汝、星のごとく の商品レビュー
一握りくらいしか残ってないロマンチックな部分を、グサッと刺されて登場人物と同化。ぎりぎりの辛い話なんだけど、愛の物語でもあるんだろうな。 それと、親世代の弱さが世代が近いだけにつきつけられる。弱さは中年と呼ばれる年齢になっても全然あって、立派さ高潔さとはほど遠い自分がいる。責任感...
一握りくらいしか残ってないロマンチックな部分を、グサッと刺されて登場人物と同化。ぎりぎりの辛い話なんだけど、愛の物語でもあるんだろうな。 それと、親世代の弱さが世代が近いだけにつきつけられる。弱さは中年と呼ばれる年齢になっても全然あって、立派さ高潔さとはほど遠い自分がいる。責任感や分別を持ち、日々過ごしているけど、暁海ちゃんか櫂くんのお母さんみたいにならないとは言いきれない。 自分が臨んで入った群れでさえも全うできるかは分からない。生きていく地盤は、なんと不安定なことか。
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めちゃくちゃよかった。映像化を想像しながら一気読み。人と人の巡り合わせは奇跡、盛者必衰、後になって気付く本当の価値など、学生から大人になる中で誰もが通るような時間の使い方、心の動きなどを巧みに表現している。 温めてきた思いはたとえ遅くなっても実行することが大事で、人生を意味あるも...
めちゃくちゃよかった。映像化を想像しながら一気読み。人と人の巡り合わせは奇跡、盛者必衰、後になって気付く本当の価値など、学生から大人になる中で誰もが通るような時間の使い方、心の動きなどを巧みに表現している。 温めてきた思いはたとえ遅くなっても実行することが大事で、人生を意味あるものと思えるのはよく考えた上で、自分の好きな事、やりたいことをやること、好きな人と共に過ごすことだと感じた。
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2日で読み終わった 遠距離恋愛の大変さが自分の体験も通して 懐かしく、心締め付けられる思いもあり 暁海と櫂のそれぞれの視点からも読めて やりたい事ができる人生と やりたい事があってもその人の背景から やれなかった人生の2パターンが書かれていて とても面白かった 自分と置き換え...
2日で読み終わった 遠距離恋愛の大変さが自分の体験も通して 懐かしく、心締め付けられる思いもあり 暁海と櫂のそれぞれの視点からも読めて やりたい事ができる人生と やりたい事があってもその人の背景から やれなかった人生の2パターンが書かれていて とても面白かった 自分と置き換えて考えれる本だった
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とにかくいい本でした。瀬戸内の海の豊かさ、潮の香りまで想像できるような表現の綺麗さ。 一度は読んで欲しいです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずっと前から気になりながら読めてなかったけど、やっと読んだ。 島の暮らしは知らないけど、小さな田舎で生まれ育ったので、何となくわかる。 あそこの人がどうとかこうとか。 なんだかんだ言っても、 2人は親を大事に思っていて尊敬だった。 家庭の状況は全然違うけど、私は家を出た。 家を出て楽しくて幸せだったけど、 ひどい娘です… ケイと暁海のそれぞれの想いが知れる事で あー、お互いに想ってるのに上手くいかないのがもどかしった。 現実ならこのままそれぞれの人生を生きてくことになるんだろうなー お話だから最終的には2人は会うよね と思いながら読み進めて、 会えたけど涙がでそうだった (電車の中で読んでたので必死に我慢…) 最初、プロローグはどういう話なんだろ?とさらーっと読んでたので 第1章と読み進めてる内に、プロローグの話は忘れてた。 エピローグになって、あれ?ここ読んだ? あれ?エピローグから読み始めたっけ? あれ?とちょっと困惑。 プロローグとエピローグが一緒っておもしろいですね。
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. 5年間付き合っていた 昔の彼を思い出しました。 恋愛を始めて知り、自分が一番成長した 間違いなく大恋愛! 少しすづズレていく感じや 相手の方が進んでいる 私はそのまま、、。 言葉にできない感情。 その時の気持ちを思い出した。 . 自分の過去と重ねてしまうことが あって、辛く懐...
. 5年間付き合っていた 昔の彼を思い出しました。 恋愛を始めて知り、自分が一番成長した 間違いなく大恋愛! 少しすづズレていく感じや 相手の方が進んでいる 私はそのまま、、。 言葉にできない感情。 その時の気持ちを思い出した。 . 自分の過去と重ねてしまうことが あって、辛く懐かしい。 . 辛くて切なくて 本を閉じてしまいそうになりながら 読み進めた。 . 毎晩、旦那が寝た後に読むのが 楽しみだった1冊。
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途中、痛くて痛くて涙が出た。 2人の周りには素敵な大人もいてよかった。 自由に生きれるお金は稼ぎたい。稼げるようにしてくれてありがとう父母。 オーディブルにて。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これは愛と依存の物語だと思った。同著者の「わたしの美しい庭」が人生ベスト本の一つなのだけど、こちらはもっとずっと重い。重たすぎる。読むタイミングには気をつけないといけない。 中盤までは、あ〜別れるまでのお互いの気持ちのすれ違いがすごくリアルだな〜どっちかが言い出してしまえば崩れてしまう関係。別れたら楽になると思うのに、別れるのはつらいよな…と思って読んでいた。でももちろんそれだけの話ではなかった。 櫂はなぜそんなに暁海にこだわるのかわからなかったが、おそらく母親に振り回されて島にいた自分を肯定するためだろうと思った。自分が一番どん底だった時に出会った暁海と結婚すれば、すべて綺麗に清算できると思っているのではないか。ずっと、高校生の時から、彼の他人に対する感覚は止まっている感じがした(一方で暁海はかなり早い段階で自分の足で立つことの重要性に気付き、櫂との関係にこだわらず自分の人生を歩む決断をしていた。)。 暁海は高校生の頃からずっと島に残ったまま。櫂と対照的で、環境の変化は少なくても、気持ちの大きな変化があって、それが母親にも良い影響を与えたのだろう。誰も頼るな、自分の足で立て、と自分に命令する場面は強く凛々しく、同時に痛々しかった。 瞳子さんの言葉と、北原先生の言葉は似通う部分もあるのだが、わたしはどうしても瞳子さんの言葉を受け入れられなかった。瞳子さん自身も理解していることだろうけど、あなたがいなければ…とどうしても思ってしまう。 そして、物語が終わりに近づけば近づくほど、一体どこで間違ったんだろう、どうしてボタンを掛け違えたんだろう、お互いにこれ以上ないほど想いあっていること、相手に対する気持ちが吐露されるたびに、キュウッと胸が苦しくなり泣きたくなった。もはや二人の関係性はただの恋愛感情を超えて、魂でつながっているように感じられた。 暁海と櫂が再会して、最期の日まで一緒に過ごす間はもう、暁海視点でしか物語が進まなくなった。櫂の気持ちは描かずとも幸せで満ち満ちていると分かるからだろう、そう気付くと涙が止まらなくなった。たくさん回り道をしたけど、一緒にいられる時間はあまりにも短く限られてしまったけど、二人の気持ちの強い結びつきが奇跡を生んだのだ。 p209 永遠に辿り着けない場所を目指して疾走するものが恋ならば、ゆったりと知らないうちに決定的な場所へ流れ着くものが愛のような気もする。
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「流浪の月」よりずっと面白かったし、読了後も心に重く残るものがあった。 暁海には言いたいことが山ほどあるが、自分で決めたことを曲げない子なので、こうなるしかなかったのだろう。 非現実的な聖人・北原先生のお陰でそれなりの未来になったけど、そうでなければ救いのない話。 責任感の強...
「流浪の月」よりずっと面白かったし、読了後も心に重く残るものがあった。 暁海には言いたいことが山ほどあるが、自分で決めたことを曲げない子なので、こうなるしかなかったのだろう。 非現実的な聖人・北原先生のお陰でそれなりの未来になったけど、そうでなければ救いのない話。 責任感の強い子ほどヤングケアラーになってしまうという現実は辛すぎる。
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暁美、櫂の高校〜社会人になるまでの成長を自分と重ね合わせて感情移入した。私にもパートナーがいるので、彼のことをもっともっと大切にしたいと思った。 自分たちもこんなだったな、こんな時代あったな、と思いながら駆け抜けるように、夢中になってしまった!
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