両手にトカレフ の商品レビュー
◆ここじゃない世界が、ここから広がっている◆ 両手にトカレフ…イギリスの14歳ミアの心の叫びを綴ったリリックの1節。誰にも気づかれないように母親と弟の世話をするミアのぶつけようのない気持ちだ。手にした本のカネコフミコが絶望の果てに、ここじゃない世界がここから広がっていると気づいた...
◆ここじゃない世界が、ここから広がっている◆ 両手にトカレフ…イギリスの14歳ミアの心の叫びを綴ったリリックの1節。誰にも気づかれないように母親と弟の世話をするミアのぶつけようのない気持ちだ。手にした本のカネコフミコが絶望の果てに、ここじゃない世界がここから広がっていると気づいたように、ミアも心ある大人と同級生によって、ここから世界が広がると信じられる未来の入り口に立つ。 子どもの貧困やヤングケアラーの問題は過去や他国のことではないと改めて思う。
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人と人とは平等であるという理想と相反する現実 ラストにミアとフミコが得たのが絶望ではなく希望でよかった
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子供であることの牢獄。どんな親でもその下で生きていかなければならない地獄。 こうやって負のスパイラルが起きる。そこから脱出することの難しさは想像を絶するけどまだ救いのある終わり方で少し救われた思いがある。
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読み終わったけど、話が読みやすかったけど、後味が悪かったかな。 エピローグで救われたけど。 前作の方が面白かったかな。 ホントに個人的な感想だけど。
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ふみことミアの話 きっと私はこの本の中に出てくるミドルスクールのほうに入るんだろうから想像もしたことない世界だった 「こどもであることの牢獄」結婚相手とは他人だし逃げればいいけど親だとそうもいかない。親が毒親であるともうどうしようもない。幼少期に培われた性格や人格、考え方は大人に...
ふみことミアの話 きっと私はこの本の中に出てくるミドルスクールのほうに入るんだろうから想像もしたことない世界だった 「こどもであることの牢獄」結婚相手とは他人だし逃げればいいけど親だとそうもいかない。親が毒親であるともうどうしようもない。幼少期に培われた性格や人格、考え方は大人になってからはなかなか変わらない。こうやって負のスパイラルができるんだろうなあ 他者からの介入を拒んでしまうこともあるんだろうなあ
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読みやすかった。 小説というのか、ルポというのか。 途中に挟んでる金子史子は実在の人物で、実在の話なんだね。 子どもの貧困。 主人公になれない、強くもなく、なんの才能のない子はどうしてるんだろうか。 「わたしはダニエルブレイク」でも取り上げてた、イギリスの貧困問題。日本では見え...
読みやすかった。 小説というのか、ルポというのか。 途中に挟んでる金子史子は実在の人物で、実在の話なんだね。 子どもの貧困。 主人公になれない、強くもなく、なんの才能のない子はどうしてるんだろうか。 「わたしはダニエルブレイク」でも取り上げてた、イギリスの貧困問題。日本では見えにくいけど、どうなってるのかな。
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ミアと金子文子という時代も国も違う二人の壮絶な人生の物語。 正直見るのが辛くったり、腹が立ったりしてしまったのですが夢中で読みました。 子供を持つ大人として信頼してもらえるような人間でいたいと思いました。
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子供であるという牢獄。銃の代わりにラップで不条理と戦うミア。ソーシャルの保護を拒否して弟と電車で逃避行する場面が辛い。ドン底から別世界を求めていたミアが,この世界は変えられると気付いたのが救い。
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ページを巡らせる文章力。ちょっと過激な表現があり、それが苦手な方は読み飛ばすのも手。 考えさせられることがたくさん散りばめられているので、自分のペースで読み進めるのがいいと思う。
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困った。この作者の本を読む度に惹かれている。 金子文子と、彼女の自伝を読む英国の少女。 言葉に出せない苦悩と苦痛を抱えつつもがく日々。彼女はある日、同級生のウィルからラップのリリックを書いて欲しいと頼まれる。 言葉の一つ一つがストレートにズドンと胸に迫ってくるのだ。パワフルとも、...
困った。この作者の本を読む度に惹かれている。 金子文子と、彼女の自伝を読む英国の少女。 言葉に出せない苦悩と苦痛を抱えつつもがく日々。彼女はある日、同級生のウィルからラップのリリックを書いて欲しいと頼まれる。 言葉の一つ一つがストレートにズドンと胸に迫ってくるのだ。パワフルとも、鍛え上げられたものとも違う、まっすぐな視線で射抜かれるような鋭さがある。かきむしられるような切なさと悲しさ、何かを産み出す、自分にも何かができるんだ! という喜びがここにある。
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