チ。 ―地球の運動について―(第8集) の商品レビュー
時代的に、宗教革命の以前の世界観の作品である。 当時の固定観念やC教下で暮らす人々の空気感が分かりやすく描かれていて、読み手が想像しやすく、かつダイレクトに伝わる。 いかに常識という目に見えないものが世界を支配しているか、人の命でさえ簡単に握りつぶせるものか、よく分かる。 その世...
時代的に、宗教革命の以前の世界観の作品である。 当時の固定観念やC教下で暮らす人々の空気感が分かりやすく描かれていて、読み手が想像しやすく、かつダイレクトに伝わる。 いかに常識という目に見えないものが世界を支配しているか、人の命でさえ簡単に握りつぶせるものか、よく分かる。 その世界の中で、命が燃え尽きても、燃え尽きない同じ信念を持った人たちが、まるでバトンリレーように、次世代にその想いを受け継いでいく歴史を描いている。 非常に面白い作品であった。 文章量と登場人物の一言一言の言葉の重みがハンパないが、その一癖がたまらなく好奇心が刺激される。 8巻の前半と後半で物語が別れるが、とても絶妙にフィクションと史実が混じっていて面白い。コペルニクスの地動説には「もしかしたら」このような人達の努力があって、地動説を思いついたものかもしれない。 そう思うと、コペルニクスというただ一人の天才がいた。と考えるより、我々が感動でき、今私たちがどう生きるか思考をする機会が与えられた気持ちになる。
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全巻まとめ買い&読み。名作であることは間違いないと思う。終わりがやや解釈が分かれるところか。もう一度読もうと思う。
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うーむ。命をかけて信じる道を行く人ばっかりだなぁ。それにみんな頭が良い。私だったら、地動説を説明されても、まず理解出来ないな。。 その上、天動でも地動でも、私の生活には影響ないしな。どっちでも良いけど、どっちにしても宇宙は凄いなと思ったろう。。(こんなんじゃ話にならないね笑)
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新大学生。受験を終えてやっと勉強から解放されたと思っていた。しかし。 ・怖くない人生などその本質を欠く。 ・不正解は無意味を意味しない。 ・文字はまるで奇跡。 ・夢があると1週間くらいは悲劇に耐えられる気がする。 ・全てのモノには"アレテー"がある。 →意:...
新大学生。受験を終えてやっと勉強から解放されたと思っていた。しかし。 ・怖くない人生などその本質を欠く。 ・不正解は無意味を意味しない。 ・文字はまるで奇跡。 ・夢があると1週間くらいは悲劇に耐えられる気がする。 ・全てのモノには"アレテー"がある。 →意:自分の得意なこと,自分にしかできないこと 教員になりたいと考えている自分にとって、学ぶ事の尊さや大切さを改めて感じることが出来た。 一生物のバイブルになるだろう。
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おもろすぎる、、、 こんな時代があったから、今の私たちがいるんだなあ。「"善"への鈍く果てしないにじり寄りに参加」した結果が今なんだなあ。
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歴史に名を残すのは最後のランナーで、それまでにどんなランナーがいて、彼らがどうやってバトンを繋いだか(或いは繋げなかったか)はわからない。その空白を、筆者の想像と史実を組み合わせて見事に描いている。バトンを受け取った人はそれだけの感性と信念を持っていて、彼らのセリフにも考えさせられることが多かった。 作品中の「他者の意見にさらされることで、真実に近づく」という話はその通りだと感じた。そのために、地動説の美しさと根拠を文字に残し、時代を超えて他者に託す必要があったのだろう。またこれは、”集権化し過ぎた社会は、(他者との対話・議論がなくなり)選択の軌道修正ができなくなる”という話にも通じる気がした。
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・53話 シュミットが、神が決めたものではなく、自分が選んだ運命だと言って散るのが泣ける。 ・54話 地動説の迫害を実行したのはノヴァクだけ。 ・55話 大量の酒ってこの結末への布石だったんだ・・ ・56話 ノヴァク、ついに死ぬのか? ・57話 同じ思想に生まれるよりも、...
・53話 シュミットが、神が決めたものではなく、自分が選んだ運命だと言って散るのが泣ける。 ・54話 地動説の迫害を実行したのはノヴァクだけ。 ・55話 大量の酒ってこの結末への布石だったんだ・・ ・56話 ノヴァク、ついに死ぬのか? ・57話 同じ思想に生まれるよりも、同じ時代に生まれることの方がよっぽど近い。 は〜ノヴァクの最期にラファウが出てきてくれたの泣ける。 ・58話 ドゥラカと朝陽。 ・59話 全てのものにはアレテーがある。 ・60話 ラファウ先生!? ・61話 何かチ。めちゃくちゃ平沢進に主題歌担当して欲しいなあ・・・ ・最終話 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜アニメめちゃくちゃ楽しみです。
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・物語の締め方良すぎて声出た。 ・登場人物にそれぞれの哲学があって、哲学同士をぶつけ合うセリフの応酬が熱い。 ・扱うテーマの重さも熱い。暴力と知性とか、宗教と科学とか、信心と疑念とか。 ・「感動」を伝えることは尊いので、読んだ人全員レビューを投稿するべき。
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正直言って、「ち。」は最後の方になって急に雑になった印象だった。 特にそれぞれの時代の人が、その後世界を変えるテクノロジーに、そこまで自覚的だったとは思わない。そこを話の骨格にするのは、ちょっと無理があるように思った。
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ど、どうゆうこと? 最終59話のラファウの出現で混乱した。 『君らは歴史の登場人物じゃない』というアントニ司教の言葉がひっかかっていたし、今までになかった具体的な地名や年数が明記されていたので、こっちが史実ってことなのか? 正直、この壮絶な物語の完結巻としては消化不良だった。 しかしこれは1巻を無性に再読したくなるような仕掛けなのでは?と思っている。 59話で出てくる重要なキーワード、『タウマゼイン』 “知的探究の原始にある驚異。この世の美しさに痺れる肉体のこと。そしてそれに近づきたいと願う精神のこと。つまり「?」と、感じること。” 『タウマゼイン』に導かれるように1巻を再読することでこの壮大な物語のカタルシスを改めて感じることができた。 タイトル『チ。』が多様な意味を持つように、 地動説に託された思いも多種多様だ。 自由を託す者、知性を持って真理を託す者、感動を託す者、など 託された理由はそれぞれだけど、全ては『タウマゼイン』から始まったのだ。 これから地動説に身を投じることになる人々が歴史に名を刻むこともなく、誰も目的にたどり着かないのを知っているからこそ、 1巻でのフベルトの言葉、『不正解は無意味を意味しない。』が刺ささりまくる。 当初、地動説の行方にハラハラドキドキしていたが、そこがこの漫画のキモではない。登場人物たちの信じるものに対しての熱狂や、強い覚悟が心を揺さぶるのだ。そしてまたどこかで地動説に熱狂する人々が現れる予感を残して終わる。というか、その予感は願いなのか。これが「託す」ということなのだろう。 いやー、全8巻、熱すぎた! 宇宙、宗教、自然の摂理、哲学、倫理などなど、 色んなものが詰まっている。 そして5ページに1回ペースで出てくる熱いセリフが 漫然と生きている身には突き刺さった。 以下、8巻の胸熱セリフ 「神を失ったら人は迷い続ける。 でもきっと迷いの中に倫理がある。 これから平和が訪れるとは思わない。 次に来るのは大量死の時代かもしれない。 でも、その死の責任は神じゃなくて人が引き受ける。 だからそこにはきっと“罪”と“救い”じゃなく、 “反省”と“自立”がある。 そうやって苦しみを味わった知性は いずれ十分迷うことのできる知性になる。 暴走した文明に歯止めをかけて、 異常な技術も乗りこなせる知性になる。」 「ソクラテスだかアリストなんちゃらだかが言ってたらしいな。 すべてのモンには“アテレー”があるって。 意味は「自分の得意なこと、自分にしかできないこと」 アリストなんちゃらはこうも考えたらしいな。 「人は自分の特性を活かしている時が一番幸福だ」と 趣味ってのは神様が与えてくださった使命だ。 自分が自分でいられる場所だ。だから隠すな。 若いうちくらい浸れ。誰も文句はねぇよ。」
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