入れ子細工の夜 の商品レビュー
作者さんらしい趣向の凝ったノンシリーズ短編集。「危険な賭け」「2021年度入試という題の推理小説」「入れ子細工の夜」「六人の激昂するマスクマン」。面白かった。どの短編にもあてはまるが掻き回された。遊園地のコーヒーカップで普通の倍以上にぐるぐると回された気分。でもそんなに悪くない読...
作者さんらしい趣向の凝ったノンシリーズ短編集。「危険な賭け」「2021年度入試という題の推理小説」「入れ子細工の夜」「六人の激昂するマスクマン」。面白かった。どの短編にもあてはまるが掻き回された。遊園地のコーヒーカップで普通の倍以上にぐるぐると回された気分。でもそんなに悪くない読後感。個人的には推理小説の話がハマった。
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この著者の作品は短編と長編を一つづつ読んでいる、らしかった 読者アプリは便利だねえ 決してその内容を忘れた訳ではないが、長編はピンとこなかったし短編も読前評価の高さにしては… さて本作 まず装丁がドストライク 手がけている方の作品をよく見かけるがどれも好み 4つの短編集 1作目 星3つ ミステリ知識量の開示は要らんて(笑) そのネタバレの有無に関わらずどのような形であれ売文業として認めません 内容もイマイチ 2作目 星1つ ミステリ蘊蓄に加えてSNSのレス投稿(笑) 要らん要らんのよそれ 興醒めも甚だしい オチも弱いしつまらない 3作目 星5つ 傑作 最後にもう一度ひねっての余韻も最高 求めていたのはこれだよ 4作目 星4.5つ 上と差をつけるために0.5を削る 単品なら星5でもいい傑作 6人目のマスクマンねぇ そう来たか 参りました
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コロナ禍を舞台にした、作者のミステリー愛が詰まった中篇集。 実在するミステリー小説のタイトルがたくさん登場し、そちらも読んでみようかという気になった。 読むやすくはあったけれど、私の好みとは合わなかった。
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1話目、「☓」。 自分的に、このような展開は苦手でした。 2話目、「△」。 アイデアは良いですが、ラストの一押しが蛇足気味。 3話目、「◯」。 当に、入れ子細工のような展開は圧巻でした。 4話目、「◯」。 作中の事件自体は置いといて、マスクマン達の、本物のルチャリブレのような、目...
1話目、「☓」。 自分的に、このような展開は苦手でした。 2話目、「△」。 アイデアは良いですが、ラストの一押しが蛇足気味。 3話目、「◯」。 当に、入れ子細工のような展開は圧巻でした。 4話目、「◯」。 作中の事件自体は置いといて、マスクマン達の、本物のルチャリブレのような、目まぐるしく動き続ける言動·遣り取りが読ませます。 で、星の数は平均を取って4つにします
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4話短編集。三転四転して永遠と終わりそうにないものから、どんなシチュエーションなのかと呆気に取られたり趣向がとても凝っていて楽しかった。どの作品も阿津川さんのミステリ好きが堪能できます。
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小説内にある、他のミステリーを検索したら、面白いって評価が高いので、読むことにしました。こうやって読書により、また知らない世界を教えてもらえるのがありがたいです。
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作者のミステリ愛がこれでもかと詰まった短編集。 全編バラエティに富んでいて面白かった。 「危険な賭け~私立探偵・若槻晴海~」 とある中古本を探すハードボイルド調の探偵の話。 劇中に出てくる作品は全て読んだことないですが、作者の文章が上手く、めっちゃ読みたくなってくる... 「...
作者のミステリ愛がこれでもかと詰まった短編集。 全編バラエティに富んでいて面白かった。 「危険な賭け~私立探偵・若槻晴海~」 とある中古本を探すハードボイルド調の探偵の話。 劇中に出てくる作品は全て読んだことないですが、作者の文章が上手く、めっちゃ読みたくなってくる... 「二〇二一年度入試という題の推理小説」 犯人当てミステリを入試問題にした大学とそれに振り回される受験生のお話。 所謂「後期クイーン問題」がテーマ?(ちょっと自信ない) 最初はブチギレてた受験生が徐々にミステリ沼にハマる過程は面白かった。 そして斜め上のラストに苦笑い... 「入れ子細工の夜」 表題作だけあってその面白さは今回の短編の中では個人的にぶっちぎり。二転三転四転五転六転と目まぐるしく変わる展開に圧倒されました! そしてラストのオチも良い。 「六人の激昂するマスクマン」 公民館に集まった覆面レスラー達の中に潜む殺人犯を推理する話。 コメディチックな描写が多い本作の中でも、特に笑いの要素が大きい作品。 推理そっちのけでプロレス技掛け合う場面は最早コント。 しかし、所々垣間見える、覆面レスラーとしてのプライドはカッコ良かった。
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阿津川さんの第二短編集、またまたミステリの楽しさがてんこ盛りの大サービスでしたね! 私立探偵・若槻晴海は、ぜひシリーズ化してください! 装画の青依青さんもきっとそうお望みだから、この表紙なんじゃないですか? いや、若槻がじっとしてると思えません。 コロナ禍を吹っ飛ばすくらい笑いま...
阿津川さんの第二短編集、またまたミステリの楽しさがてんこ盛りの大サービスでしたね! 私立探偵・若槻晴海は、ぜひシリーズ化してください! 装画の青依青さんもきっとそうお望みだから、この表紙なんじゃないですか? いや、若槻がじっとしてると思えません。 コロナ禍を吹っ飛ばすくらい笑いました。「六人の激昂するマスクマン」もミュージカルになって欲しいです! ラストの公民館職員さん役は、おいでやす小田さんがいいなぁ。 あとがきに、「六人シリーズ」という記述があります! 一冊にまとまったら嬉しすぎる!
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著者のミステリ愛にあふれたノンシリーズ短編集。バラエティに富んでいてとても読みごたえがあった。 入試の話は斬新な設定でおもしろいのだが、もう少し短くまとまっていたほうが楽しく読めた気もする。どの短編も工夫がこらされていてすごいと思う反面、ドンデン返しやひねりの回数が多すぎるのか、だんだんと麻痺して驚けなくなってくるのが少しもったいない。
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『危険な賭け 〜私立探偵・若槻晴海〜』『二〇二一年度入試という題の推理小説』表題作『入れ子細工の夜』『六人の激昂するマスクマン』の四作品収録。 どれも面白かった。新型コロナウイルスが蔓延している世界での物語で、奇抜な設定と、最後にどんでん返しが待ち受けている。そして、タイトルの回収が美しい。とくに好きな作品は表題作『入れ子細工の夜』と、『二〇二一年度入試という題の推理小説』。表題作『入れ子細工の夜』は、このタイトルしかない、と言えるほどの結末を迎える。『二〇二一年度入試という題の推理小説』は、真剣に考えて、犯人を当てることができた。
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