団地のふたり の商品レビュー

藤野千夜(著者)

2024/12/22

幼馴染の桜井奈津子と太田野枝。
イラストレーターの奈津子の元には
仕事の依頼がなく、フリマアプリでの売り上げで生活する。
野枝は非常勤講師。
2人は築60年の団地に家族と暮らす。
野枝は奈津子の家に入り浸り、ストレスを発散させる。

同じ団地に住む高齢者たちの手助けもする。
何気ない日々のようだが、しっかりと根を張り
そこに生きる人たちの日常があたたかく描かれている。

P181
〈なんかオアシスみたいだよね、ここって〉
〈ここだけずっと昭和〉

こういう暮らしもいいな、と思うけれど
少し現実から離れているような気もする。
小説の中だからいいのか。

2024/11/27

ヒットしたTVドラマの原作本だそう、
TVはみてないので
どんな内容か図書館で借りてみました。

ほんわかしていい感じ。
特に事件が起こるわけでもないけど
小さな出来事はあれやこれやあって
高齢者も助け合いながら
明るく暮らしている。

あっさり読めて
続編も読んでみようかな

2024/11/20

築50年を越える団地に一人住む奈津子。同じ団地に住むノエチとは保育園から40年以上の付き合いで、未だに仲良くしている、そんな中で日々起こるたわいもない事柄を綴ったストーリーでした。
私自身はもう少し色々あってもいいかなと感じてしまったというのが正直なところですが、のんびりゆったりした感じは大変よかったと思います。

2024/11/09

Audibleにて耳読。小泉今日子と小林聡美が出ているドラマが面白かったので、原作を読んでみた。私も団地に住んでいたので、情景がありありと目に浮かんだ。しかし団地に住んでいる頃は、「近所付き合いがめんどくさいなぁ」「なんだかいつでも見張られている気がする」「なんといってもボロで嫌。一軒家がいい。」と心の中でぶつくさ文句を言っていたが、なっちゃんとノエチの生活は、マイペースで程良くて（←ここ大事！）なんだか団地生活が懐かしく、戻りたくなってしまった。ベランダにアウトドア用の椅子と小さなテーブル、ランタンを出して珈琲を飲んだりおしゃべりしたりするのも、いい！何より、竹馬の友や、ちょっと図々しいけれどたくましく生きているおばちゃん方との毎日は、のんびり楽しそう。

2024/10/25

インスタで見つけて気になった。

31
ひとりだけいればいい。そこひとりに届けばいい。

47
佐久間さんが言いたいのは、助けて、ということだろう。

118
先に具合が悪くなった方をもう一方が助ける

2024/10/13

ドラマがおもしろかったので。
ドラマと同じく、北澤平祐さんのイラストがいい感じ。
藤野千夜さんの本ははじめてだが、何気ない日常の愛おしさが、尊いと思う作品。
ドラマを見たのが先だったので、つい比べてしまうが、ドラマは原作を結構膨らませている。このボリュームをあの連続ドラマにするので、仕方ないが、原作には、イケメン留学生も、シングルファザー親子もいなかった。
そのかわりに、なっちゃんの抱える生きづらさが描かれていて、それが小説らしくていい。

2024/10/12

　同じ団地に、子供の頃から住むアラフィフの女友達の日常を綴ったお話。こんなに気楽に生きられたらいいなぁと、ちょっと羨ましくなる。

2024/10/05

団地に暮らす50歳独身女性のふたり。
これはなんか、裕福でもないのに憧れちゃう暮らし。
ときには孤独なのかもしれないけれど、保育園からの友達の存在がどれほど大きいか。
そして50歳という年齢がもう人生の後半なのに、古い団地の中にいるからまだまだ若者扱いされており、居心地良さそう。
贅沢してないのになつこが用意する食事が美味しそう。なんか、ちょうどよい。ちょっといいお茶とか、その贅沢さ加減がまさに理想。
ほっこりしました。

2024/10/04

ドラマそのままの空気感。（いや、ドラマが原作そのままなのか）
ドラマが好きな人は絶対読んだ方がいいです。

2024/09/30

小泉今日子と小林聡美でNHKドラマ化ということで読んでみるが、これは楽しい。
幼なじみの二人とも、古い団地に住み、独り者で仕事も不安定だが、しょっちゅうつるんで、喧嘩しながらも、仲良くやっている。
古い音楽や映画などのネタも楽しいし、ネットオークションなど作者自身がやっているのかな、と思うほどリアル。
まわりの、同じ団地に住むもう少し年上のおばちゃんたちも明るいし、私はこういう小説好きなんだなと読んでいて思った。