氷の致死量 の商品レビュー
09月-07。3.5点。 女子校の教師が主人公。アセクシャル(無性愛者)のため、夫とも上手くいかない。勤務の高校では、14年前に主人公と似た教師が殺人にあっていた。。。 読みやすい。一見珍しいテーマだが、中身は虐待など。 真犯人は少しヒネリが合って面白い。作者のミスリードが上手...
09月-07。3.5点。 女子校の教師が主人公。アセクシャル(無性愛者)のため、夫とも上手くいかない。勤務の高校では、14年前に主人公と似た教師が殺人にあっていた。。。 読みやすい。一見珍しいテーマだが、中身は虐待など。 真犯人は少しヒネリが合って面白い。作者のミスリードが上手いと思った。
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異性愛者である私には、ここまで色々な性自認があることは勉強になった。回収含めたプロットと、登場人物の発言・描写に少し違和感あるが、今道はじめ、警察側の描写は抜群に上手いし、勿論主人公の十和子の心の描写も秀逸なので、最後まで面白く拝読させていただいた。
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結婚グロい描写もあってそこが好きな人にオススメかな?怪しい人盛りだくさんだけど、少しづつ絡み合った糸が解れていく。新しいニックネームは読者に委ねるのね
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マイノリティと残酷な描写、敬虔な思想、性や妊娠、そして大きなテーマは母なのだろう。十和子と更紗が似ていたのは必然的な何かがあるではとずっと勘ぐってしまったのは不覚で、物語に集中できなかった。ただただ残忍すぎる八木沼にも深い想いがあったり後半のどんでん返しにもまんまと一杯くわされた...
マイノリティと残酷な描写、敬虔な思想、性や妊娠、そして大きなテーマは母なのだろう。十和子と更紗が似ていたのは必然的な何かがあるではとずっと勘ぐってしまったのは不覚で、物語に集中できなかった。ただただ残忍すぎる八木沼にも深い想いがあったり後半のどんでん返しにもまんまと一杯くわされた。。確かに怪しいのはその通りで深読みの甘さを付かれた。。。。それにしても最後に新しいニックネームがなんだったのか非常に気になる。なんだろう。氷じゃなくて、水。うーんそれじゃ単純すぎるし。謎だ‼️
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無性愛者十和子は,教師(自分似)が殺害された学校で命を狙われる。殺人犯が十和子に求めたのは聖母のような母親像。厄介で身勝手。教師を流産させても許される生徒達は残忍で理解できない。
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大型獣を解体には、まず腹の皮を割いてから内臓を取り出す。 止めを刺してすぐでは内臓は暖かく、臭いはケモノ臭いといったものだ。 しかし、内臓の内容物は消化途中のモノが含まれ、ひどく臭う。 そんな臭いの記憶が蘇るような小説だった。 ジャンル分けすると、この小説は倒叙ミステ...
大型獣を解体には、まず腹の皮を割いてから内臓を取り出す。 止めを刺してすぐでは内臓は暖かく、臭いはケモノ臭いといったものだ。 しかし、内臓の内容物は消化途中のモノが含まれ、ひどく臭う。 そんな臭いの記憶が蘇るような小説だった。 ジャンル分けすると、この小説は倒叙ミステリになるだろう。 最初から犯人の行動を描写しておき、それからどうやって謎が暴かれるのかというストーリー展開をする。 14年前に起こった犯人不明の殺人事件からんだ学園モノ。 クリスチャン系の中学校に赴任した鹿原十和子は、この学園で会う人会う人に驚きをもって迎えられた。 14年前、この学校で起きた殺人事件の被害者、戸川更紗に似ていたからだ。 十和子は、その戸川を調べるにつれて、彼女が同じくクリスチャンであり、同じ大学に通い、同じ教授の指導を受けてきた過去を知り、そして同じくアセクシャルだということも知る。 彼女が赴任してしばらくして、自分の鞄に脅迫状が入っていたことに気が付く。 その内容は、彼女が以前の学校での仕事を続けられなくなったことを知っているような記載があった。 八木沼武史は殺人鬼だ。 幼い頃に母親から与えられなかった愛情が歪み、自分が認めた相手を殺して内臓を引きずり出し、それに包まれることで安心感を得ている。 自分の殺人は神からの使命だと思う一方、忘れられない光景がある。 それは、当時の副担任だった戸川更紗の死の瞬間だった。 近頃は、倒叙ミステリと思わせて犯人は別なのが流行りよなぁ。 はっきりと、自分が殺したという描写が無い限り、倒叙ミステリであっても犯人と断定せずに読むようにしている。
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櫛木ワールド全開。 14年前に聖ヨアキム学院中等部内で起きた殺人事件。 事件未解決の学園に、被害者と雰囲気が似ている英語教師・鹿原十和子が赴任して来る。 十和子VSシリアルキラー。 十和子は犯人の魔の手から逃れる事が出来るのか。 他者に対し、恋愛感情や性的欲求を抱く事のない...
櫛木ワールド全開。 14年前に聖ヨアキム学院中等部内で起きた殺人事件。 事件未解決の学園に、被害者と雰囲気が似ている英語教師・鹿原十和子が赴任して来る。 十和子VSシリアルキラー。 十和子は犯人の魔の手から逃れる事が出来るのか。 他者に対し、恋愛感情や性的欲求を抱く事のないアセクシュアルや、ネグレクト、毒親問題を絡めながら物語は展開していく。 母親から得られなかった愛情を埋め合わせるかのように代償行動を取る殺人犯。 母性神話に囚われた果ての執着と狂気にゾッとする。 母子間に流れる愛憎と共に、切なさが残るホラーサスペンス。
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多様性とか性的マイノリティとかが題材となってます。朝井リョウさんの正欲よりエンターテイメント的で読みやすいのかな。でも、読みやすい分、浅い感じも。今回はアセクシャルやアロマンティック。この手の本を読むたびに新しい世界が広がるけど、性的嗜好や性格が個性なのかマイノリティと言われるも...
多様性とか性的マイノリティとかが題材となってます。朝井リョウさんの正欲よりエンターテイメント的で読みやすいのかな。でも、読みやすい分、浅い感じも。今回はアセクシャルやアロマンティック。この手の本を読むたびに新しい世界が広がるけど、性的嗜好や性格が個性なのかマイノリティと言われるものなのか分からなくなる。一個人であって、マジョリティとかマイノリティとか区別する方が変な気もする。
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シリアルキラーサスペンス。学園内での殺人から始まり…。性的マイノリティー達の区別がいろいろあり勉強になった。この話の母親は、ホントにため息がつく。実際にいたら嫌。
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この作者の作品は2つ目になりますが、育ってきた家庭環境によって人格というものが形成される、環境説を推している人なのかなと思いました。 想像するとかなりグロテスクな描写が多く、性の多様性を肯定しつつもその怖さを描いている作品でした。
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