二重らせんのスイッチ の商品レビュー
何の変哲もない、いつも通りの日常から急転直下。 主人公・桐谷雅樹は身に覚えのない強盗殺人容疑で逮捕されてしまう。 防犯カメラに映っていたのは紛れもない自分の顔。 更に犯行現場に残されていたDNAまで一致。 冒頭から心鷲掴み。 作者の狙い通り、犯人は簡単に予想出来てしまう。 ...
何の変哲もない、いつも通りの日常から急転直下。 主人公・桐谷雅樹は身に覚えのない強盗殺人容疑で逮捕されてしまう。 防犯カメラに映っていたのは紛れもない自分の顔。 更に犯行現場に残されていたDNAまで一致。 冒頭から心鷲掴み。 作者の狙い通り、犯人は簡単に予想出来てしまう。 だが、そこからの予測不可能なシナリオから目が離せない。 荒唐無稽でリアリティには欠けるが、細やかに張り巡らされた伏線と回収はお見事。 国際養子縁組、人種差別、産後鬱など社会問題をしっかり絡めながら、終盤の二転三転も楽しめる。 清涼感に溢れた心地良い読後。
Posted by
DNA関係の話だろうから冤罪からの流れはそうくるよね…と思っていたら予想外の展開で面白かった。親はつらかったろう。
Posted by
ここからどう転んでいくのかわからない序盤は興味を持って読み進めたが、2人が出会った後の顛末はひどくつまらなくて退屈。後半の、そういえばあの時ああ言ってたのはこういうことだったのか!みたいな答え合わせも作為が目につき過ぎて感心しない。 犯罪サスペンスのようなムードで始まった物語がほ...
ここからどう転んでいくのかわからない序盤は興味を持って読み進めたが、2人が出会った後の顛末はひどくつまらなくて退屈。後半の、そういえばあの時ああ言ってたのはこういうことだったのか!みたいな答え合わせも作為が目につき過ぎて感心しない。 犯罪サスペンスのようなムードで始まった物語がほのぼのとした兄弟愛的な結末を迎えるのも拍子抜けが甚だしい。 題材は面白そうだったけれど、ただただつまらなかったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『一卵性双生児のDNA型は一緒だなんて、知らなかった…』 見に覚えのない殺人事件の現場に、監視カメラに自分の姿が写り、検出されたDNA型は自分のものと一致する。は〜ん、犯人はもうわかったな…と思ったのも束の間、事態は二転三転する。伏線回収の多重構造、さすがです!
Posted by
面白かった! 初めて読んだ「あの日の交換日記」も面白かったけど、こちらも良かった。 夜、時間を忘れて読み耽りました。 突然、強盗殺人と窃盗の罪で警察に連行された政樹。全く身に覚えがないのに防犯映像に映る自分の姿や目撃証言。考えただけで気持ち悪いしゾッとする…。 「冤罪」「国際養...
面白かった! 初めて読んだ「あの日の交換日記」も面白かったけど、こちらも良かった。 夜、時間を忘れて読み耽りました。 突然、強盗殺人と窃盗の罪で警察に連行された政樹。全く身に覚えがないのに防犯映像に映る自分の姿や目撃証言。考えただけで気持ち悪いしゾッとする…。 「冤罪」「国際養子縁組制度」「人種差別」の問題などにも触れられています 犯人はいったい何者なのか? スピード感のある展開でハラハラし通しでした。 被害者と加害者。それぞれが負った心身の痛みを想像して顔をしかめながら、2人に救いはあるのか考えてしまった。 ラストは穏やかな雰囲気に包まれていてホッとしました。
Posted by
伏線が散らばっていて、「そういえばあの時こう言っていた」と言う会話から伏線回収して行くのが小気味良かった。 新たな真実を出すタイミングがうまいなーなんて思いながら読みました。(上から目線ではないですよ!) 少し時間が経過して、話の展開があまり思い出せなくなってから、また読み返し...
伏線が散らばっていて、「そういえばあの時こう言っていた」と言う会話から伏線回収して行くのが小気味良かった。 新たな真実を出すタイミングがうまいなーなんて思いながら読みました。(上から目線ではないですよ!) 少し時間が経過して、話の展開があまり思い出せなくなってから、また読み返したいなと思いました。
Posted by
幼い頃アメリカの家族に養子縁組した双子の弟が、強盗殺人をしてその容疑が主人公にかかるところから始まる話。 双子ものでは良くある話かなあと思うけど、途中からこれからどうするのかなと引き込まれた。 恵まれない環境で弟は恵まれて育った兄の乗っ取りを企てていたが、最終的にはやめたのはやは...
幼い頃アメリカの家族に養子縁組した双子の弟が、強盗殺人をしてその容疑が主人公にかかるところから始まる話。 双子ものでは良くある話かなあと思うけど、途中からこれからどうするのかなと引き込まれた。 恵まれない環境で弟は恵まれて育った兄の乗っ取りを企てていたが、最終的にはやめたのはやはり仲良くなるうちに考えがかわった、でいいのかな? 強盗したお金を最終的には寄付していたのも、途中でわずかに伏線が張られていたので違和感なし。 ハッピーエンドなのがよかった。
Posted by
著者の本の読了は2作目ですが、感想は前回と同じで、 社会問題をベースにしつつも終わり方に救いのある希望の持てるミステリーで読後感が良い。ボリュームもそれなりにあるが文章がきれい?でスラスラと読める。 新作出たら読みたい作家です。
Posted by
生き別れたきょうだいとの物語 自分を自分たらしめているのは遺伝子か環境(『記憶』)か。 タイトルの『二重らせんのスイッチ』には二重の意味があると思う。
Posted by
図書館で借りた本。 ある日突然、身に覚えのない強盗殺人の容疑で捕まってしまった雅樹。後にアリバイが見つかり釈放されるが、警察で見せられた防犯カメラの映像はどう見ても自分の顔だった。 その後、実は自分には一卵性の双子の弟がいる事を知り、その事を警察に話すべきか考えていた。
Posted by