スワン の商品レビュー
当事者と当事者でない者 あまりにも痛みの度合いが違いすぎる 気持ちを分かろうと努力しても 肉親でさえ分かち合えない闇がある このお茶会に参加した誰もが とっても重要な人物 なんていうかフィクションでよかった 「真相が知りたい」という欲がなかったらしんどくて 読めなかったかも...
当事者と当事者でない者 あまりにも痛みの度合いが違いすぎる 気持ちを分かろうと努力しても 肉親でさえ分かち合えない闇がある このお茶会に参加した誰もが とっても重要な人物 なんていうかフィクションでよかった 「真相が知りたい」という欲がなかったらしんどくて 読めなかったかも 他作品の「爆弾」を読んでみたくて… その前にこちらを読んでしまったけど うーん 「爆弾」を読むのは もうちょっと後にしよう… ミステリ初級には勧めない でも、好きな作家は呉勝浩と言ったら ミステリ好きは一目置く …なんていうかそんな作家さんなイメージ
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うわあ…こういう結末が来るなんて予想外。 読後もしばらく余韻に浸っていた。 銃撃テロに巻き込まれながらも生き延びた少女・いずみは、謎の「お茶会」に招待される。 初めは社会派ミステリーのつもりで読んでいた。 だけど彼女の秘密が明らかになった瞬間、この作品に対する印象はガラッと変わっ...
うわあ…こういう結末が来るなんて予想外。 読後もしばらく余韻に浸っていた。 銃撃テロに巻き込まれながらも生き延びた少女・いずみは、謎の「お茶会」に招待される。 初めは社会派ミステリーのつもりで読んでいた。 だけど彼女の秘密が明らかになった瞬間、この作品に対する印象はガラッと変わってしまう。
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ストーリーの展開も注目されるところでもあるが、このさくひんの中では、報道のあり方にもふれていたり、人間の性質として善ばかりではなく、白黒どんな立場になるかわからない事が書かれていた。 読んでいて「そうだよな」と思う部分が多々あった。
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すごい・・・ 圧倒されて言葉にならない。 言葉にならないことを、言葉にならないと言いながら、それでも丁寧に最大限の誠意を持って表してくれたと思う。 表と裏と白と黒と。白鳥と黒鳥と。 全てが重なり壮大で優雅で感動的な最後だった。 もちろんストーリーは最悪で、悲劇で、ただただ犯人が...
すごい・・・ 圧倒されて言葉にならない。 言葉にならないことを、言葉にならないと言いながら、それでも丁寧に最大限の誠意を持って表してくれたと思う。 表と裏と白と黒と。白鳥と黒鳥と。 全てが重なり壮大で優雅で感動的な最後だった。 もちろんストーリーは最悪で、悲劇で、ただただ犯人が悪い。でも、その裏で人間の反射的な本能と優しさと勇敢さと残虐さが交差して。事件後も様々な葛藤がリアルに描かれていた。残念ながらこのような事件が度々起こる現実があり、例えば大地震とか津波とかでも、究極の選択を迫られる場面があり、同じような葛藤を抱えている人は多分たくさんいるはずで。似たような体験や、たとえ同じ体験をしたとしても、人それぞれ感じたことや受け止め方や真実は違うのかもしれない。でも、それでも諦めずに、この世への信頼を取り戻そうともがきながら、生きることを諦めない人たちに胸を打たれる。 ストーリー展開も、展開に次ぐ展開で、何度も前のページを読み返しながら、一気読みさせていただきました。 すごい本!!!
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巨大ショッピングモールでの無差別大量殺人事件。生き残ったものたちが「お茶会」で答え合わせをするストーリー。 犯人たちはすでに明らかになっており、全員が事件の中で自死している。この事件誰が悪いって犯人が悪いに決まっているのだけど、なぜか生き残った者の中に責められるべき者を探さずに...
巨大ショッピングモールでの無差別大量殺人事件。生き残ったものたちが「お茶会」で答え合わせをするストーリー。 犯人たちはすでに明らかになっており、全員が事件の中で自死している。この事件誰が悪いって犯人が悪いに決まっているのだけど、なぜか生き残った者の中に責められるべき者を探さずにはいられない… 呉勝浩さんは、プロットを書かないタイプの作家さんだそうで、読者も読んでいる作品がどこにいきつくのか、先行きが読めずハラハラドキドキする。 めちゃくちゃおもしろい。 舞台のモデルは埼玉県越谷のイオンレイクタウンですやね、きっと。 ♫ Swan Lake/Public Image Limited(1979)
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ショッピングモールスワンで起きた無差別銃撃事件、生き残った人達があの日を振り返る話。真実と嘘が交錯し、いずみの隠された決意に心が揺さぶられる。飲み込んで前を向く直向きさに歯痒くも思う。にしてもこのとんでもな状況下では誰も責めれんやろ、緊急避難やん!犯人が悪い。
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ショッピングモール「スワン」での銃撃事件 大勢のひとが傷つき亡くなる… 生き延びた五人にお茶会の誘い… 救われない思い 何ができなくて 何かできたのか?辛い過去にどう向き合っていけばいいのか? 一気に読んでしまった。
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最近書店で呉勝浩さんの著書が色々目にとまる。昨年の「このミス」もそうだが、凄い人気の作家さんなんだと随分前から認識していた。 「爆弾」を読んでみようと立ちよった書店で帯を読んでいたらこちらの「スワン」も気になり先にこちらの作品を購読することに。 無論の事「爆弾」も同時に購入した。...
最近書店で呉勝浩さんの著書が色々目にとまる。昨年の「このミス」もそうだが、凄い人気の作家さんなんだと随分前から認識していた。 「爆弾」を読んでみようと立ちよった書店で帯を読んでいたらこちらの「スワン」も気になり先にこちらの作品を購読することに。 無論の事「爆弾」も同時に購入した。 郊外のショッピングセンター「スワン」で起きた無差別殺人事件の被害者と関係者達の物語。 真実の中にある嘘、嘘の中にある真実の両極の入り交じり方が深すぎる。 極限の状況下、偶発的事象の中ではまともな行動も考えも何もかもが正確な的を射れるはずもなく、ただただその不幸さと不平等さが溢れる程留まるだろう。 そして現場に居合わせ運良く生き残った人々は心情的に罪に似た不快感を纏わり付かされる。 世間やマスコミ、被害者遺族から大なり小なりの矛先を向けられてしまう。 口を塞ぎ込む事で自己愛とも自己防衛ともとれるが、果たしてどうすべきなのか?忘れる事など不可能だろうし。 その人間心理を事細かくこの作品の中に描写されている、考えさせられる。 物語として主人公のいずみ、「複雑な情」同じ状況下、同じ心理状態、同じ影響下の小梢と自分を案じ、最終的に前を向く覚悟をしたが、作者は読者に問題提起を投げ掛けているものと自分は読み取った。難解で深甚なる作品。 深く考えさせられる作品だったが、物語としては同時刻に何がどうおきていたのか?誰がどう絡んでいたのか?何故嘘をつくのか?どれが嘘なのか? 先がとても気になる面白い作品でもあった。 同作者の「爆弾」、期待して読んでみたい。
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「犯人が誰か」や「どうやって殺したか」を解くのではなく、「その時に何が起こったのか」を推理するミステリー。「爆弾」や「Q」でも感じたが、この作家は純粋に「物語を読ませる力」がすごいと感じた。
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面白かった。日常生活が突然破壊されるテロ行為に突然巻き込まれたとして、咄嗟にとる行動は一体どんなものになるのか。死にたくない、と思うのは何も間違っていないだろうし、理屈ではなく身体が動いてしまうだろうと思う。 白か黒かで決着がつかない、人の葛藤と後悔と罪がたくさん描かれていて良か...
面白かった。日常生活が突然破壊されるテロ行為に突然巻き込まれたとして、咄嗟にとる行動は一体どんなものになるのか。死にたくない、と思うのは何も間違っていないだろうし、理屈ではなく身体が動いてしまうだろうと思う。 白か黒かで決着がつかない、人の葛藤と後悔と罪がたくさん描かれていて良かった 平和な場所から安易に人を非難する人間になりたくはないなと改めて思った
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