ただいま神様当番 の商品レビュー
毎朝同じバス停「坂下」から7時23分のバスに乗り込む5人の登場人物の連作短編集。 「神様当番」の難題に挑む登場人物たちの姿にすごくほっこりさせられた。 巻末特典の装画を担当されているミニチュア写真家の田中達也さんとの特別対談も含めて、くすっと笑えて心が温まるお話だった。
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5つの連作短編集。おもしろかったです。 一番に出てきた喜多川さんがいいなと思ってたら、五番にも出てきてくれた。 しかも探索中だったやりたいことも見つけることができて、ほんとによかったです。 喜多川さんもそうだけど、中田くんやひかりさん、ネネさんたち、神様当番たちに 示唆を与える役回りの人たちが印象に残ったな。 当人たちはふつうに思ってることを話しているだけなのだろうけど、誰のどんな言葉が きっかけになるかはわからない。 でもその言葉によって、気付いたり、思考したり、決断したことは神様当番自身の行動であり、 状況を打破する力はすでにちゃんと備わっていたのだと思う。 ほっこりできてよかったです。
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ここに出てきた神様ってそれぞれの心の中にある本当の気持ちなんだと思う。こんなふうになりたいとそれぞれに理想がある。でも、今自分の周りにあるものの中にも素敵な部分があり、良い面をみつめていくことで自分だけの素敵なものになるのだと思う。怖いものがあるから、弱さがあるから優しくなれるし...
ここに出てきた神様ってそれぞれの心の中にある本当の気持ちなんだと思う。こんなふうになりたいとそれぞれに理想がある。でも、今自分の周りにあるものの中にも素敵な部分があり、良い面をみつめていくことで自分だけの素敵なものになるのだと思う。怖いものがあるから、弱さがあるから優しくなれるし強くなれる。人と人の繋がりの中には温かさがあると改めて感じた。
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朝起きたら、腕に「神様当番」って書いてあったーー!? しかも現れたのは、おじいちゃん姿の“神様”。「わしを楽しませてくれ」と、無茶ぶりスタート。 会社の人間関係に疲れた事務員、小学生の女の子、見栄を張りたい高校生、異文化に悩む教師、自己中な社長……ちょっと日々がしんどい人たちの...
朝起きたら、腕に「神様当番」って書いてあったーー!? しかも現れたのは、おじいちゃん姿の“神様”。「わしを楽しませてくれ」と、無茶ぶりスタート。 会社の人間関係に疲れた事務員、小学生の女の子、見栄を張りたい高校生、異文化に悩む教師、自己中な社長……ちょっと日々がしんどい人たちのもとに、次々バトンのように回ってくる“神様当番”。最初は「はあ!?」ってなるけど、不思議なおじいちゃんと過ごすうちに、気づけば自分の心まで軽くなってる。 頼れる誰かが現れたり、夢が叶ったりするわけじゃない。でも、「ほんのちょっとの勇気」と「誰かを楽しませたい」って気持ちが、人生を変えるきっかけになる。笑えて、じんわり泣けて、読後はなんだか元気が湧いてくる。 “幸せになる順番”を待ってる人こそ、読んでみてほしい一冊。あなたのところにも、神様、来るかも?
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しんどかったり 気持ちが不安定な時に 青山美智子氏の作品を読むと 泣きたくなったり 反対に元気をもらえたり ホッとできる╰(*´︶`*)╯♡ 短編で読みやすい 何も繋がりのないはずの人達が 神様を楽しませるために、 いやいや! 自分を楽しませるためのお話 何気に 仕事で行き詰まっている子どもに 勧めると 「面白かった!つぎ読みたい」 と読書熱がでてきたかも? ╰(*´︶`*)╯♡ (今までマンガしか読まなかったのに) 青山美智子氏の本は 凄いなぁー! 次は子どもに 「お探し物は図書館室まで」を勧めようかな
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毎朝同じ時間にバス停で顔を合わせる5人がそれぞれ主人公となりひょんなことから神様に憑りつかれ強制的に神様を喜ばせなければならないという役を負わされ迷いながらも結果的に自分自身と向き合い生き方を見つめなおす5つの短編から成るファンタジー的作品。 現実的に考えたら全くあり得ないし腕に極太文字で「神様当番」とか書かれたら本気でイヤだし若干ホラーだしなんなら神様のキャラもちょっと遠慮したい感じなんだけど青山美智子さん独特のホンワカとした作風でなんだかんだと引き込まれてどの作品も読み終わると心があったかくなる。 神様の傍若無人ぶりに呆れるけど読み進めるうちに実はそれが主人公の本心だと結びつけるところに著者のセンスが溢れているように思う。神様の一言一言が心に刺さって私も主人公と一緒に元気づけられるような気持になった。だけどやっぱりどうしても神様が身体の中に入ったり急に出てくるのめっちゃイヤかも。
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毎朝同じバス停で顔を合わせる人たちが順々に神様当番を請け負う5つの物語。幸せの順番待ちに疲れたOL、弟にうんざりしている小学生の女の子、リア充だと思われたい男子高校生、乱れた日本語に悩まされる外国人教師、部下が気に入らないワンマン社長。それぞれ共感できる欠片がありながら、本当にど...
毎朝同じバス停で顔を合わせる人たちが順々に神様当番を請け負う5つの物語。幸せの順番待ちに疲れたOL、弟にうんざりしている小学生の女の子、リア充だと思われたい男子高校生、乱れた日本語に悩まされる外国人教師、部下が気に入らないワンマン社長。それぞれ共感できる欠片がありながら、本当にどこかで生きていそうな人たちで、青山美智子さんが描く登場人物の解像度の高さは毎度凄いなと思う。優しくあたたかい作品だった。
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優しく穏やかにホッコリしたいときにピッタリ。 神様の脳内配役は、らんま1/2の八宝斎で。 これから読むなら是非コレで!
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同じバス停を使う様々な人達それぞれに、順番に神様がついて、それぞれの大切なものや事は何かを気づかせてくれる話。とてもほっこりした。
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青山先生のファンタジー世界。つい人と比べてしまう冴えないOL、弟がうっとうしい小学生、リア充になりたい高校生、つまらない授業をする外国人非常勤講師、偉くなりたい零細企業社長。彼らが落とし物を拾ったことから神様のお願いをきくハメになる話。 小学生の千帆がお母さんに甘えるところは、ほろりと泣いちゃった。 「でも、罪をかぶることや我慢することが優しさではないのよ。千帆には千帆の大切な道があるの。忘れないでね。困ったことがあったら、こうやっていっぱい甘えていいのよ。中学生になっても、大人になっても、ずっとずっとよ」 巻末の田中達也さんとの対談も良かった。青山先生の作品が「もの自体の価値は変わらないんだけれども、ものに対する価値観が変わる」ものというのはまさに。
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