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姑の遺品整理は、迷惑です の商品レビュー

3.9

127件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/04/22

読み始めは星3、後半で星4、ラスト数ページで星5になった作品です。 亡き母の事も思い出しながら読んだので、ラストは涙が勝手にツルツル溢れ出しました。 物は断捨離できるけど、人との思い出は残したいし、残る。 大切なのは物ではないのだなと、改めて思いました。 人はいつか死ぬ、で...

読み始めは星3、後半で星4、ラスト数ページで星5になった作品です。 亡き母の事も思い出しながら読んだので、ラストは涙が勝手にツルツル溢れ出しました。 物は断捨離できるけど、人との思い出は残したいし、残る。 大切なのは物ではないのだなと、改めて思いました。 人はいつか死ぬ、でもどんな人にも生きた証がある、歴史がある。そして、それはちゃんと終わる。 主人公の実母が手帳に書いた最初の一言は、娘であり親でもある自分にとっても、とても共感できました。

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2024/04/21

姑の遺品整理に纏わる苦労話かと思ったらそれだけじゃなく、遺品整理をへてその人と向き合うことができるんですね。私の母も終活中で捨てられるものはなるべく捨てて物が増えることをとても嫌っています。ちょっとくらいいいじゃんと思っていたんですが、これを読んで「誰かの持ち物」と「遺品」だと捨...

姑の遺品整理に纏わる苦労話かと思ったらそれだけじゃなく、遺品整理をへてその人と向き合うことができるんですね。私の母も終活中で捨てられるものはなるべく捨てて物が増えることをとても嫌っています。ちょっとくらいいいじゃんと思っていたんですが、これを読んで「誰かの持ち物」と「遺品」だと捨てる時の心のハードルの高さが全然違うんだな、と思った。

Posted byブクログ

2024/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

片付けするところは淡々と短文で。手は動かしつつも、考え事したり文句いったり昔を懐かしんだり、そこはつらつらと。いれかわる文体は、片付け作業そのものです。わかるわかると共感しながら読みました。 また、もったいないとか誰かにあげようとかリサイクルへとか言うやつに限って、それは誰がやるの?ときくと「めんどくさい」と言いますね。。そんな主人公の夫が、後半、協力的で自分の持ち物も減らすようになったのは大きな収穫だと思います。 最後のほうで小旅行にでかけ、清々しい場面になっていますが、それは片付けとか断捨離したあとのあの晴れ晴れした気分をよく投影していますね。世の人がみんなそれに気づいたら、ゴミ屋敷とか空家問題はかなり減ると思うんだけどな。…と勝手に思いますが飛躍し過ぎでしょうか… それから私論ですが、ものを処分するときは、心こめて「ありがとね」って言いながら処分します。そうしていくと、自然と無駄な買い物や物の無駄な消費が減ります。

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2024/04/13

本棚の見える所には置きにくいタイトルの本である。 使える物を捨てることに抵抗があるのはわかるが、高齢になると捨てるのにも労力がいるのか、気持ちの問題か、壊れても捨てない。処分はせずに新しいものを購入して、どんどん物が増えていく。 他人には見られたくないものは処分しておいた方がいい...

本棚の見える所には置きにくいタイトルの本である。 使える物を捨てることに抵抗があるのはわかるが、高齢になると捨てるのにも労力がいるのか、気持ちの問題か、壊れても捨てない。処分はせずに新しいものを購入して、どんどん物が増えていく。 他人には見られたくないものは処分しておいた方がいいし、ミニマリストとはいかないまでも、物を増やさない生活は大事。

Posted byブクログ

2024/04/07

姑が突然亡くなり遺品整理することとなった嫁。 狭い部屋に詰め込まれた物の多さに姑を恨めしく思う。 遺品整理を通して姑や実母の事を思い返すお話。 人事ではないので考えさせられる。

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2024/03/31

他人の物を捨てるって想像以上に大変な作業だということが分かりました。元気なうちに断捨離をして物を増やさないでおくことが、遺品整理する人にとっては重要なんだと感じる一方で、人間関係やご近所付き合いやその人の性格が持ち物に現れていて面白かった。 私は持ち物が多いと落ち着かないので、...

他人の物を捨てるって想像以上に大変な作業だということが分かりました。元気なうちに断捨離をして物を増やさないでおくことが、遺品整理する人にとっては重要なんだと感じる一方で、人間関係やご近所付き合いやその人の性格が持ち物に現れていて面白かった。 私は持ち物が多いと落ち着かないので、少なめ。 誰かに遺品整理をしてもらわないといけなくなった時のために、なるべく物は減らしておかないといけませんね。

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2024/03/18

この本はどんな断捨離本よりも、効果あるかも。 題名は厳しいけど、ほっこり心温かくなる素敵なお話でした。 生き方って持ち物や生活の仕方に表れますね。

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2024/03/12

私の姑も突然亡くなったため、片付けは大変でした。母は少しは片付けているようですが、日々生活している訳で物をすっかり無くしてしまうのは無理。近い将来、その日が来たら母を思いながら片付けするのだろうと想像しながら読み進めました。 私はシンプルライフを心情に生きていますが、残された者の...

私の姑も突然亡くなったため、片付けは大変でした。母は少しは片付けているようですが、日々生活している訳で物をすっかり無くしてしまうのは無理。近い将来、その日が来たら母を思いながら片付けするのだろうと想像しながら読み進めました。 私はシンプルライフを心情に生きていますが、残された者の心情を思うとなかなか難しいなと感じさせる本でした。

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2024/02/06

02月-02。3.0点。 団地に住む姑が死去。主人公は遺品整理をしに行くが、荷物が大量で全く進まない。姑の部屋に人のいる気配もあり。。。 前半は下町の姑と、市長夫人だった自分の母を比較し、自分の母がいかに完璧かを叙述。いい加減飽きるかなというタイミングで転換していく上手さ。

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2024/01/28

作者の体験談かと思いきや小説だった。団地で一人暮らしをしていた姑の遺品整理を始めるが部屋の隅々まで物が溜め込まれ気が遠くなる主人公。実家の几帳面な母は癌と宣告されてから家族に迷惑がかからないよう自分でさっぱりと整理してあの世へ旅立った。姑の部屋を片付け始めた当初は何かにつけて実家...

作者の体験談かと思いきや小説だった。団地で一人暮らしをしていた姑の遺品整理を始めるが部屋の隅々まで物が溜め込まれ気が遠くなる主人公。実家の几帳面な母は癌と宣告されてから家族に迷惑がかからないよう自分でさっぱりと整理してあの世へ旅立った。姑の部屋を片付け始めた当初は何かにつけて実家の母と比べ独り言ちていたが、父親の法要で帰省した時に母親が使っていた部屋で寝る事になる。引き出しの中に残された1つの指輪以外、何もない部屋を思い浮かべて母はどんな人だったのかどんな風に生きていたのか、寂しく思うようになる。団地を行き来してる間に生前の姑にはお世話になったと遺品整理に手を差し伸べてくれる人も現れた。隣人のシングルマザーも金を無心に来る元夫から救ってくれたと言う。自分にとって大事な思い出の物は、立場が変わると不用品でしかない。遺品整理について。人との関わり合いについて。生き方について。色々と考えさせられる一冊だった。

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