傑作はまだ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
誰とも会わない生活は安定と安心を与えてくれる。 人と関わると自分の振る舞い方が正解なのか等悩み事が増えるけど、その分嬉しさ、喜びも増えるんだなぁ。 また、自分一つの視点からではなく、他の人の視点を知ることでもっと世界が広がっていく。大変なことも多いけど、生きるのって楽しいなと思わせてくれる話だった。また、せおさんは変わった家族の話が多いけど、どの作品もハラハラせず安心して読めるのがとても良い。
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心が暖かくなる素敵なお話でした。現実ではこんなに都合のよい結末にはならないと思うけど瀬尾さんが書くと違和感なく読めるのは何故だろう。世の中こんなに優しい人ばかりだといいな〜
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地域や近所の温かさ、人の温もりが伝わってきた小説でした。 主人公が小説家で、あったことがない子供との再会のお話。 人と人との繋がりが感じられ、暖かい小説でした。
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加賀野さんと同じ五十になったのを機に再読。境遇が似ており共感率が高い。かなり世間ずれして常識も何かずれていてトンチンカンに見える加賀野さん。初めて合う智も波長が合わないが二人で暮らすようになって、智や近所の人達からも色んな喜びをおしえられて行き新しい感情を知っていく。智達にはそん...
加賀野さんと同じ五十になったのを機に再読。境遇が似ており共感率が高い。かなり世間ずれして常識も何かずれていてトンチンカンに見える加賀野さん。初めて合う智も波長が合わないが二人で暮らすようになって、智や近所の人達からも色んな喜びをおしえられて行き新しい感情を知っていく。智達にはそんな意識はないし特に矯正しようとはしていない。ごく当たり前のことばかり。智にコーヒー大福をすすめたり、鍋を用意する姿は子供の様だかその興奮ぶりは微笑ましい。 25年経ち初めて会う二人、この状況なら親父さんも罪悪感を抱きそうなのにやはりずれているのでそんなにギスギスしない。奇妙な共同生活の中で智が先生のように常識を教え、親父さんも煩わしいと思いながら、それでも楽しんでいく。 智が出ていく時にはやはり寂しい感情が湧いていた。親父さんの変化具合が良い方向。 また美月さんが出来すぎている。あの時の若さでよくここまで決断できたものだ。やはり母は強しか。 最後は25年の溝を埋めていく三人の姿が良かったが、少し上手く行き過ぎかな?でも好きな終わり方だ。この物語のテーマでもあると思われる、想像力をフルに働かせよう。
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「おっさん」の人間性にたまに苛立ち、赤子のような無知さにちょっと笑い、平和なお話で読みやすかった。結末もできすぎたハッピーエンドのようで、それが現実なら素敵だなと思えるもの。 主人公が現実の社会を描く小説家であり、作中「現実はこんなに優しくない」のような表現が何度も出てくる。瀬尾...
「おっさん」の人間性にたまに苛立ち、赤子のような無知さにちょっと笑い、平和なお話で読みやすかった。結末もできすぎたハッピーエンドのようで、それが現実なら素敵だなと思えるもの。 主人公が現実の社会を描く小説家であり、作中「現実はこんなに優しくない」のような表現が何度も出てくる。瀬尾まいこさんも「小説らしいハッピーエンド」「現実らしい苦い結末」という対を意識しつつこの物語を描いたと思うが、現実に起きた小説のようなハッピーエンドとして表したのは素敵だ。悪く言えばご都合主義のようだが、現実に希望を持てる小説というのは暖かくて癒された。
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ところどころ、「悲しい展開になるの?」という軽いドキドキを挟みながら、でもテンポよく「それはないな」と安心させられながら読んで、最後は瀬尾さんらしい明るいエンディング。 子供が小さい頃、自分のことどころではない日々を私も生きたことがあったなぁと思い出しました。今は自分のことばっか...
ところどころ、「悲しい展開になるの?」という軽いドキドキを挟みながら、でもテンポよく「それはないな」と安心させられながら読んで、最後は瀬尾さんらしい明るいエンディング。 子供が小さい頃、自分のことどころではない日々を私も生きたことがあったなぁと思い出しました。今は自分のことばっかりで足りて、思えば気楽なもんだな。でも盛りだくさんだったあの頃もよかった。 未完成であることは、先に楽しみがあること 過程も楽しみたい。 最近ちょっと勉強することが多くて、少し追い詰められモードになっていましたが、いい息抜きになった読書でした。
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温かい話。 父親がどんどん周囲に興味を持っていって心境も変わっていく様子がなんと言うか微笑ましかった。 今は積極的に色々なコミュニティ参加したりしてるけど、いい大人になっても新しい繋がりを持てるようにしたいなぁなんて思った。
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正確に書くと星3.7。 父と子なのだけど不思議な関係で、現実に起きるのかはわからないけどあったら良いなとは思う。人と人とのつながりを意識した話だった。 そしてそしてバトンは渡されたのようにご飯が美味しそうだった。
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決して今の生活を邪魔することなく、さらりと読める読みやすさの中に、深みと味わいのあるストーリー。「若者は」と、一部の大人たちが当たり前のように否定的な判断をしがちですが、決してそんな事はなく、想い、感じながら行動をしていることを、この本はさらりと伝えてくれています。世の中のたくさ...
決して今の生活を邪魔することなく、さらりと読める読みやすさの中に、深みと味わいのあるストーリー。「若者は」と、一部の大人たちが当たり前のように否定的な判断をしがちですが、決してそんな事はなく、想い、感じながら行動をしていることを、この本はさらりと伝えてくれています。世の中のたくさんの人が当たり前に行っている善行を、間違っていないよ。と安心させてくれる本です。こういう本を書いて、息苦しくなってる人を勇気づけられたら、、、。という思いが形になった様な感動でした。 久しぶりの瀬尾本、やはり好きな空気感を纏った作家さんです!爽やかな読後感です。お友達にも紹介したいです。
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この親子、素敵だなぁ〜と心がほっこり温かくなりました。この主人公がなんだかとても可愛らしく思えてしまいます。時間が経ったらまた読み返したいなと思える本です。
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