純喫茶トルンカ 新装版 の商品レビュー
昔ながらの佇まいの喫茶店、トルンカに集う人々を主人公にした短編連作。過去の辛い思い出を抱えた主人公たちが、トルンカで出会う人や出来事を通して再生していく。よくあるストーリー展開であると感じる部分もあるが、それぞれの話の主人公が語る自分の心の変化を感じながら読み進め、読者が最後はほ...
昔ながらの佇まいの喫茶店、トルンカに集う人々を主人公にした短編連作。過去の辛い思い出を抱えた主人公たちが、トルンカで出会う人や出来事を通して再生していく。よくあるストーリー展開であると感じる部分もあるが、それぞれの話の主人公が語る自分の心の変化を感じながら読み進め、読者が最後はほっとする気持ちにしてくれる優しい物語だ。
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純喫茶トルンカ(新装版)(徳間文庫) 著作者:八木沢里志 発行者:徳間書店 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimd...
純喫茶トルンカ(新装版)(徳間文庫) 著作者:八木沢里志 発行者:徳間書店 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店トルンカを舞台にした3つのあたたかい物語です。
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東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店『純喫茶トルンカ』を舞台にした三つのあたたかな物語。コーヒーの芳しい香りが静かに立ちのぼってくるようなほろ苦くてやさしい奇跡の物語。(e-honより)
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切ない恋心、淡い恋心、不思議なきっかけの恋心 誰かを思うふんわりとした気持ちにコーヒーの香りが漂ってくる感じがしてよかった。 疲れているときに読むと温まる。
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谷中銀座という、下町情緒が色濃く残る町の純喫茶トルンカには、口数の少ないマスターの淹れる美味しいコーヒーがあります。 そして、過去にわだかまりを持った人たちが、コーヒーをドリップしていくかのように、心に溜まったそれらを抽出し除いていく、心温まる物語です。 その過程で、本書の三篇...
谷中銀座という、下町情緒が色濃く残る町の純喫茶トルンカには、口数の少ないマスターの淹れる美味しいコーヒーがあります。 そして、過去にわだかまりを持った人たちが、コーヒーをドリップしていくかのように、心に溜まったそれらを抽出し除いていく、心温まる物語です。 その過程で、本書の三篇それぞれに描かれるのは「再会」です。 幼少期の辛い時期に一緒に過ごしたあの子、大切な人の娘、亡き姉の勝手の恋人 "再会とは、人生における一番身近な奇跡である" 人と人とが再び会うということ。それはお互いが過去に向き合って今を見つめ、新しい未来への道を共に拓く、ささやかな奇跡。 人生にはほろ苦い出来事もたくさんある。 それでも逞しく、人と関わって生きていく。 終始、温かい気持ちで読み進められて、読後感は谷中というこの人情溢れる個性的な街に足を運びたくなります。 そして、二篇目の中に出てくる格言が特に印象的でした。 "人生とは出逢いであり、その招待は二度と繰り返されることはない" "成し遂げんとした志を、ただ一回の敗北によって捨ててはいけない" シェイクスピア "この世は素晴らしい。戦う価値がある" "いつも自分を磨いておけ。あなたは世界を見るための窓なのだ" じんわりと涙が流れる心温まる物語 ぜひ読んでみてください。 本書の第二弾もすでに出てるということを知り、さっそく買いに行きたいと思います!
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疲れていたとき書店で出会う。書店員さんが平台へ出す前段階のワゴンに並べられたこの本。癒されそうな装丁が目に入りすかさず手に取る。真新しい文庫本を捲るときのパリッパリッ…という微かな微かな音が好きです(めったに出会えないが)。まだ誰も捲ってない本。 後悔を抱え、生きる希望を失いかけ...
疲れていたとき書店で出会う。書店員さんが平台へ出す前段階のワゴンに並べられたこの本。癒されそうな装丁が目に入りすかさず手に取る。真新しい文庫本を捲るときのパリッパリッ…という微かな微かな音が好きです(めったに出会えないが)。まだ誰も捲ってない本。 後悔を抱え、生きる希望を失いかけていたヒロさんの「再会の街」が印象的でした。トルンカに関連した人たちとの交流が、自分の人生について考え直すきっかけとなる。どんな今も受けとめて。 偶然の出会い、運命の再会を、純喫茶トルンカが背中を押し、優しく見守ります。 相手の本当の心の内など決してわかるものではないということ。相変わらずの生活は続き、うまく言葉にできない感情に押し流されることもあるけれど、結局のところどの道が正解なんてわからない。そう、事がうまく運ぶはずはない(そこから得るものは大きいと)、という良い意味での着地がじんわり伝わりました。 路地の奥にひっそり佇むレトロで小さな喫茶店。 このトルンカのようなお店でゆったりした時間の中、美味しいコーヒーを飲みながら読みたい本でした。 昨日と同じ空なんてない。
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昔はトルンカのような喫茶店がたくさんあったんだけどな〜。 最近は小さなテーブルが整然と並べられた画一的なチェーン店が目立って、ドアを開けるとカランカランと鳴るベルが迎えてくれる温かみのあるお店が少なくなっちゃったね。 これも時代のニーズなんだろうけど、昭和の時代に喫茶店に通ってい...
昔はトルンカのような喫茶店がたくさんあったんだけどな〜。 最近は小さなテーブルが整然と並べられた画一的なチェーン店が目立って、ドアを開けるとカランカランと鳴るベルが迎えてくれる温かみのあるお店が少なくなっちゃったね。 これも時代のニーズなんだろうけど、昭和の時代に喫茶店に通っていた者にとっては少し寂しい。 純喫茶トルンカでは、どっぷりとノスタルジーに浸らせていただいた。喫茶店を舞台にした小説は珈琲と同様にホロ苦くていいね。
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表紙の絵に惹かれて手に取った一冊 行きつけの喫茶店があったら人生素敵だろうなと思う。 喫茶店で起こる出来事や、喫茶店のマスターが深く関わったりするような話ではなく、純喫茶トルンカを起点、通過点にした話 時折出てくる格言が印象的
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2023.4.12 読了。 東京・谷中の裏路地にある小さな喫茶店「純喫茶トルンカ」を舞台に、日曜日に決まって現れる謎多き女性とアルバイト店員の修一のちょっと変わった恋愛物語、大切な人を捨てたと自暴自棄になった中年男性とかつての恋人の娘との交流、マスターの娘・雫の不器用な初恋を描...
2023.4.12 読了。 東京・谷中の裏路地にある小さな喫茶店「純喫茶トルンカ」を舞台に、日曜日に決まって現れる謎多き女性とアルバイト店員の修一のちょっと変わった恋愛物語、大切な人を捨てたと自暴自棄になった中年男性とかつての恋人の娘との交流、マスターの娘・雫の不器用な初恋を描いた三編の物語。 三編とも過去の自分と過去に出逢った大切な人との再開を不思議な雰囲気を漂わせつつ紐解き前を向いて生きていこうとする物語というのが共通点かなと感じた。 暖かく優しい雰囲気なのだが物語に起伏が少なくちょっと物足りなかった。せっかくの「純喫茶トルンカ」の美味しい珈琲もアイテムとしていまひとつ巧く使い切れていないように思えたので正確には☆2.7くらいの感動。
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いい喫茶店だなぁ。素敵な喫茶店のお話は既にたくさん上梓されていますが、私はトルンカが一番好きです。 過去に大切な人を失った悲しみを、どの人も抱えていて、香り高い珈琲がそっと背中を押したり肩を叩いたりしてくれるのです。 私が持っているのは、2013年刊の旧版、折り紙のバレリーナを手...
いい喫茶店だなぁ。素敵な喫茶店のお話は既にたくさん上梓されていますが、私はトルンカが一番好きです。 過去に大切な人を失った悲しみを、どの人も抱えていて、香り高い珈琲がそっと背中を押したり肩を叩いたりしてくれるのです。 私が持っているのは、2013年刊の旧版、折り紙のバレリーナを手にカウンターに座る雫ちゃんの表紙です。
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