいと思った。 ひとつの章で必ず誰かに何かが起こり、1人また2人…と10人が出て行ってしまう。果たしてこれは蓑石の呪いなのか?などと不穏な空気感を醸しつつも、話は進んでいく。得体の知れない恐怖感と、現実問題としての恐怖感が相まって、ミステリー要素を色濃くしているように思う。 田舎の住みづらさを利用した上手いミステリー。 とても面白かった。

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2022/10/10

無人となった限界集落を再生したい。各地から集まってきた訳アリの移住者たちと、彼らを迎える市役所の「甦り課」の3人。 相次ぐクレーム、度重なるトラブル。その果てに見えてきた謎とは? 米澤作品らしい苦味成分多めの連作短編集でした。

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2022/10/08

ミステリーというより、地方が抱える問題点を浮き彫りにした作品でした。 もちろん、ミステリーとしも面白かったですが。 旅行中に読みましたが、首都圏や大都市に住むものには、中々理解出来ない、考えたくない?地方が持つ悩みに思いを馳せることになりました。 日本が観光立国になったといって...

ミステリーというより、地方が抱える問題点を浮き彫りにした作品でした。 もちろん、ミステリーとしも面白かったですが。 旅行中に読みましたが、首都圏や大都市に住むものには、中々理解出来ない、考えたくない?地方が持つ悩みに思いを馳せることになりました。 日本が観光立国になったといっても、観光資源を持つのは一部地域たけ… 産業もしかり。 主人公と東京で働く弟が言い合う姿は、まさに、地方を故郷とする人の心の葛藤なのでしょう。 でも、果たして地方が抱える問題を当事者だけに押し付けて良いか、疑問に思えます。 と同時に、毎朝通勤電車に揉まれ、狭い住居に我慢しながら暮らすのが、幸せなのかどうか…もわかりませんが。

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2022/10/06

悲劇とも喜劇ともとれる米澤穂信らしいザラついた後味のミステリーでした。田舎暮らしに楽観的な夢を見て挫折する話はよく聞きますが、移住者だけでなく地方行政のかかえる問題までもが浮き彫りになります。たしかになー綺麗事で上手くはいかないよなーと色々考えながら最後まで読んで、そういえばこれ...

悲劇とも喜劇ともとれる米澤穂信らしいザラついた後味のミステリーでした。田舎暮らしに楽観的な夢を見て挫折する話はよく聞きますが、移住者だけでなく地方行政のかかえる問題までもが浮き彫りになります。たしかになー綺麗事で上手くはいかないよなーと色々考えながら最後まで読んで、そういえばこれはミステリーかと思い出す。ただのミステリーで終わらない米澤穂信のストーリーの作り方はやっぱすごいなと思いました。

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2022/10/05

安定の連続短編。 オチうんぬんではなく、引き込まれる文章力には 毎回脱帽です。 やはり日本一の短編作家さんです。

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