二重らせんのスイッチ の商品レビュー

3.6

70件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

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2022/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

超ネタバレだが、DNAが完全に一致した殺人事件の容疑者が自分?!という不可能状態で、真犯人はなんと双子の弟でしたー? や、すげぇよ、ミステリの禁じ手そのまんま! でもそれは物語の序盤で分かり、むしろ双子の弟や家族との関わりかたを描いたヒューマンドラマ風な手触り。 これをミステリとして読むと、腹が立つ。 家族の再生ものとして読むなら、ぬるい。恋人がやたら理想的な聖人か?て感じで、人間ドラマにしたら登場人物がご都合主義的。 正直、中途半端で、辻堂ゆめがこの作品で何を書きたかったのか、もやもやした。

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2022/07/03

久しぶりに面白いミステリーを読んだ感じ。 双子というのは早々に分かるのだが、そのバックグラウンドや協力者だと思っていた人が、まさか、だった。ラストはハッピーエンドで終わって良かった。一卵性双子ってDNA全く同じなのか…??知らなかった。

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2022/06/29

辻堂ゆめの二重らせんのスイッチを、読みました。 主人公は優等生で純忠満帆な生活を送っていました。 ある日周りが不穏な感じがしたのですが、刑事がやってきて見に覚えのない犯人にされます。 強盗殺人の現場の防犯カメラに自分の姿がはっきりと映っていました。 現場に残っていた血液も、DNA...

辻堂ゆめの二重らせんのスイッチを、読みました。 主人公は優等生で純忠満帆な生活を送っていました。 ある日周りが不穏な感じがしたのですが、刑事がやってきて見に覚えのない犯人にされます。 強盗殺人の現場の防犯カメラに自分の姿がはっきりと映っていました。 現場に残っていた血液も、DNA鑑定で自分のものと一致していました。 なかなか面白かったです

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2022/06/27

気が付けば事件が起こり、気が付けば物語が進んでいるといった感じ。 両親の態度にイライラ。 警察の無能さにイライラ。

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2022/06/23

+++ 「桐谷雅樹。殺人の容疑で逮捕する。午前八時十一分」 2015年2月、桐谷雅樹の“日常"は脆くも崩れた。渋谷区松濤の高級住宅地で飲食店経営者が殺害され、現金およそ二千万円を奪われる事件が起きた。凶器が購入された量販店の防犯カメラに映っていたのは、まぎれもなく自分自...

+++ 「桐谷雅樹。殺人の容疑で逮捕する。午前八時十一分」 2015年2月、桐谷雅樹の“日常"は脆くも崩れた。渋谷区松濤の高級住宅地で飲食店経営者が殺害され、現金およそ二千万円を奪われる事件が起きた。凶器が購入された量販店の防犯カメラに映っていたのは、まぎれもなく自分自身の姿。犯行現場から検出されたDNA型は雅樹のものと一致する。紙で切ったはずの手の傷跡、現場付近で寄せられた目撃証言……。すべては雅樹による犯行を示唆していた。やはり俺が犯人なのか――自らの記憶、精神をも疑いはじめた矢先、雅樹の不在証明が偶然にも立証される。しかし、待ち受けていたのはさらなる苦難だった。 +++ 冤罪ミステリと紹介されているが、単なる冤罪とはひと味違い、さまざまな意味での社会問題をも織り込んで、複雑な気持ちにさせられる。表層しか見えていなかった時と、少しずつ背景が見えてきた時とでは、事件そのものにも、それを起こした人物たちにも別の感情が湧いてくる。ひとつ開かれたと思った扉の奥には、また別の扉があり、どれが真実なのかがなかなか見えてこない。最後の最後まで気を緩めることができない一冊でもあった。

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2022/06/19

惹き込まれた。最後まで雅樹を信じ、基樹を偽者だと気づいた奈美。突然事件に巻き込まれ、傷つけられても基樹を許した寛容な雅樹。物騒な展開だったが、最後は和やかな気持ちで読了。

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2022/06/18
  • ネタバレ

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突然、殺人事件の容疑者とされ、数々の証拠が出てくるの理由が海外に養子に出された双子の兄弟の仕業というのは面白かったが、そこからの盛り上がりとラストは少し物足りなさを感じた。 ただ、読みやすさや物語のスピード感、育った環境など変え難いものへの不平等など、読み応えはあったのと、最後の共謀犯を追い詰めるシーンはページを捲るのが止まらなかった。 映画化とかになりやすそうな作品だと思った。

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2022/06/13

双子を利用した完全犯罪、あまりに突飛な設定にびっくり。だけど穴もたくさん。それを一人語りの推理で説明しようとするから、思考中断しばしば。それも終盤に怒涛のごとくで、読み物としては楽しみ損われたよ。一卵性双生児のDNA識別法、2014年に英大学が開発は事実なんだ。「異なる経験につい...

双子を利用した完全犯罪、あまりに突飛な設定にびっくり。だけど穴もたくさん。それを一人語りの推理で説明しようとするから、思考中断しばしば。それも終盤に怒涛のごとくで、読み物としては楽しみ損われたよ。一卵性双生児のDNA識別法、2014年に英大学が開発は事実なんだ。「異なる経験についての異なる記憶」によって個性が決まる。そうだよね−当然。

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2022/06/12

冤罪ミステリー。いきなり職場に警察が来て、桐谷雅樹は身に覚えがない強盗殺人の容疑で逮捕されてしまう。防犯カメラに写っており、DNAも合致してしまう。人質司法の状況で尋問されると身に覚えがなくても、自らの記憶を否定して警察の誘導する自白に乗ってしまうことがあるだろう。これが日本の冤...

冤罪ミステリー。いきなり職場に警察が来て、桐谷雅樹は身に覚えがない強盗殺人の容疑で逮捕されてしまう。防犯カメラに写っており、DNAも合致してしまう。人質司法の状況で尋問されると身に覚えがなくても、自らの記憶を否定して警察の誘導する自白に乗ってしまうことがあるだろう。これが日本の冤罪事件の背景である。 現実に愛媛県警が防犯カメラ映像に似ているということで無実の女子大生を誤認逮捕したことがある。鑑定にも問題がある。滋賀県警は別人の歯形の鑑定を根拠として母親を誤認逮捕した。県警の鑑定官が母親ら複数の関係者から歯形を採取し複製を作ったが、その際に別人の複製に母親の名前を記入した。その複製と傷痕を照合して「おおむね一致」との結果を得た。 警察のDNA鑑定は以下の問題が指摘される。「微量でも検査ができるということで、よこしまな検査官がいたりすると偽造も簡単ということになります。科学的証拠とする以上、第三者が間違いないとチェックできる「再鑑定の保証」が必要ということになります。それなのに警察側委員の反対で、日本DNA多型学会が作成した「DNA型鑑定についての指針」に盛り込まれていないことも前にお話しました」(「「進歩目覚ましいDNA型鑑定 犯罪捜査で威力の一方問題も」 第2回「再鑑定の保証実現に国民の監視も」(押田茂實 氏 / 日本大学名誉教授)」2016年2月19日) 紹介文は「"冤罪"ミステリー」とあるが、冤罪は比較的早い段階で解決する。タイトルの二重らせんと表紙に描かれた二人の人物から、防犯カメラに映る顔もDNAも合致しても身に覚えがないカラクリは予想しやすい。「"冤罪"ミステリー」と冤罪に二重引用符が付けられている。カッコつきの冤罪であり、冤罪ミステリーそのものではないとなる。

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2022/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通に面白かったが、エピローグはいらない派。そもそも本書はタイトルと装丁だけであらすじのネタバレだと思うが、そこは作者も想定内なんだろう。ある日突然、まったく身に覚えのない強盗殺人容疑で逮捕される雅樹。しかし防犯カメラには自分が写り、凶器から発見されたDNAの鑑定も一致した。どうして?と動揺する雅樹。率直に言えば古典的な話だなぁと思った。こんな大団円になるわけないだろう。自分も双子は何組か知っているが「見分けがつかないくらいの双子」には会ったことがないのでピンとこず。ざ・たっちは相当凄いと改めて実感。

Posted byブクログ