5A73 の商品レビュー

詠坂雄二(著者)

2023/09/16

以前アメトーークで紹介された本。
世の中に幽霊文字という読みも辞書にも載ってないものがあり、その形と文字コードだけが存在する。
ある自殺者の躰の一部にこの文字が書かれたものが連続して発見された。
この文字は何でどんな意味があるのか、彼らは本当に自殺か、彼らの共通点は何か、物語の中で誰が事実を知り、この後どうなるのか、謎が謎を呼びまさに迷い込んだ。
ずっとモヤっとするが、自身はきっと現場にいたら巻き込まれるタイプだと思う。
247冊目読了。

2024/01/24

序盤から設定、語り口にとても惹き込まれた
オチが予想外だったが、それもまた乙
途中から垂れていく印象があるものの、山本と早川の2人の言動が面白く、一気に読めた

2023/09/09

一文字の漢字をキーに展開するミステリー。斬新なストーリー展開で、早くさきを知りたくなる展開。作者の前書きと後書きはちょっと余計かなと思いました。

2023/09/08

この展開は予想外。
ミステリーを読んでいたはずが、いつのまにか違う世界に迷い込んだ気分。
自殺者達の体に残された『暃』という幽霊文字。
その意味を各登場人物が思考し、提示する。
その過程はまるで学問のよう。
多重解決ものだけど言語学や哲学に通じるものもあって、なかなか興味深い作品だった。

2023/09/05

中盤の、当事者目線と警察官目線が交互に出てきて、一連の事件は繋がってたんだとわかっていくところはすごく面白かったのに、肝心のオチというかラストが腑に落ちない感じの消化不良で終わってしまった。
曖昧に終わる物語が嫌いなわけではないけど、この手の作品ならホラーかミステリかに振り切ってカチッと終わらせてほしかったな～
そもそも読者はこの文字が何なのか？を知りたくて読んでいるので…
反転の謎とか警察内部の諸々とか所々出てくる伏線っぽいものも、もっと気持ちよく回収できたはず…と思ってしまった
惜しい！

2023/09/02

同僚に話題の本だからぜひ読んでみろ
と押しつけられ読了。

テーマは独自感があり面白い展開だし
ゾクッとさせてくれるラストに向けての疾走感も悪くない。
がワシには合わなかった。
義務感でする読書はよくないよね。

2023/08/30

意味、読み方が無い文字　幽霊文字
それぞれの解釈があり面白いなと感じた

山本、早川コンビや章立てなど良いところもあるが
随所に？？？と気になるところがあった

中盤〜後半への盛り上がりはゾクゾクした

2023/08/27

読書芸人で興味をもって読んだ。ネタばれなしで読むことをお勧め。
アイデアは面白く、その意味で読んでもいい本かなとは思う。
でも裏返すとアイデアを無駄使いしたもったいない小説だなと思った、もっとしっかり描いたらヒット映画の原作やドラマの原作になったんじゃないか、というくらいに。

～～～

初読では読書芸人さんたちがそこまで推す理由が分からず、私自身が読み切れてなかったところがあるのかと思い再読したが、逆に粗が目立って初読のときよりも読後感が下がった。

結末はそこに至る必然性や納得感が『私は』得られなかった。かといって、読後に読者に何か感じてほしい、考えてほしい裏テーマがあるのかといえば、それも『私には』気づけなかった。

繰り返しになるけど、アイデアがよかっただけに、もったいないなぁと思った。

2023/08/26

登録しようと思って検索したら評価がとても悪かったので、そうなのかーと意外なような納得のような。
これどういうことなの？この先どうなるの？？？と先が気になってすらすら読めたけど、最後のオチでかなり拍子抜けして、それズルくない？？それはナシでしょ……と思ったのは事実。
でも幽霊文字という存在は初めて知ったし、オチに至るまでの展開はなかなか面白かった。

2023/08/26

アメトークで紹介されてて読んだ本。幽霊文字の謎は面白く、刑事パートと死者パートが交互に進んでいく構成も面白かった。でも、オチは、、、。なぜ自殺にまで追い込まれたのかも納得いかず、消化不良かな。ただ、読んでいる途中から、非の形がフナムシに見えてくるという、謎の幽霊に取り憑かれました