1,800円以上の注文で送料無料

棘の家 の商品レビュー

3.3

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすくて1日で読み切った。分かりやすくてスラスラ読めるのに読めば読むほどのめり込める気味の悪さがよい。 被害者から加害者へ、加害者から被害者へって本当にちょっとした事で逆転するんだなって。 例え家族であっても、心の中に闇を抱えている、そんな1面を見た気がする。一方で兄貴は良い奴だったな。 ラストはどちらかと言うとハッピーエンドなのが残念。

Posted byブクログ

2022/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 穂苅はクラスのいじめを見て見ぬふりをする事勿れ主義の中学教師。だが、自分の小学生の娘がイジメの被害者となり、学校の窓から飛び降り自殺を図った事で事態は急転する。同じ元教師だった妻は怒り狂い、加害者児童へ復讐を誓う。教師の立場と父親の立場を平等に扱おうとする穂苅に冷ややかな視線を送る息子。娘は一命を取り留めたが、穂苅家は崩壊寸前だった。  そんな中、加害者児童が殺害され、息子が容疑者となり…  教育現場で働く穂苅が父親として動かない歯痒さもありましたが、マスコミへ情報を流しネットで加害者家族を槍玉に上げる行為が何とも言えない気がしました。ネット民はすぐに調べ上げるのがリアルでゾッとしました。  そして、全てが解決した様に見えて実は薄氷の上に立っている様な怖さが、タイトルの通り「棘の家」その物な気がしました。

Posted byブクログ

2022/07/18

読みやすかったけど、 登場人物の考えとか行動が、 「えー、普通そう考えないでしょう」 と自分とギャップがあって、 イマイチ感情移入できなかった…

Posted byブクログ

2022/07/17

娘がいじめにあって自殺を図ったことで、渦中に放り込まれた中学教師の穂刈。家庭も職場も日常を失い、教師と父親双方の立場で悩む穂刈をさらに追い詰めるように起こる事件。サスペンス感溢れるミステリ。 被害者家族としての苦悩、そして加害者側に立ってしまったことの苦悩、どちらをとってもつらい...

娘がいじめにあって自殺を図ったことで、渦中に放り込まれた中学教師の穂刈。家庭も職場も日常を失い、教師と父親双方の立場で悩む穂刈をさらに追い詰めるように起こる事件。サスペンス感溢れるミステリ。 被害者家族としての苦悩、そして加害者側に立ってしまったことの苦悩、どちらをとってもつらいのですが。こういう事件が起こるたびに、大義名分をかざして攻撃してくる有象無象は腹立たしい限り。たしかにいじめもそうだし、こういう行動を取るのは弱い人たちだと思うのだけれど。かけらも弱さを持っていない人というのもいないと思うのですよね。自分を律することの難しさや厳しさを感じます。そして、いつどのようなことで自分が被害者側になるかもしれないし、加害者側になるかもしれないという恐怖も感じました。だけどそういう恐怖や自分の中にある悪意を自覚していることが、自分を律することに繋がるのかもしれないな……。 結末はさほど後味の悪いものではないのですが。事件の真相、これはこれでつらいし、このあとの世間の様子を想像するとまたさらにつらくて怖いです……。大丈夫なのだろうかあの家族は。

Posted byブクログ

2022/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

-家族全員が、容疑者だ。- 『あんたは親父なのか、教師なのか、どっちだ』 なんだかなぁ。なんだかなぁ。大好きな七里先生の新刊だったんだけど、イマイチ物語が心に届いて来なかった、残念。被害者と加害者の家族〈父親同士〉の会話が、そんなに気持ち通じ会えるもの?って思っちゃったり、小学生の子供たちが話す言葉が考えがあまりに大人びてないか?と思っちゃったりとっても些細なところでひっかかっちゃってなかなか読了に時間がかかったぞ。また自分が今と別の心持ちの時に読めたら新たに思うことも有るかもね。

Posted byブクログ

2022/07/05

教育現場の暗部を見せつけられるだけでも堪えるのに、被害者・加害者それぞれの立場で追い詰められていくのでかなりしんどい。 円満に見えた自分の家庭が少しずつ崩壊していく恐ろしさ。 その過程で知る家族の意外な一面。 それでも受け入れる覚悟はあるか。 ミステリーであり家族小説でもある。

Posted byブクログ

2022/07/03

いじめをテーマにしたミステリー。 前半は義務教育における隠蔽体質やいじめやマスコミ報道などの社会問題に対する批判的提議がされているようで、いかにも中山さんらしいと思いました。 中盤の殺人事件発生からミステリー色が強くなり、主人公の中学教師が家族に対して疑惑の目を向けていく展開も...

いじめをテーマにしたミステリー。 前半は義務教育における隠蔽体質やいじめやマスコミ報道などの社会問題に対する批判的提議がされているようで、いかにも中山さんらしいと思いました。 中盤の殺人事件発生からミステリー色が強くなり、主人公の中学教師が家族に対して疑惑の目を向けていく展開もさすがです。 自分としては犯人がほぼ絞れていたので、どんでん返し的な真相ではなかったですが、「めでたしめでたし」的なエンディングでもないものの希望が持てそうなラストになっていると思います。 ただ、最後の一文がひねりすぎているのか、良い方に解釈してよいのか悪い方に解釈してよいのかわかりにくいです。

Posted byブクログ

2022/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いじめをテーマにした小説は、けっこうあるけれど中山七里さんは、初じゃないかなぁと。 中学教師が、クラスのいじめの相談を受けるが、深く聞くこともせずに穏便に済ます。 数日後に、娘がいじめを苦にして自殺を図るという… 教育者としての矜持と父親としての責任のあいだで揺れ動く感情は妻にとってはイライラMAX。 いじめの首謀者である少女の名前が、ネットで晒されると… そこから二転三転… 「悪意」を見事なくらいみせてくれる。 ラストも普通ではない工夫がされていて夢中で読破。

Posted byブクログ

2022/07/02

中山七里さんのミステリーは面白い。 クラスで起こるイジメから目を逸らしていた教師が父親として娘のイジメ、そして被害者加害者として向き合う。 意外な結末に驚く。

Posted byブクログ

2022/06/19

いじめ問題作品。中山作品としては標準作。この犯人は無いよなあと思ったので、やはりプロットが少し弱いと感じた。

Posted byブクログ