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傑作はまだ の商品レビュー

4

237件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    84

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    3

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2024/01/11

2024.1.10 読了 8.6/10.0 新年最初の読書記録です、遅ればせながら明けましておめでとうございます! いつも私の拙いレビューを読んでくださる方々、ありがとうございます^_^ 今年もたくさんの良き本に、豊かで素敵な時間に出逢えますように さて、今回は瀬尾まいこ...

2024.1.10 読了 8.6/10.0 新年最初の読書記録です、遅ればせながら明けましておめでとうございます! いつも私の拙いレビューを読んでくださる方々、ありがとうございます^_^ 今年もたくさんの良き本に、豊かで素敵な時間に出逢えますように さて、今回は瀬尾まいこさんの『傑作はまだ』です。 前回読んだ『卵の緒』のレビューでも僭越ながら書かせていただきましたが、彼女の作品はちょっと複雑な家族関係を、重くならずに優しく、そして時にユーモラスに、だけどちょっぴり切なく描いているなぁ、と実感します。 「家族」という言葉ひとつとっても、さまざまな形があります。家族というのは、人と人との結びつきの形、その呼称にすぎません。だとしたら、いろんな家族が、いろんな結びつき方が、あってもいいはずです。 厳しい現実もあるけど、明るさや幸せもたくさんある。明日はもっと素晴らしい、そんなメッセージ性が瀬尾作品にはあります。 そして本作には、瀬尾さん自身の作品に対する向き合い方や読書というものへの考え方が随所に垣間見えます。 「小説を読むことは、人間の生きることや真実を見せてくれる。」 「本を読めば読むほど自分の中を掘り下げていけるようで、一つ文字を体にいれるごとに自分に深みがますように思えた。」 「生きるとは何か。人間とは何か。自分とは何か。書き方や話の内容は違っても、小説の根底に流れるのはそういうことではないだろうか。」 などなど、読書とは何かについての言葉が心に刺さります。 数えたことはないけれど今まで500冊以上は本を読んだ自分ですが、自分はそこまで深まったのか。人生が何か変わったのか。時々問いかけます。 実際のところ、さほど変わってないのかもしれません。 しかし、自分の知らない世界や仕事、価値観、生き方を知れましたし、何より感動と豊かな時間を味わうことがたくさんできました。 そんな自分の読書ライフを振り返りながら読み進めた作品でした。

Posted byブクログ

2024/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々に再読。この瀬尾まいこ節がたまらん。智はいい子に育ったなあ。土鍋も自転車もあげちゃうし、柚子茶が美味しいと勧めてくれる森川さんが可愛い。おっさんの社会性のなさが突き抜けていて逆に面白い。その場にいて楽しめる智が素直ないい子だから楽しめるのかもしれないけど。 「日常で交わされる会話はもっと現実的だ。だけど、それらが重なっていく中で、真実が見えてくる」

Posted byブクログ

2024/01/06

いやぁ、おもしろかった。 とにかく主人公と息子の掛け合いがおかしくて(いや、おかしいのは主人公なんだけど)、くすくす笑いながら読んでた。 そして、ラストでそんなことが、という驚き。 瀬尾さんの作品はたいして読んでいないけれど、好きかも。『そして、バトンは渡された』もおもしろかっ...

いやぁ、おもしろかった。 とにかく主人公と息子の掛け合いがおかしくて(いや、おかしいのは主人公なんだけど)、くすくす笑いながら読んでた。 そして、ラストでそんなことが、という驚き。 瀬尾さんの作品はたいして読んでいないけれど、好きかも。『そして、バトンは渡された』もおもしろかったし。(映画もよかったけど、俄然、小説のほうがおもしろい)

Posted byブクログ

2024/01/05

正直そんなことあるかなあと思うような場面は多い作品。25年会わない息子や妻、28年会わない両親などが優し過ぎる気もした。 もう少し歳を重ねるとわかるのか。。 ただ、どんな状況でも人との触れ合いや何気ない一言が活力になることを感じる物語だった。 笑っている人がそばにいるとどんな...

正直そんなことあるかなあと思うような場面は多い作品。25年会わない息子や妻、28年会わない両親などが優し過ぎる気もした。 もう少し歳を重ねるとわかるのか。。 ただ、どんな状況でも人との触れ合いや何気ない一言が活力になることを感じる物語だった。 笑っている人がそばにいるとどんな献立でも食事は格段に楽しくなる。

Posted byブクログ

2024/01/01

人の心が変化していく様子が描かれていてよかった。瀬尾まいこさんの本は、会話のリズムが素敵だなと思う。

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2023/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

年の瀬に良い一冊が読めて大満足! ほっこりして少し前向きな気持ちになって そうそう、こんな気持ちになるために 私は読書をしていると感じられる本だった。 私もおっさんのように 自分から連絡取らない人で 1人の気楽さを感じたり、1人でも楽しめることで幸せを感じたりすることもあるけど その時感じる幸せって一瞬なんだよなぁ 来年はもっと人と関わることの幸せを感じられる 一年にしたい

Posted byブクログ

2023/12/30

良かった〜〜〜 世間的には見れば曰く付きの家族関係でありながらも初めてあった息子を通して主人公が社会とつながりをもっていく過程がすきだった。やっぱり瀬尾さんのキャラ同士のやり取りって本当ユーモラスで笑ってしまう!世の中はもっとたくさんの善意に溢れていると思える作者らしいハートフル...

良かった〜〜〜 世間的には見れば曰く付きの家族関係でありながらも初めてあった息子を通して主人公が社会とつながりをもっていく過程がすきだった。やっぱり瀬尾さんのキャラ同士のやり取りって本当ユーモラスで笑ってしまう!世の中はもっとたくさんの善意に溢れていると思える作者らしいハートフルなお話だった。好き!

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2023/12/13

繊細さの中にくすっと笑える要素がたくさん盛り込まれていてほっこりする文章でした。 この本の主人公は小説では良い文は書けるけれど、現実の日常生活において少し鈍いところがあるのと、繊細がゆえに臆病で人や物事との距離を大きくとっていることで、大事なことを見落としてしまう。 現実は小説の...

繊細さの中にくすっと笑える要素がたくさん盛り込まれていてほっこりする文章でした。 この本の主人公は小説では良い文は書けるけれど、現実の日常生活において少し鈍いところがあるのと、繊細がゆえに臆病で人や物事との距離を大きくとっていることで、大事なことを見落としてしまう。 現実は小説のように劇的ではない。そして期待した通りになることもほとんどない。 だけどそんな思い通りにならない世界だからこそ感じられる温かみや幸せがある。 おじさんの成長を通してそんなことを感じられる作品でした。

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2023/12/10

 突然、会ったこともない25歳の息子が家にやってきたことから話は始まる。自分の性格とは全く異なる息子との生活は戸惑うことばかり。そんな息子の父親であり、この話の主人公は小説家をしており、ほとんど家から出ない生活。息子と触れ合っていくうちに、生活や考え方も変化していく割とありふれた...

 突然、会ったこともない25歳の息子が家にやってきたことから話は始まる。自分の性格とは全く異なる息子との生活は戸惑うことばかり。そんな息子の父親であり、この話の主人公は小説家をしており、ほとんど家から出ない生活。息子と触れ合っていくうちに、生活や考え方も変化していく割とありふれたストーリーだが、その掛け合いがコメディチックに書かれていて面白い。また、人ととの関わりや行動の裏にある本心などはシックに書かれており、その絶妙なバランスが印象に残る作品。

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2023/12/07

友達に借りた一冊。通勤中にダラダラ読んだ。 この本は、すごくほっこりする話。 また、瀬尾さんの本ということもあって、安心して読めるから心地良く、読みやすい。 息子の智は、本当に朗らかで、素直で、素敵な子だったなあ。それを受け入れる父加賀野さんも、かなりズレてるしクセはあるけど...

友達に借りた一冊。通勤中にダラダラ読んだ。 この本は、すごくほっこりする話。 また、瀬尾さんの本ということもあって、安心して読めるから心地良く、読みやすい。 息子の智は、本当に朗らかで、素直で、素敵な子だったなあ。それを受け入れる父加賀野さんも、かなりズレてるしクセはあるけど大らかな人だなと感じた。 そして、最後に分かる、母美月の凄さよ! 若くに1人で出産して、1人で育てるということで精神的にも身体的にもかなりの負担があったであろうに、それを成し遂げるだけでなく、祖父母にも会いに行って、うまく加賀野さんの話を帳尻つけていたなんて。かっこよすぎるね。私にはきっとできない。子供ができたらまた気持ちも変わるのかな? また、祖父母(加賀野さんの父母)も、さすが父母だった!しばらく会ってなくて、突然会いに行ったのに、あんな何も言わずに受け入れるなんて。素敵だったなー。家族だなって感じた。 そして、加賀野さんの家の近くに住んでる人々もいい人ばかりだったね。嫌いな登場人物が誰1人いなかった!かわいいおじいちゃんおばあちゃんって感じ。 この本から、人のあたたかさをすごく学べた気がする。人が喜ぶ顔を思い浮かべて何かプレゼントするのって、いいね!

Posted byブクログ