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両手にトカレフ の商品レビュー

4.1

262件のお客様レビュー

  1. 5つ

    85

  2. 4つ

    115

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    0

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2026/04/13
  • ネタバレ

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メッセージはシンプルに、自分の世界は自分で今ここから変えることができるということ。劣悪な家庭環境で苦しむ主人公のミアは、図書館で自分と似たような環境に苦しむ主人公フミコが登場する本を読む。同様に苦しむ作中のフミコの気づきに触発され、ミアも自分の発想の檻の中から、解放され精神的に自由を獲得する。この話がいいのは、無責任に、今いる環境から逃げてしまえばいいというのではなく、今の環境の続きに異世界と思える美しい世界があって、今の環境から自分なりの行動を取ることでその世界に行くことができるというある種現実的な提示をすることだと思う。退職代行などが流行っている昨今。20代前半の方にも読んでみてほしい。

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2026/03/17
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"読んでいるほうも無傷ではいられないような、そんな言葉たち。" ブレイディさんの生み出す言葉は小説なのにまるでエッセイを読んでいるよう。

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2026/02/25

貧困について 自分がどんな家庭に生まれるかなんて選べない、本当に運だよなあ 私の今の環境をありがたく思う、というのもなんか違うような気がするし何を言っても偽善みたいになりそうだけどこういう現実で生きている人たちがいるってことちゃんと忘れないようにしたい

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2026/03/15

最近重い話ばかり読んでいる気がする 中盤までミアの現状もカネコフミコの自伝も全然救いがなくて結構鬱だったな 正直自分は本当に有難いことにそこまで貧困に対しての想像力が豊かではないから恐らく登場人物達の苦悩を1/10も理解できていないと思うけど、子供が子供を育てるとはどういうことな...

最近重い話ばかり読んでいる気がする 中盤までミアの現状もカネコフミコの自伝も全然救いがなくて結構鬱だったな 正直自分は本当に有難いことにそこまで貧困に対しての想像力が豊かではないから恐らく登場人物達の苦悩を1/10も理解できていないと思うけど、子供が子供を育てるとはどういうことなのか、生活保護とは誰のためにあるのか、母親とはどういう存在であるべきなのか、大人は子供にとってどんな存在であるべきなのかを考えさせられた。 内容としてはジャクリーンウィルソンのタトゥーママに近い気がする フミコの時代から100年も経ったのに相変わらず救われない子供たちがいる世の中であるという事実には悲しいものがあるが、少なくとも100年で社会が子供を助けられる可能性を見いだせるようになったのは進歩なのかもしれない。 しかし14歳の子が幼い弟を連れて逃げるなんてできっこないのに、誰も頼れない、この方法しかないと誰にも相談せず街を出た事にはやはりかなりの衝撃があった。少し前に自分と同じ境遇からソーシャルワーカーになったレイチェルに少しだけだが心を開いたような描写があったのに、メールアドレスと電話番号の書いた紙ももっていたのに、結局彼女を頼らず一人で判断したという事実が、ミアがまだ大人は信頼出来るものではないと考えていた証拠であり、悲しい気持ちになった。 誰にも頼れない子供たちを社会がどう接していくべきなのか、いつの間にか子供時代を抜け出して大人になってしまった自分も考えなくてはならないと思う。

Posted byブクログ

2026/02/08
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ミアは絶望的な状況にもかかわらず、弟とけなげに生きている。そんな彼女の救いは、時代も国も違うフミコの自伝だった。二人の少女の話が平行して進み最後には希望を見いだす。きっと彼女たちのように苦しんでいる子はたくさんいるのだろう。「まだ知らないたくさんのことを知るまで、まだ出会っていない人々に出会うまで生きなければならない。」違う世界があることを伝える力強いメッセージが届きますように、、、また大人たちが何ができるのかも考えさせられた。

Posted byブクログ

2026/01/26
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地獄の中で「生きる理由」を掴み取る物語 この物語は、主人公・ミアが金子文子の自伝を読み進めながら、過酷な現実を生き抜く姿を描いた再生の物語である。 ミアと金子文子には、共通点が多い。 共に父親が不在で、母は男性や薬物に依存している。子供時代を子供らしく過ごすことすら許されない、あまりに過酷な環境だ。 食事や住環境といった生存のベースすら危うい中、ミアは幼い弟の世話を一身に背負う「ヤングケアラー」として生きている。今の時代ならソーシャルワーカーに頼る道もあったはずだが、彼女はそれを拒む。助けを求めることは、最愛の弟と引き離されるリスクを意味するからだ。ミアにとって自分自身のことは二の次であり、弟こそが彼女をこの世に繋ぎ止める唯一の「光」だった。 金子文子の自伝の中には、彼女が死に希望を見出す瞬間がある。しかし、死の淵で文子は自然の美しさに気づき、「地獄のような世界の外には、こんなにも美しい景色が広がっていたのか」と生を思い直す。文子にとっての「自然」が、ミアにとっては「弟」だったのだ。 人はそれぞれ、異なる生きる意味や価値を持っている。あるいは、そんなものを持たずに生きている人もいるかもしれない。 しかし、どんな絶望的な状況にあっても、その命がそこに留まるための理由は、何かしら見出せるのではないかと感じた。 一方で、そんな「生きる理由」を必死に探さずとも済む世界であってほしいとも強く願う。 ミアは極端に大人を信用していない。それは彼女の冷めた視線や、世間に対する頑なな態度から痛いほど伝わってくる。彼女の過剰なまでの責任感は、「自分以外に弟を守れる者はいない」という絶望的な孤独の裏返しなのだ。 そんな彼女の価値観を揺さぶったのが、ソーシャルワーカーのミッチェルとの出会いだった。レイチェル自身もかつてミアと同じような境遇にあり、大人に助けられた経験を持つ。彼女の「子供を守りたい大人もいる」という言葉は、ミアの凍てついた心を少しずつ溶かしていった。物語の終盤、ミアを迎えに来たのがレイチェルであったことは、ミアがこれから「子供」として生きていくための大きな希望となるはずだ。 子供時代に受けた愛情やトラウマは、その人の人格形成に計り知れない影響を及ぼす。DVやネグレクトの傷跡は、大人になっても消えることはない。それを乗り越えるには、本人の努力だけでなく、周囲の理解と専門的なケア、そして社会全体の想像力が不可欠だ。トラウマと共に生きることは、それだけで膨大なエネルギーを消耗する。 そうした過酷な運命を強いないために、大人は子供を守る義務がある。それは親個人だけでなく、社会組織、そして私たち全体で取り組むべき課題だ。 社会がその責任を果たすことこそが、ミアに「トカレフ」を手渡さずに済む未来を作るのだと信じたい。

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2026/01/08

ノンフィクション…の部分があるよね…。つらいよね。本当に。 対等に接することを意識して、仕事をしていきたいと思った。 金子文子も気になる…

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2026/01/02

貧困、ネグレクト、虐待、飢え。14歳のミアを取り巻く環境は厳しい。ミアがシンパシーを感じる、作中ミアが読む本の主人公のカネコフミコの人生はもっと壮絶だ。世界はこんなに広いのに、大人ではない彼女達には今いる場所以外の居場所なんてどこにもないのが切ない。私が彼女達の年頃の頃は大人に反...

貧困、ネグレクト、虐待、飢え。14歳のミアを取り巻く環境は厳しい。ミアがシンパシーを感じる、作中ミアが読む本の主人公のカネコフミコの人生はもっと壮絶だ。世界はこんなに広いのに、大人ではない彼女達には今いる場所以外の居場所なんてどこにもないのが切ない。私が彼女達の年頃の頃は大人に反抗することもあっても、何かあればそばにいる大人がなんとかしてくれるっていう絶対的な信頼感を持てた。すべての少女が武装しなくても生きられる世界を、望まずにはいられない。せめて片手のトカレフくらいは誰かに託すことができたらいいのにな。

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2025/11/18

海外の貧困がテーマの小説です。主人公のミアは、どうしょうもない母親に代わり、弟の面倒を見て守っている、まだ14歳の少女です。 たった14歳なんです。自分のその頃を思い出すと、とても同じとは思えません。大人びてしまっていて、自分の世界への諦念が染みついています。 子どもが子ども...

海外の貧困がテーマの小説です。主人公のミアは、どうしょうもない母親に代わり、弟の面倒を見て守っている、まだ14歳の少女です。 たった14歳なんです。自分のその頃を思い出すと、とても同じとは思えません。大人びてしまっていて、自分の世界への諦念が染みついています。 子どもが子どもでいられるように、手を差し伸べられる大人でありたいです。

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2025/11/07

貧困社会で育った主人公がカネコフミコの自伝本と出会い、時代は違うけれど重なる2人の世界と成長とコミュニティの温かさを描いた物語。 主人公の強く生きようとする姿が、まさに銃をかまえて立つ「両手にトカレフ」 階級の違う同級生のウィルの温かさ(希望)と2人のもどかしさが眩しくて。 読み...

貧困社会で育った主人公がカネコフミコの自伝本と出会い、時代は違うけれど重なる2人の世界と成長とコミュニティの温かさを描いた物語。 主人公の強く生きようとする姿が、まさに銃をかまえて立つ「両手にトカレフ」 階級の違う同級生のウィルの温かさ(希望)と2人のもどかしさが眩しくて。 読み終えた時、温かい涙が溢れた。 ブレイディみかこさんにしか描けない物語。

Posted byブクログ