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両手にトカレフ の商品レビュー

4.1

214件のお客様レビュー

  1. 5つ

    69

  2. 4つ

    94

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    5

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2023/07/11

今の豊かな日本人では知ることができなそうな経験。中にはこういう家庭もあるんだろうけど、こんなに放置されてる現実はない気がします。 貧困で弱い人が搾取される側から逃れるには…やっぱり本なのかなと思った。

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2023/06/26

現実にある社会問題に苦しむフィクションの世界の主人公は、何だかんだ美人だったり聡明だったりと特別な魅力があるし、周りに親切で人間のできた人物がいて助けてくれたりでシラケる部分があるので、もうノンフィクション読めばいいじゃんという気持ちになるが、社会問題に興味を持つきっかけにはなる...

現実にある社会問題に苦しむフィクションの世界の主人公は、何だかんだ美人だったり聡明だったりと特別な魅力があるし、周りに親切で人間のできた人物がいて助けてくれたりでシラケる部分があるので、もうノンフィクション読めばいいじゃんという気持ちになるが、社会問題に興味を持つきっかけにはなるのでそう嫌がるものでもないなと思った。

Posted byブクログ

2023/06/18

日本に実在した不遇の女性の存在と、その手記を土台として書かれた?小説。時間を超えて英訳された書籍をイギリスの不遇の少女が読み、影響を受けつつ人生の転機を生き抜いていくというもの。2つの物語に感情移入する分、疲れもするが面白い。主人公がイギリス人である点も良かった。「映画を読んでい...

日本に実在した不遇の女性の存在と、その手記を土台として書かれた?小説。時間を超えて英訳された書籍をイギリスの不遇の少女が読み、影響を受けつつ人生の転機を生き抜いていくというもの。2つの物語に感情移入する分、疲れもするが面白い。主人公がイギリス人である点も良かった。「映画を読んでいる」ような感覚。バッドエンドでない点も読後感が重苦しくならずに済んで有難い。

Posted byブクログ

2023/06/11

こんな毒親、許せない! でも、ミアの未来が明るくなりそうでよかった。 それにしても、ミアが読んでいるフミコの話も織り交ぜるのが、斬新。 フミコの話も読んでみたくなりました!

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2023/06/09

一気に読めました。 イギリスに住む14歳の少女ミアが図書館で出会った日本人女性 カネコフミコの自伝を読み進めながら自分とカネコフミコを重ね合わせていく物語。 ミアとフミコの物語が同時進行で読めて、二人の過酷な状況に衝撃を受けました。日本とイギリス、国も時代も違うがそこで起こって...

一気に読めました。 イギリスに住む14歳の少女ミアが図書館で出会った日本人女性 カネコフミコの自伝を読み進めながら自分とカネコフミコを重ね合わせていく物語。 ミアとフミコの物語が同時進行で読めて、二人の過酷な状況に衝撃を受けました。日本とイギリス、国も時代も違うがそこで起こっている問題はどちらも心の痛むものでした。 貧困問題や薬物依存、ヤングケアラー、虐待などの社会問題として捉えられる作品だと思います。 親や教師、友達にも頼ることができず弟のチャーリーの面倒をみるミアにとても感情移入できました。ミアもまだ14歳の子供なのに子供らしくいられない状況を変えてあげられるのは大人しかいないのに。 子供は親を選べないからこそ、親は子供を守らなければいけない。 ラストは、希望がみえて安心しました。 この物語を読めて良かったです! あらすじ 寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前にいた。いつもは閉じているエレベーターの扉が開いて、ミアは思わず飛び乗る。図書館で出会ったのは、カネコフミコの自伝。フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられた。一方、学校では自分の重い現実を誰にも話せなかった。けれど、同級生のウィルに、ラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、彼女の「世界」は少しずつ変わり始める―。 私の価値を決めるのは、私だ。

Posted byブクログ

2023/06/05

「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」は著者ブレディみかこさんの息子さんを取り巻く話がだったが、「両手にトカレフ」はミアという少女の話。両方読むのがお勧め。本書の方がヘビーでリアル(貧しいヤングケアラー)な話であっという間に読んだ。男に依存して生きる母をもつミアとカネコフミコ...

「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」は著者ブレディみかこさんの息子さんを取り巻く話がだったが、「両手にトカレフ」はミアという少女の話。両方読むのがお勧め。本書の方がヘビーでリアル(貧しいヤングケアラー)な話であっという間に読んだ。男に依存して生きる母をもつミアとカネコフミコのティーンの内面がリアルに描写されていた。

Posted byブクログ

2023/05/31

一万円選書で届いた中から1冊目! 少しずつ読もうと思ったのに、 ページをめくる手が止まらなかった。 “知識に値札をつけることはできない” “こんな母親、私は選ばなかった。” この言葉が特に印象的だったかな。 貧困に苦しむ人は世界にたくさんいる。 でも、生まれた環境がそうだか...

一万円選書で届いた中から1冊目! 少しずつ読もうと思ったのに、 ページをめくる手が止まらなかった。 “知識に値札をつけることはできない” “こんな母親、私は選ばなかった。” この言葉が特に印象的だったかな。 貧困に苦しむ人は世界にたくさんいる。 でも、生まれた環境がそうだからって 何も変えられないわけじゃない。 子どもたちが1番犠牲になるんだろうけど、 諦めないでほしい。 必ず助けてくれる人がいる、 未来は切り開けると思える話でした。

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2023/05/27

今はここしか世界がないと思っていても、ちょっと違う環境に足をだしてみたら世界が180度変わるということがある。日本を出てアメリカに来た時、アメリカ国内で引っ越しした時、新しい仕事を始めたとき、子供が出来たとき。今に絶望せず、何かを変えてみる勇気を出すことが自分の未来を大いに変える...

今はここしか世界がないと思っていても、ちょっと違う環境に足をだしてみたら世界が180度変わるということがある。日本を出てアメリカに来た時、アメリカ国内で引っ越しした時、新しい仕事を始めたとき、子供が出来たとき。今に絶望せず、何かを変えてみる勇気を出すことが自分の未来を大いに変えるかもしれないことを教えてくれた気がする。子供ができた今もすごく共感でき、いい本に出会えたと思うが、私がティーンの時にぜひ出会いたかった。

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2023/08/13

ミアとフミコ。 虐待、貧困、ネグレクト、ヤングケアラーを、もはや当たり前の日常として受け入れている2人の少女。 時代も国も違うこの少女たちのストーリー。 この著者の本は2冊目だが、毎回日本で平和ボケしきっている私の心を揺さぶり『しっかり生きろ』と伝えてくる。 ラスト以降、ミア...

ミアとフミコ。 虐待、貧困、ネグレクト、ヤングケアラーを、もはや当たり前の日常として受け入れている2人の少女。 時代も国も違うこの少女たちのストーリー。 この著者の本は2冊目だが、毎回日本で平和ボケしきっている私の心を揺さぶり『しっかり生きろ』と伝えてくる。 ラスト以降、ミアはきっと。 トカレフは両手でぶっぱなさなくても、『こっちはお願い』って一丁を渡せる人がほんの身近にいることに気づくのだろう。 その人はミアが自分の魅力で引き寄せた人だってことにも気づけるはずだ。 息を潜めて、ただ今日という1日が過ぎるのを待っているミアやフミコのような子供は、日本にもたくさんいる。 誰もが2人のように強いわけじゃない。 この本のようなラストではない子供たちに何ができるのか。 ブレディみかこさんの熱い想いが伝わってくる。 実在の人物、金子文子さんに強烈に興味をいだきました。 そして。このストーリーのエンディングには椎名林檎さんの『17』がぴったりです!

Posted byブクログ

2023/05/19

国や時代が違っても同じような環境に生きる子供たち。 それを本を通して共感できる素晴らしさ。 本を読むことってやっぱりいいな~。 映画でもドラマでもなくもっと身近に感じられる。 別の世界を知るためのツール。 私にとっても救いなんよねぇ。

Posted byブクログ