氷の致死量 の商品レビュー
マイノリティであるが故に主人公や他登場人物達が偏った思考だなと感じた。しかし、この「偏った」という印象も相対評価であって、それが正しいか否かは誰にも判定できない。 他人から見たら一見完璧で聖母のような存在とする主人公だが、内には支配と教育を履き違えた母への恐怖から来る言動の制限、...
マイノリティであるが故に主人公や他登場人物達が偏った思考だなと感じた。しかし、この「偏った」という印象も相対評価であって、それが正しいか否かは誰にも判定できない。 他人から見たら一見完璧で聖母のような存在とする主人公だが、内には支配と教育を履き違えた母への恐怖から来る言動の制限、アセクシャルであることへの葛藤や苦悩があり、「人は見かけで判断してはいけない」という親しみやすい題材であった。 最後に、櫛木作品の事件描写がかなり私好みであることはマイノリティかもしれない。
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『氷の致死量』って題名がまず良かったです。 『氷』の意味に想いを馳せちゃいます。 やっぱり、ちょっと、グロめでしたが…。 文章はドライな幹事なのでさらさら読めます。 視点が変わると別の事実が見えてきますね。 最後はどんでん返しがありつつ、スカッとする場面もあるので意外にも読後感...
『氷の致死量』って題名がまず良かったです。 『氷』の意味に想いを馳せちゃいます。 やっぱり、ちょっと、グロめでしたが…。 文章はドライな幹事なのでさらさら読めます。 視点が変わると別の事実が見えてきますね。 最後はどんでん返しがありつつ、スカッとする場面もあるので意外にも読後感は良かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
予想できない展開が面白かった 読み始めはグロい殺人鬼の話だと思ったけど、 登場人物の心理が丁寧に書いてあるから 変な話、殺人鬼にすら共感できる部分があった 育ってきた環境や母親の存在が すごく大切なんだなぁと 最近、いろんな場面でよく思う 美寿々の娘の樹里が、同じことを 繰り返さず、摂食障害になってまで 身を守ろうとしたこと すごいなぁと思った アセクシャルについては あまり知らなかったけど いろんな人がいていいと私は思う でもそれを知らず結婚した旦那は 確かにかなり可哀想やったかもなぁ 十和子に愛して欲しかったんやろなぁ 十和子がICEから、なんてニックネームに 変えたのか気になる〜
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読後感がよい。 以前凄惨な事件のあったミッションスクール、そこに、辛い過去とようやく折り合いをつけて赴任してきた女性教師が主人公。 様々な事情を抱えた人物がそれぞれに主人公と関わる中で、次第に別軸で語られていた殺人者が肉薄してくるハラハラ感、一気に交錯するラストの盛り上がりが楽し...
読後感がよい。 以前凄惨な事件のあったミッションスクール、そこに、辛い過去とようやく折り合いをつけて赴任してきた女性教師が主人公。 様々な事情を抱えた人物がそれぞれに主人公と関わる中で、次第に別軸で語られていた殺人者が肉薄してくるハラハラ感、一気に交錯するラストの盛り上がりが楽しめた。 誰が犯人なのか? というミステリ路線と並行するように、性的少数派を自覚する主人公が自分自身について理解を深めていく。他者に自分を語ろうと言葉にする過程で自らを見つけ直し、認め、終盤では、支配しようと覆い被さる理不尽にもきちんと向き合って対応していく。 その葛藤と解放までの道のりに感動した。 主人公の名前は鹿原。カバラ密教を思わせるネーミングで、カバラはヘブライ語で「受け入れ」の意味がある。誰でも受け入れてくれそうな聖母じみた雰囲気の主人公を象徴しているんだろうと思ったが、読了後、あるがままの自分を受け入れるまでの物語なのだというアピールなのかもしれないと思い直した。 時々、戯画感が強すぎて「うーん」となる。人なんて二律背反のゆらぎがあって当たり前という思いがあるからか、あまりにも「これ」と思い込んで突き進む一部のキャラに違和感を持ってしまう。殺人者もだが、危ない会を主導した中学生の言い分に吐き気がした。 他の誰かに理想を投影してしまう心理や、理想からズレた時に「裏切られた」と思う身勝手さ、それから目の前にいる誰かの期待に無意識に応えようとする衝動。覚えがあるなあ…という苦い気持ちを呼び起こされる作品でもある。 読んでいて一番キツかったのは、主人公がごく真っ当な主張を「いけないことだ」と抑圧する場面。家庭でも学校でも社会でも、どこかしらで毎日のように起こっているだろうリアルさが苦しい。 でも、ラストに描かれる主人公は、これからそんな理不尽な自分殺しはしないで生きていけるだろうと希望が持ててよかった。
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性的なマイノリティの人たちの生きづらさを描いた作品なのかな。必要以上にグロい描写が多くて、必要かな?と思ってしまった。 引き込まれて読みやすいけど、あんまり印象に残らない話だったので星3つ。
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読み終えて、不思議な感覚だ。 意外と後味さっぱりというか。 こういうグロテスクな本って、もっと後味が悪いものじゃない? いや、そうゆう固定概念はよくないか。 なんだかものの見方が変わった気分だ。 うん、不思議な気分だ。 途中まで読んで少し時間が経ってから、読むのを再開して読み...
読み終えて、不思議な感覚だ。 意外と後味さっぱりというか。 こういうグロテスクな本って、もっと後味が悪いものじゃない? いや、そうゆう固定概念はよくないか。 なんだかものの見方が変わった気分だ。 うん、不思議な気分だ。 途中まで読んで少し時間が経ってから、読むのを再開して読み終えたのだけど、勝手にどんより終わると思い込んでた。 全然違ったな。 これは、この本の中の話にも共通するというか言えることだけど視点が変わると全く違う側面とか見えてなかったものが見えてくるんだな。 当然のことだけども。 樹里や八木沼の印象も後半に割とガラッと変わった気がする。 読み終えた後、チラッとブクログで他の人の感想を見た時に最初に書かれてる登場人物のことが書いてあって、見返してみると重要な人物は全て記載されていてこれはある種のネタバレでは?と笑ってしまった。 もちろん、この登場人物だけで結末は分かるはずもないけど。
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まだまだマイナーなセクシャリティですが、アセクシャルの登場人物が登場する小説ということを知り手に取りました。マイノリティの葛藤と、だからこその言葉選びがどきっとさせてくれました。本編のサスペンスも相まり冷たい緊張感が漂う、でも終わりも含めて苦悩し足掻きながらも前向きさも感じさせて...
まだまだマイナーなセクシャリティですが、アセクシャルの登場人物が登場する小説ということを知り手に取りました。マイノリティの葛藤と、だからこその言葉選びがどきっとさせてくれました。本編のサスペンスも相まり冷たい緊張感が漂う、でも終わりも含めて苦悩し足掻きながらも前向きさも感じさせてくれる本でした。
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新しい価値観を知れました。その点だけでも、読んで良かったと思えます。色んな考え方、人間がいることを知ることって、自分の器を広げてくれるので私はすごく好きです。 人を愛することって、当たり前のことじゃないし、人と触れ合うことが必ずしも幸せを生むものではないと、知れました。それを無意...
新しい価値観を知れました。その点だけでも、読んで良かったと思えます。色んな考え方、人間がいることを知ることって、自分の器を広げてくれるので私はすごく好きです。 人を愛することって、当たり前のことじゃないし、人と触れ合うことが必ずしも幸せを生むものではないと、知れました。それを無意識に誰かに押し付けていたかもと思いました。 何を思おうが、大切にしようが、そんなものがなくたって、そんなの自由なんだと、今日初めて知りました。ただ、自分や他人を傷つける人にはなってはいけない。誰かを嫌いだからって、攻撃したり、社会とうまくやれなくて、八つ当たりしたりはいけない。自分の中で折り合いをつけて、平穏に生きていけるならそれでいい。何が普通で異常なのか、多数が正しいわけでもないし、 綺麗事だし、そんなにうまくいかないのは分かってるけど、なんだかこの考え方にすごく救われました。 ストーリーとしても、十分楽しめました。 もう結構分かってきたのに、これ以上何をしてくるの?と思いながら読み進めましたが、ちゃんと最後まで私の興味を掴んだまま結末に連れて行ってくれました。 グロさもあったのですが、気にならないくらい、他の部分が私は気に入って、読んで良かったです。
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