夜に星を放つ の商品レビュー
直木賞作品ということで期待しながら読みました。 悪くはなかったのですが、直木賞受賞ということで自然にハードルが上がったせいか、すごく良くもなかったです。 日常の素材で、ほんの少し感動させるさじ加減が芸術的なのでしょうか。 私にはその芸術的なものを感じ取る能力が無いのかもしれません...
直木賞作品ということで期待しながら読みました。 悪くはなかったのですが、直木賞受賞ということで自然にハードルが上がったせいか、すごく良くもなかったです。 日常の素材で、ほんの少し感動させるさじ加減が芸術的なのでしょうか。 私にはその芸術的なものを感じ取る能力が無いのかもしれません。 内容よりも、なぜこの作品が直木賞受賞なのか、その理由がとても気になりました。 他の作品に比べて心が揺さぶられ感動したという要素があれば納得したのですが。 いつもノミネートされるが受賞できなかったので、今回は過去の状況と合わせ技で 受賞となったか、もしたしたら選考委員にお金が流れたとか。 その様なことは無いと思いますが、色々と勘ぐってしみました。
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んー、可もなく不可もなく? 全部読みましたが、感動は少し薄かったかなと思います。 面白くないわけでもないけど淡々と読める感じ。
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星座や夜空の星が物語の中に散りばめられてる短編集。物悲しい物語が多くて、切ない。婚活と亡くなった妹の彼氏との交流。夏休みに祖母の家で過ごす僕と幼馴染。亡くなった母の幽霊と学校でのいじめ。家を出てアリゾナで暮らす元妻と娘のことと隣に越してきたシングルマザー。両親が離婚し新しい母と生...
星座や夜空の星が物語の中に散りばめられてる短編集。物悲しい物語が多くて、切ない。婚活と亡くなった妹の彼氏との交流。夏休みに祖母の家で過ごす僕と幼馴染。亡くなった母の幽霊と学校でのいじめ。家を出てアリゾナで暮らす元妻と娘のことと隣に越してきたシングルマザー。両親が離婚し新しい母と生まれた弟との暮らし。などなど。ちょっと見上げる星空が、小さな希望か。
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直木賞受賞作品ということで読んでみたけど、特に感動することはなかった。 日常生活でよくありそうな物語たち。短編集なのでさらっと読めるが、どれも少し寂しい物語でぱっとしなかったというのが正直な感想。好き嫌いが分かれるのかな。
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優しく切なく、胸に小さな痛みが込み上げてくる五篇の短編集。 人と交わるのは辛くて苦しいけど、やっぱり自分を救ってくれるのは人なんだなぁと。 窪先生の作品を読むと、いつもそう思います。 辛い時には、空の星座を見上げよう☆
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(2024/04/29 2.5h) 窪美澄の本は『ふがいない僕は空を見た』以来2 冊目。 不倫の話を中心に扱う作家さんなのだと思う。 わたしが持つ倫理観に照らして不倫や浮気に対する抵抗感が強い。それらの人間関係をまるで大人の恋愛のように扱われると抵抗感からか話がチープに見...
(2024/04/29 2.5h) 窪美澄の本は『ふがいない僕は空を見た』以来2 冊目。 不倫の話を中心に扱う作家さんなのだと思う。 わたしが持つ倫理観に照らして不倫や浮気に対する抵抗感が強い。それらの人間関係をまるで大人の恋愛のように扱われると抵抗感からか話がチープに見えてしまう。 ただ、恋愛に悩むひとには響くストーリーもあるのかと思うと、頭ごなしに否定できない。 わたしは好きではない。 好きなのは『夜に星を放つ』というタイトルと、温かみのある表紙。 あとは、「湿りの海」というものを知ることができたことが嬉しい。月を眺めたときの解像度が上がる。
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星座に絡めて、出会いと別れを描く短編集。 どれも星座がなくても成立するところを無理やり結びつけているように感じてしまったのと、登場人物にいまいち感情移入できずでした。 特に高校生が子どもと帰省?している母親を見た瞬間、何を理由にか恋をし、気持ちを寄せてくれている幼なじみをなぜか振る話は、どうして?と思っている間に終わった印象でした…。 直木賞受賞作と期待して読んだのもよくなかったのでしょう。とはいえ、直木賞はやっぱり読み応えのある長編を読みたいと思ってしまいました。
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星座ってすごいよな。人から人へ、幾千年の夜の間ずっと結び付きを伝え続けてきたんだもの ハッピーエンドとは思えない話もあるけど、どの話も好き。しみじみと余韻が残る この登場人物たちには、歩き続けたら会える気がする。ストーリー展開を見て、この本は書き手に読んで欲しい本だなぁと思っ...
星座ってすごいよな。人から人へ、幾千年の夜の間ずっと結び付きを伝え続けてきたんだもの ハッピーエンドとは思えない話もあるけど、どの話も好き。しみじみと余韻が残る この登場人物たちには、歩き続けたら会える気がする。ストーリー展開を見て、この本は書き手に読んで欲しい本だなぁと思った
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※このレビューにはネタバレを含みます
大切な人を失った人の、失意のうちに生きる日々を描く5つの短編。 ・双子の妹を亡くしたアラサー女史の婚活話 ・夏大好き少年のほろ苦い初恋 ・交通事故で母を失った保健室通学女子中生 ・隣のシングルマザーと引き寄せあうバツイチ男 ・両親の離婚で父親の再婚相手とギクシャクする少年 ハッピーエンドなし、ひどいバッドエンドはないけれど、ほろ苦さが残る余韻。「幸せに暮らしましたとさ」じゃない物語の哀しさは、登場人物たちへの同情や憐憫とともに、何故かちょっと自分への罪悪感を伴うねんなぁ。読書が自分との対話であって良かった、こんなの人と一緒に体験できない感情である。
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