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汝、星のごとく の商品レビュー

4.5

2113件のお客様レビュー

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2024/06/05

オーディブルで聴きました。 本屋大賞受賞作ということで選びました。 櫂と暁海のすれ違いが悲しい。最後も悲しい。 櫂があきみちゃんという子と付き合ってたことも泣ける。 切なすぎて救いがない。

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2024/06/05

 櫂と暁海とは、全く違う性格を持った人間なのに、2人の苦しいくらい気持ちが苦しいくらい伝わってきた。  人生は、いつ頂点になるかもそこからいつ落ちていってしまうのかもわからない。それは自分のせいなのかも他人のせいなのかも、割り切って運のせいなのかもわからない。だから、いつも近くに...

 櫂と暁海とは、全く違う性格を持った人間なのに、2人の苦しいくらい気持ちが苦しいくらい伝わってきた。  人生は、いつ頂点になるかもそこからいつ落ちていってしまうのかもわからない。それは自分のせいなのかも他人のせいなのかも、割り切って運のせいなのかもわからない。だから、いつも近くに不安があるし後悔もあるし、幸せが感じられない日々が続くこともあるかもしれない。だけど、自分を救えるのは結局自分しかいないし、自分を幸せにするために足掻かないといけない、もしそれが犠牲を伴うことだとしても正解か不正解かわからなくても自分で決めたことなら貫かなきゃいけない。それが生きていくことなんだなって、この本を読んですごく明確に思えた。

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2024/06/05

『木綿のハンカチーフ』『花束みたいな恋をした』的な男女のすれ違いをベースに、ヤングケアラー/田舎の旧習や相互監視/マイノリティへの差別/ネット炎上ら現代の社会問題をトッピング。 正しさだけでは息が詰まり、そこからこぼれ落ちるものもある。 人が生きていくために必要なのは、自身を...

『木綿のハンカチーフ』『花束みたいな恋をした』的な男女のすれ違いをベースに、ヤングケアラー/田舎の旧習や相互監視/マイノリティへの差別/ネット炎上ら現代の社会問題をトッピング。 正しさだけでは息が詰まり、そこからこぼれ落ちるものもある。 人が生きていくために必要なのは、自身を養える能力、相互にケアできる関係性、そして思い出。 そのうち映画化しそうな小説。

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2024/06/04

「流浪の月」を先に読んで、全くココロに響かなかったので、図書館で予約してから1年待ってやっと届いたこの本も、あまり期待せず読み始めました。 父と母、子供で三角形を描くとしたら、登場人物たちの三角形は、何だかすっごく不規則な型をしてて、不完全だったり絡み合ってたり、そんなイメージで...

「流浪の月」を先に読んで、全くココロに響かなかったので、図書館で予約してから1年待ってやっと届いたこの本も、あまり期待せず読み始めました。 父と母、子供で三角形を描くとしたら、登場人物たちの三角形は、何だかすっごく不規則な型をしてて、不完全だったり絡み合ってたり、そんなイメージです。でも、子供である二人の登場人物は、子供としてはどうにもならない生き方に、何とか抗い、渾身の力で生きていくように思えて、私は何度も涙を拭いつつも、ページをめくる手を止められず、一気に読み進めました。 苦難に続く苦難、いい事があった後には必ずそれ以上の悪い事が起きると言う感じ、凄く分かります。ふと安堵した瞬間に隙入る、悪夢のような現実、ふと自分の人生にも重ねて、彼らの生き様を感じてしまうのです。 そして、彼女に見えていた事が、彼の目線になると、同じ空間にいたのが信じられないくらい、別の出来事になっている、、、わかる、分かるんだけど、切なすぎるんだよ。自分の人生からは、片側からしか見えないんだよ、でも、どちらにもシンパシーを感じるんだよ、誰だってきっと、どちらの経験もあるから。でもその時は、相手の気持ちは分からないんだよ、歯がゆいよ。 ラストのシーンだってそう。何とも既視感のあるシチュエーション。でも物語が始まった時のような完全な不穏ではない、でも安心感もない、何という絶妙な、終わり方。

Posted byブクログ

2024/06/04

すごい良かった、びっくりした。ちょうど親や、家族というものをなんだろうと、考えていたタイミングと合わさって、絡んだりほどけたり一緒にさせていただけたような、そんな体験になりました。ほんとに余韻がすごい本。

Posted byブクログ

2024/06/03

2人の少年と少女の生き様が交差しながらも絡み合っていく様が見事で、ただの恋愛小説ではない何かを伝えてくる。読後の余韻がすごい。

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2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物全員が抱えているものが大きく、読むのに体力が必要だったがそれを上回るおもしろさで没頭して読み進めてしまった 暁海と櫂のようにあそこまで人を愛せるのが少し羨ましかった、同じような境遇だからなのだろうか 櫂と暁海はもう少し早く出会っていれば、もっと長く幸せに暮らせたかもしれないのにとやるせ無い気持ちになった。 最初誰も報われない描写がおおく、暗い気持ちになったが登場人物全員のそれぞれちがう愛の形が感じられ、心温まる小説でした。

Posted byブクログ

2024/06/03

過去から未来へ、現在から過去へ、現在から未来へ。 複雑ながらも繊細に紡がれる起承転結が気持ちよくて、数日で読み終えてしまった。 形は違えど人間が誰しも抱える、正しさと愛の狭間でもがき、苦しみ、それでも、それでも生きていく姿を、鮮烈に刻みつけられた。 人間は愛すべき矛盾の塊だ。

Posted byブクログ

2024/06/02

男女2人の17歳から32歳までの恋愛が描かれる。 離婚目前の両親の関係に振り回される暁海と母の恋愛に振り回される櫂。 孤独や欠けているものをお互い埋め合うような恋愛は切ない。 暁海の父の恋人 瞳子さんの生き方が私は好きだ。 「誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するか...

男女2人の17歳から32歳までの恋愛が描かれる。 離婚目前の両親の関係に振り回される暁海と母の恋愛に振り回される櫂。 孤独や欠けているものをお互い埋め合うような恋愛は切ない。 暁海の父の恋人 瞳子さんの生き方が私は好きだ。 「誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。でもわたしの経験からすると、誰のせいにしても納得できないし救われないの。誰もあなたの人生の責任をとってくれない。」 暁海に言った瞳子さんの言葉には深く同感。 女性の経済的な自立に対する考え方もまさに、だ。 今の時代だから言えることだとは思うけれど。 暁海と櫂に無条件で手を差し伸べる北原先生の存在は大きかったと思う。 私にとって簡単に理解できる考え方ではないけれど、全てを理解した上で包み込める大人なのかもしれない… 欠けているものがない人間なんていないとしみじみ。 欠けているからこそ人間で、多かれ少なかれ欠けているものを補い合い生きているのが人間なんだろうな…

Posted byブクログ

2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めたのは去年の11月とかやったけど もう、内容が重くて苦しくて続き読めなくて やっと読み切った (ちゃんと読み始めてから3日くらいで読み切った笑) のめり込みすぎるくらい、リアルで一つ一つの描写が 鮮明に伝わる文才に脱帽。   内容は小さな島での話。 “ 月に一度、わたしの夫は恋人に会いにいく。 ” ってところから始まる。 ????でしかないけど、読み進めると この訳分からん状況も、何故それを主人公の女の子が 許すかも分かっていく。 最後にはプロローグとエピローグが繋がる。 小さな島で、一瞬で広まる “ 噂話 ” 息が詰まりそうな世界でも、 選べる権利っていいなぁって思った 自分に重なる部分も出てきて、 読み進められずやったけど、最後まで読めてよかった

Posted byブクログ