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入れ子細工の夜 の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2024/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんでん返しものとして手を取った本作。短編集ということもあってか、私自身、そこまで熱くなれる内容では無かったですが、楽しく読ませて頂きました。

Posted byブクログ

2024/09/15

表題作の二人劇には見事振り回された。 二人の男の立場がコロコロと入れ替わり、途中からもう何が何だか分からなくなった。 でもそれがこの話の良いところであり、読んでいて楽しい部分でもある。 ユニークな短編が四つも読める。 よくこんな設定を思いつくなあと。 特に二作目の、大学入試問題に...

表題作の二人劇には見事振り回された。 二人の男の立場がコロコロと入れ替わり、途中からもう何が何だか分からなくなった。 でもそれがこの話の良いところであり、読んでいて楽しい部分でもある。 ユニークな短編が四つも読める。 よくこんな設定を思いつくなあと。 特に二作目の、大学入試問題に「犯人当て」を採用するトンデモ展開には笑った。 ミステリーが好きな人はきっと楽しめると思うし、ストーリー自体とても面白かった。

Posted byブクログ

2024/09/11

阿津川辰海さんの短編集第2作らしい。 4つの短編からできていて、どの作品もおもしろい仕掛けがしてあり、読み応えがあった。「どういうこと?」と、理解が追いつかなかったところも多少あったけど、どんどんひっくり返されていった。 「危険な賭け 〜私立探偵・若槻晴海〜」 これは、まず「だ...

阿津川辰海さんの短編集第2作らしい。 4つの短編からできていて、どの作品もおもしろい仕掛けがしてあり、読み応えがあった。「どういうこと?」と、理解が追いつかなかったところも多少あったけど、どんどんひっくり返されていった。 「危険な賭け 〜私立探偵・若槻晴海〜」 これは、まず「だまされた!」と思った。スタンガンはやり過ぎだろうと思うけど、犯人の方がよほど探偵のようで、探偵の方がよほど犯人のような悪癖。タイトルにもやられた。 「二〇二一年度入試という題の推理小説」 コロナ禍による入試問題で、推理が出た話。もしかしたら、本当に有り得るかもしれないと思ったけど、塾講師や高校生の回答を読んで、なるほどなるほどと納得した。自分には推理はできなさそう。 「入れ子細工の夜」 何がどうなっているのか、どこから見ていればいいのか、設定段階の図を見せてほしい!夜はまだまだ続くとあって、恐ろしくなった。 「六人の激昂するマスクマン」 コミカルで、個人的には1番好きな作品かも。コロナならではのマスクマンが6人目で現れるオチも面白かった。

Posted byブクログ

2024/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

探偵の謎解きが始まり、トリックは解決されたと思ったら探偵役が犯人で、と思ったら探偵で…と続く最後まで驚きたっぷりのミステリーだった。(表題作) 個人的には入試問題の短編が1番好き。終わりのぞわっとする感じも、こういうのあるよなぁというリアルな怖さだった。 あとがきも読み応えがあり、今後も読み続けたい作家さんになった。

Posted byブクログ

2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『透明人間は密室に潜む』がすごくおもしろかったから、少し期待値を上げすぎていたかも。 こちらを先に読んでいれば、もっとおもしろく感じたかもしれない。 とはいえ、やっぱりおもしろいことはおもしろく、特に“二〇二一年度入試という題の推理小説”は良かった。 内心「それはないよー」とツッコミながら楽しく読めた。 表題作の“入れ子細工の夜”もおもしろいんだけど、疲れている時に読んだからか、最初誰が誰なのかこんがらがってしまっておもしろさに100%浸れなかったのが残念。 あとは、最後の“六人の激昂するマスクマン”は馴染みのないプロレスだから楽しめるか心配だったけど、まあまあ楽しく読めた。 ただ、前作の“六人の熱狂する日本人”と同パターンだから少しマンネリ気味かな。 (「六人シリーズ」としてやっていくようなこともあとがきに書かれてますが) もし第三短編集が出るなら、新しいスタイルにチャレンジしてほしいな。

Posted byブクログ

2024/05/24

『2021年度入試という題の推理小説』 この本は数少ない私のブクログ本棚にも入っている『国語入試問題必勝法』のオマージュ。 『国語〜』は自分が学生の時に塾の先生が貸してくれた本だ。真面目な先生だったので難しい本だと思ったら、「真面目にふざけ倒してる本」でこんな本があるのか!と自...

『2021年度入試という題の推理小説』 この本は数少ない私のブクログ本棚にも入っている『国語入試問題必勝法』のオマージュ。 『国語〜』は自分が学生の時に塾の先生が貸してくれた本だ。真面目な先生だったので難しい本だと思ったら、「真面目にふざけ倒してる本」でこんな本があるのか!と自分の中の何かを大きく切り開いてくれた本。 ネタバレしたくないので書けないけど、あの『6文字』は今だに心に残っているし、当時国語のテストをやる度にあの『6文字』を書きたくなる衝動を抑えられなかった笑 『2021年度入試という題の推理小説』は、『国語〜』を見事にオマージュしつつ、ミステリーにしてしまった作品。 これは両方好きな自分に刺さらないわけがない!!刺さりまくりで、この本全部この話で終わってくれと思うくらい面白かった^⁠_⁠^ 『2021年度入試〜』も真面目にふざけ倒してる本だ。『国語〜』が未読で、普通のミステリーだと思って読んでいる人に、この面白さが伝わるのか心配だ。 表題の『入れ子細工の夜』はぐるんぐるんぐるん…酔っちゃうくらい転がされる笑 最後の『六人の激昂するマスクマン』は、更におふざけ度が増していて、プロレスがわからないこともあってついていけなかった笑 でも良いんです!こういうの好きなのでこれからもお願いします^⁠_⁠^ 古畑任三郎、三谷幸喜、館シリーズ、SFミステリー、国語入試問題必勝法…。 私の大好きなものをオマージュして最高のミステリーにしてしまう阿津川さんに一生ついていこうと決めた。

Posted byブクログ

2024/04/20

同作者の透明人間は〜が個人的にかなり面白かったのでこちらにも手を出してみた。変わらず面白く、どんなどんでん返しが待っているのかわくわくしながら読み進めることができた。

Posted byブクログ

2024/03/27

ミステリー短編集で、テイストの違う4つの作品を楽しめる。 殺人事件の被害者の所持品を探す探偵を描いた『危険な賭け』、前代未聞の入試問題に翻弄される『2021年度入試という題の推理小説』、2人の男の終わらない駆け引きを描いた『入れ子細工の夜』、覆面レスラーを殺した犯人を暴く『六人の...

ミステリー短編集で、テイストの違う4つの作品を楽しめる。 殺人事件の被害者の所持品を探す探偵を描いた『危険な賭け』、前代未聞の入試問題に翻弄される『2021年度入試という題の推理小説』、2人の男の終わらない駆け引きを描いた『入れ子細工の夜』、覆面レスラーを殺した犯人を暴く『六人の激昂するマスクマン』。 謎解き自体はそこまで難解ではないけど、どれも思わぬラストを迎えて面白かった。 個人的には『六人の〜』のラストのタイトル回収が笑えて好き。

Posted byブクログ

2024/03/18

★4.5 面白かった! 試行錯誤の状況設定に、ロジック! 特に二〇二一年度入試という題の推理小説が度肝を抜く! マニアックミステリー入門書としても面白い。 作者はクイーンが好きなのかな? 入れ小細工の夜は硝子細工のマトリョーシカを先に読んでいたので、驚きは最小限だけど、葉村晶彷...

★4.5 面白かった! 試行錯誤の状況設定に、ロジック! 特に二〇二一年度入試という題の推理小説が度肝を抜く! マニアックミステリー入門書としても面白い。 作者はクイーンが好きなのかな? 入れ小細工の夜は硝子細工のマトリョーシカを先に読んでいたので、驚きは最小限だけど、葉村晶彷彿させる古書店ハードボイルドミステリーは大好物!

Posted byブクログ

2024/02/18

阿津川さんの短編集はいろんな趣向凝ってて面白い!一番面白かったのは「2021年度入試という題の推理小説」。こんな入試あったらニュースになるだろうなぁ。でもありえなくもないかも笑

Posted byブクログ