ただいま神様当番 の商品レビュー

青山美智子(著者)

2025/05/23

青山さんの本は「お探し物は図書室まで」に続く2冊目。今回も心温まる5つの短編。疲れている時でも読みやすく、元気をもらえる！うるっと泣けるところもあり、涙腺弱々のワタクシには電車の中で読むのは危険なところも。素直で可愛い神様に癒されました。わたくしの元にも現れてくれないかしら？
どれも甲乙つけがたい面白さだけど、特に好きだったのは、零細企業社長が主人公の「五番」かな。社長の奥様が素敵。小学生の女の子の「二番」も同じ姉という立場で共感できるところが多く良かったし、男子高校生の「三番」もアオハルで甘酸っぱさにキュンとさせられた。少しずつ登場人物が重なっているのも良い。

2025/05/20

自分を楽しませるのは自分しかいない。

ずーっと待ってたら、もしかしたら、いつの日にか楽しいことが自然発生的に起こるかもしれない。
けれど、自分で動きだすことができれば、その機会はもっともっと増えていく。
どのお話もほっこりして大好きだった。
共通して根底にあるのは「自分から動く」ということ。

読んでいるとき、自分の心情がちょうど第一話目と同じような心情だった。
チェコビーズの体験教室のくだりに触発され、通常の私では考えられない？！
なんと、リアルペイントイベント参加希望者募集！というをインスタで見つけて、勢いで応募してみた。
応募したものの「あ～やっぱめんどいかも。。。」とか思ったりもした。。。
けど、行ってみたら本当に楽しくて、行って良かった～！楽しかった～！な体験となった。
この本のおかげで、私の経験値がひとつ増えた。
実際に行動を起こすきっかけを本が作るって、本って素晴らしすぎないか。

ところで、今回のそのリアルペイントイベントは楽しくてとっても良かったんだけど、参加してみて、「せっかく参加したのに楽しくなかったらどうしよう…」って自分としては、よく思いがち。
そして、実際に楽しくなかったら「時間もったいなかったかな…」とか思いがち。

でも、それもいいんじゃないか、と。
きっと神様は、「行ってみよっかな、と思ったから行ってみたんじゃし、楽しくなかったとしてもいいんじゃ！でも、わし、楽しみたい！だから、楽しくなかったな…シュン…とか言ってる時間、もったいないんじゃ！そんなんに時間使うなら、わしを楽しませて！」と言いそうだから笑。

2025/05/17

　人に神様が取り付くという話。取り付かれた人は「神様当番」となり、神様の希望を叶えなくてはならない。神様が満足しなけば「神様当番」を抜けることができないため、神様の希望を叶えるべく奮闘する。
　5人の短編小説になっていて、それぞれが自分の悩みやうまくいかないことへの焦りを感じており、そこに神様の「わがまま」を叶えなくてはならない。どうしたものかと奮闘するが、実は神様の希望というのが実は自分にとって・・・。
　短編小説だが、それぞれが緩くつながっていて、青山先生らしい構成になっている。それぞれが最終的にはほっこりする暖かみを感じる展開になっています。

2025/05/13

三番　新島直樹（高校生）
五番　福永武志（零細企業社長）
電球を替えるだけのために家に来てほしいと助けを求めるよりも、自分が夜中に長い時間かけて歩くほうが気が楽だったのだ。

2025/05/11

青山さんの本は読みやすくて、気持ちを温かくしてくれる。仕事が苦しかったり、堅苦しい本を読むことが続いていると、手に取りたくなる。

神様がそれぞれの登場人物に当番を課して、様々なお願いを要求する。願いをかなえるよ、というのではなく。

楽しませて
最高の弟が欲しい
リア充にして
美しい言葉でお話ししたい
えらくして

どのお願いも、その意味や、何に価値を見出すかを、それぞれの登場人物に突きつける。そして。神様の願いは、自分の願いに…。

読む側は、自分の生活を見つめ、生き方を問うことになる。
また、明日から頑張ろう。

2025/05/10

これまでの固定観念がひっくり返されたというか、自分の視野の狭さを突きつけられたというか。でも、心が痛くなることがない。読後の爽やかさ、穏やかさ、そしてなんだろう。なんか嬉しい気持ちに満たされる。
読み終わったばかりなのに、またすぐに読み返したくなるのは、たくさんの「お宝ワード」に溢れたストーリーであることもだけど、神様の可愛らしさもあるのかな♪

2025/05/06

毎朝同じバス停を待つ５人のところに順番に神様当番が回ってくる連作短編集。神様当番を終わらせるためには神様の望みを叶えないといけない。神様の望みを叶えることは、当番にあたった人の生き方を前向きに変えていくことになる。主人公は、女性会社員、女子小学生、男子高校生、イギリス人の男性、男性会社社長。
少し行動を変えていくだけで、結果が変わっていく。別の話の登場人物が出てきたりと楽しめる。葵のポジティブな考え方がいい味だしていて、他人によい影響を与えていて好感が持てる。

2025/05/04

青山さんの作品は2作目。間が空いてしまったが、このじんわりあたたかい気持ちにさせられる感じを思い出した。兄弟の会がお気に入り。やっぱり無邪気で素直で思いやりのある人は最強。そんな人が人を救うと思う。
神様の風貌の表現が人によって違うところもまた物事は見方次第だなとくすっと楽しみポイントだった。

2025/04/30

好き！
「神様」っていう立場でありながら、試練を与えたり手助けしたりするわけじゃなくて、本人が隠してる本心を引き出してあげる役割を担ってるの、新鮮ですごく良かった
私のところにも当番回ってきて欲しい

2025/04/22

とても面白かったです。
最高に癒されました。
主人公達が、最初は神様のやや強引な導きに翻弄されるけど、最後は自分で決めて行動して、前向きになっていく様子に、読んでいて元気をもらえました。
巻末の対談もよかったです。