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詠坂雄二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2022/07/20
JAN 9784334914745

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商品レビュー

2.8

103件のお客様レビュー

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2024/10/21

※ 奇妙な事件を題材にした犯罪ミステリー かと思って読んでいたら、ラストで違う 方向に方向転換した後に着地して驚きました。 何なのか分からないものを調べ続けることや 解がわからないとこを考え続けること、 ひとつの物事に囚われて思考も行動も 身動きが取れなくなるって、ある種の呪い...

※ 奇妙な事件を題材にした犯罪ミステリー かと思って読んでいたら、ラストで違う 方向に方向転換した後に着地して驚きました。 何なのか分からないものを調べ続けることや 解がわからないとこを考え続けること、 ひとつの物事に囚われて思考も行動も 身動きが取れなくなるって、ある種の呪い と呼べるのかもしれない。 ーーーーー 一見して自殺とも考えられるが、 体に不可思議な形を記した死体が 続けて発見された事がきっかけで 別々と思われていた事件が一本に繋がっていく。 共通点は読みも意味も分からない形、 目にしたことがあるような気がする一方で 何なのか判別がつかず、特定ができない 不思議なもの。 共通項の謎を追う刑事たちの前に 不意に現れた正体不明の青年は、犯人なのか 事件の解決に寄与する情報提供者なのか。 主人公と思われた人が話の芯ではなく、 翻弄されました。

Posted by ブクログ

2024/09/15

ミステリーと思い読んだのですが、まさかの残念な結末でした。中弛みのような、ダラダラしている文章も多いように思いました。物語自体もとても軽さを感じてしまいました。 オススメしているインスタグラマーや、アメトークで話題になったというのもあり、かなり期待して読んだのですが、私には合わな...

ミステリーと思い読んだのですが、まさかの残念な結末でした。中弛みのような、ダラダラしている文章も多いように思いました。物語自体もとても軽さを感じてしまいました。 オススメしているインスタグラマーや、アメトークで話題になったというのもあり、かなり期待して読んだのですが、私には合わなかったです。

Posted by ブクログ

2024/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漢字一文字にここまで連想して世界を膨らませられるのはすごいと思ったし、読んでいて文学部の研究者の気分になった。漢字一文字でもこんなに見る人の立場や人生によって変わってくるんだなあ。この世の中で、誰一人として同じ景色を見ている人はいないんだろうなと思った。 読みながら薄々感じてはいたけど、幽霊文字5A73の意味は結局納得できる形では終わらなかった。実際に幽霊文字なんだから、その意味は確定させず終わるのは納得なんだけど、結末がオカルトというか非現実的で、驚きというより「あーそういう感じかー」ってなった。 自殺していく人たちが、段々元々自殺を日常的に考えていない人たちになっていくことが、よりなぜ自殺したのか、5A73にはそうさせる何かがあるのかという謎が深まっていった。そして後半から一気に物語が加速して、じわじわとゾッとする感覚が掻き立てられた。 自分自身「死」について深く考えたことがなくて、「自殺」がテーマの本もそこまで読んでこなかったから、人が自殺に至るまでに当たり前だけど様々なケースがあるのだと思った。実際自殺を考えてこなかった私のような多くの人は、「自殺=それぐらい辛いことがあった、これ以上生きていけなくなってしまった」という大層な理由があると思ってしまうから、登場人物たちの日常生活から自殺までがグラデーションで繋がっている感覚は不思議だった(実際は非現実的な存在が自殺へと導いていたわけだけど)。黒下さんが自身と湯村さんとの共通点を、「死を、死というだけで遠ざけようとしない」と表現するところに、「死」「自殺」が日常生活からかけ離れていないことを感じさせられる。 韮澤が主人公として読めば、また評価も変わるのかも。人には見えない非現実的な存在が見える主人公が、非現実的なものと攻防の結果、現実にも影響を及ぼす。韮澤の周囲ではそういう不思議なことが起こるから、警察から目をつけられているけど、結局韮澤が何かをしている証拠を見つけられる訳ではなく、逆に非現実的な存在から助けられる、みたいな?笑 いろんな視点から楽しもうと思えば楽しめる作品で、「自殺」に注目すれば、その背景の多様性を感じたり、幽霊文字の成り立ちに注目すれば、文学学者の研究ってこんな感じで歴史的証拠と連想の繰り返しなのかーとか、非現実的な存在に注目すれば、その存在ができた理由とかミステリー的要素がメインになるし…。でも現実的なミステリーものや伏線回収が好きな人には、やっぱり腑に落ちない結末かなあ。

Posted by ブクログ

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