5A73 の商品レビュー

詠坂雄二(著者)

2023/10/06

一見関係のない自殺者達。しかしそれぞれの体には「暃」という幽霊文字のタトゥシールが貼られていた。それぞれの自殺に何らかの裏があるのか？2人の刑事が捜査を進める過程と自殺者達の一人称が交互に語られていく先に見えてくるものは？読みも意味もなく起源もはっきりしないのにJISコードでは「5A73」として登録されている「暃」に意味を見出そうとするやり取りが面白く興味深い。幽霊文字らしく曖昧なままで終わるのかと思っていたけど一応落とし所に落ちたのには納得した。まあ煙に巻かれたままでも良かったけど。韮澤と作者が初めて出会ったのは遠海市とあるけど「遠海事件」関係ない？(韮澤いなかった記憶)別の既刊にあるのかな？

2023/10/04

中盤は引き込まれた。
オチがイマイチ。
人物の会話が読みづらい。共感できない意見と言い回しで消化不良。
幽霊文字というテーマは新しさがあってよかった。
読みたい気持ちになったし、
中盤まではどうなる？どうなる？とワクワクした。

2023/09/27

終章のメタ的展開からの小説や物語に対するアンチテーゼや作者の主張は感じられたが、終着点としては物足りなさを感じた。

2023/09/27

幽霊文字を初めて知った。
その幽霊文字をタトゥーシールにして体に貼り付け自殺する事例が続く。調べる2人の刑事だが幽霊文字の意図が解らず捜査は難航する。
漢字の成り立ちや由来を考えると非常に面白い。おもに象形文字から漢字は出来ていると思っていたが別のパターンもある事を知った。
ただオチは納得感が薄い。いくつかある幽霊文字の中でもその漢字を使った理由などがよく分からなかった。

2023/09/24

これはホラーなの？
幽霊文字の解釈やら、見た感じからの印象やらをこねくりまわして、納得する結論もなく…なんなの？という感じ…

2023/09/21

絶賛されていた分、こんなもんか〜と感じてしまった。
章によって、読みずらい（頭に入ってこない）文が多いのも苦痛だった。
たいして重要とも思えない一節に、やたらと打たれる傍点。意味あるのかね？
刑事2人の存在も尻すぼみだったし。
最終章で作者本人が登場したのには笑えた。

2023/09/19

幽霊文字という題材や自殺が連鎖する謎というのも面白かったが、読み進めるのに夢中になることがなかった。あまり惹きつけられる文章ではないのかもしれない。少々退屈しながらも結末が気になってがんばって読んだのに、なにより着地がスッキリしないのが残念だった。
謎が残ったままでもいいのだが、幽霊が自殺者に次々乗り移っていただなんて、なんというか拍子抜けだ。
ミステリーと思って読んでいたのに、ホラーに片足突っ込んで終わり、みたいな。

2023/09/17

アメトーークで紹介されており、やっと手に取ることができました。こちらの作家さんの本は初めて読みました。
物語はゆっくり進んでいくので、どういった着地になるのかと思っていたら…個人的には面白い終わり方だと思いました。読み終わってからもう一度前書を読んで、フィクションなの？ノンフィクションなの？とさらに興味を惹かれました。
幽霊文字という、知らなかったことを一つ学べたのも良かったです。とりあえず夫にも、この新しい知識を共有しておきます。

2023/09/17

漢字には、その「形」は存在するけど、「読み」が定義されていない漢字がある、ということをこの本を読んで初めて知りました。
最後のオチの評価は賛否両論あるみたいですが、「暃」という漢字だけで一冊の物語を上手くまとめ上げていると思いました。

2023/09/16

帯を読んで衝動買いした本。
最初は淡々と進む話に退屈さを覚え、正直登場人物にも感情移入できず、誰が誰で誰が男で女かなども把握しないまま読み進めていました。家事や育児、仕事の合間に読んでいたのもありますが、半分ほど読むまでに何日も経過しました。
ですが途中から思ってもない方向に話が進みだし、自分で作った想定を裏切られていくうちに夢中になり、後半は1日で読み終えました。
読み終えた後はおもしろかったーと言葉にしました。
スッキリはしなかったけどおもしろかった。