二重らせんのスイッチ の商品レビュー
幼い頃アメリカの家族に養子縁組した双子の弟が、強盗殺人をしてその容疑が主人公にかかるところから始まる話。 双子ものでは良くある話かなあと思うけど、途中からこれからどうするのかなと引き込まれた。 恵まれない環境で弟は恵まれて育った兄の乗っ取りを企てていたが、最終的にはやめたのはやは...
幼い頃アメリカの家族に養子縁組した双子の弟が、強盗殺人をしてその容疑が主人公にかかるところから始まる話。 双子ものでは良くある話かなあと思うけど、途中からこれからどうするのかなと引き込まれた。 恵まれない環境で弟は恵まれて育った兄の乗っ取りを企てていたが、最終的にはやめたのはやはり仲良くなるうちに考えがかわった、でいいのかな? 強盗したお金を最終的には寄付していたのも、途中でわずかに伏線が張られていたので違和感なし。 ハッピーエンドなのがよかった。
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著者の本の読了は2作目ですが、感想は前回と同じで、 社会問題をベースにしつつも終わり方に救いのある希望の持てるミステリーで読後感が良い。ボリュームもそれなりにあるが文章がきれい?でスラスラと読める。 新作出たら読みたい作家です。
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生き別れたきょうだいとの物語 自分を自分たらしめているのは遺伝子か環境(『記憶』)か。 タイトルの『二重らせんのスイッチ』には二重の意味があると思う。
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図書館で借りた本。 ある日突然、身に覚えのない強盗殺人の容疑で捕まってしまった雅樹。後にアリバイが見つかり釈放されるが、警察で見せられた防犯カメラの映像はどう見ても自分の顔だった。 その後、実は自分には一卵性の双子の弟がいる事を知り、その事を警察に話すべきか考えていた。
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身に覚えのない犯罪の容疑者として突然逮捕されてしまう桐谷雅樹。 そこには会ったこともない存在すら知らなかった双子の弟がいたという事実が…というのはミステリなんかでは特別に珍しくも何ともない。タイトルの二重螺旋の文字からも想像がつくだろう。 でも、この物語の見どころはこの先にある...
身に覚えのない犯罪の容疑者として突然逮捕されてしまう桐谷雅樹。 そこには会ったこともない存在すら知らなかった双子の弟がいたという事実が…というのはミステリなんかでは特別に珍しくも何ともない。タイトルの二重螺旋の文字からも想像がつくだろう。 でも、この物語の見どころはこの先にある。 アリバイが証明されて釈放となった雅樹の元に、大いなる計画を胸に秘めた双子の弟であるジェイクこと、基樹が現れる。そして仲間と共に雅樹を監禁。監禁生活の間に自然と心を通わせていく2人を描いた物語になっている。 どんなに離れていても双子はやっぱり双子よね、なんていうのはちょっぴりむず痒いけど、でもそんな物語も辻堂ゆめさんのカラーで豊かな物語になっていた。
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期待を大きく上回るものではなかったが、まずまず楽しめた。双子の気持ちはわからないが、全く違う環境で育ち、妬みや恨みを感じていたとしても、やはり通じ合えるものなのだろうか。
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突然、強盗殺人容疑で逮捕されてしまう桐谷雅樹くんが、自身の冤罪を晴らし、事件を追っていくうちに、双子の兄弟の存在にたどりつき、自身の過去のことがあきらかになっていくお話。 何はともあれハッピーエンドでよかった。 タイガーマスクの終わり方もおしゃれだし。 双子の兄弟が再会するまでの殺人事件を含んだストーリーだが、大いなる計画、については途中で想像ついた。 なみちゃんが素晴らしく素敵な女性だった。 日本は子育て環境が厳しいな、と改めて思う。 そりゃ子どもが増えないわけだ。
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ある日突然、強盗殺人容疑で逮捕された雅樹。防犯カメラに映っていた顔は自分の顔だが、そんなことはしていない。一人っ子として育ったのに誰がなぜ… 戸籍を調べてみるとある可能性にたどりつく。一卵性双生児でアメリカで育った基樹という兄弟がいたのだ。塾経営の両親は一言も兄弟の存在を明かしてこなかった。 そしてその事実に気がついた直後、基樹とその仲間を名乗る男に監禁されてしまう。 一卵性双生児はDNAの判別がつかないことからこの事件を計画したとのことだが、1ヶ月ちょっと一緒に過ごすうちに、シンパシーを感じるように。壮大な計画があるとのことだが、実施されるのか。 双子の関係性と何のためにこのような事件をおこしたのか、読んでいくうちに徐々に明らかになっていくミステリー。読みやすく一気に読んでしまったが、想像よりも驚きの結末はなかったかな。
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いきなり警察に逮捕され、どうなる?!と思ったけれど、予想できそうでできない感じで進むストーリーがなかなか面白かったです。 個人的には、最後のエピローグはなくてもよかったなあと感じた。
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