アルツ村 の商品レビュー
終始、気味の悪い展開だった。 それがある意味面白さにつながっていた。 次はどうなる?と何度も思わせてくれた。 最後の数ページがあってよかった。ホッとした。
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2025年、あと3年で65歳の5人に1人が認知症になるらしい。あと3年で65歳だ僕は。認知症になるくらいなら癌になるほうが良いとさえ思ってしまう。この「アルツ村」には家族が手に負えなくなった認知症の方が共同で暮らす村と設定されている。年金だけで入れるなんてそれは素晴らしい設定だ。...
2025年、あと3年で65歳の5人に1人が認知症になるらしい。あと3年で65歳だ僕は。認知症になるくらいなら癌になるほうが良いとさえ思ってしまう。この「アルツ村」には家族が手に負えなくなった認知症の方が共同で暮らす村と設定されている。年金だけで入れるなんてそれは素晴らしい設定だ。そんな村が日本にあれば僕も入りたい、たとえ死亡後に脳を取られるとしても。そんなふうに思う人がいっぱいいるんじゃないかな。それほど逼迫した現状があると思う。政治はこれに取り組むべきだ。
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まさにメディカル・サスペンス。 そしてどんでん返しの連続、衝撃のラスト。 夫からDVを受けていた主婦・明日香は、7歳の娘リサを連れてとうとう家出を決意する。 子ども時代、虐待を受けていた明日香は頼れる家族もいない。 紆余曲折を経て、助けを求め辿り着いた村は、住人は高齢者のみ…そ...
まさにメディカル・サスペンス。 そしてどんでん返しの連続、衝撃のラスト。 夫からDVを受けていた主婦・明日香は、7歳の娘リサを連れてとうとう家出を決意する。 子ども時代、虐待を受けていた明日香は頼れる家族もいない。 紆余曲折を経て、助けを求め辿り着いた村は、住人は高齢者のみ…それも認知症、中でもアルツハイマー病を患っている人ばかり。 年寄りたちは日々農作業をしたり、お茶会をしたりと平和に過ごしているようだ。 住人の1人に孫娘と間違えられたまま、なぜかその村で過ごすことが許された明日香。 久々に夫から逃れて、リサと共に、また己の人生に関わりのなかった優しい祖父母のような存在と過ごす穏やかな日々に、明日香は幸せを感じていた。 しかし元看護士の明日香から見たこの村は、どこか不可解なところがある……住人たちの世話をする介護人たちの謎の行動、明かされない村の所在地、携帯の電波も通じない、周りには高圧電流の流れる柵…… この村はいったい? 認知症について、介護諸問題について、他にも様々な問題について(知ってる人は知ってる問題かもしれないが、読んだらマジで?とドキッとしますよ)、ミステリー仕立てでハラハラ楽しく、それでいて痛切な面持ちになりながら読め、分かりやすく知ることができる良書だと思った。 介護する側の立場、介護される側の立場、認知症の治療をする側の立場、すべてを含んでいるところがいいと思った。 もちろん本書はフィクションなのだが、お話として単純に面白い。 結構一気に読んでしまった。 綿密に本作を執筆したのだろうことも参考文献の量から推しはかれるし、ちゃんと作中の症状についてはあくまで一例と注釈をつけてるところも個人的に好感度あがる。 物語は明日香視点と、おそらく明日香が辿り着いた村についての取材記録とを交互に織り交ぜながら進む。 この取材記録は誰による、何のためにされたものなのか? この繋がりも面白い。 村の秘密などについてなども驚くことばかりで面白かった。 しかし一番唸ったのは、一番最後の取材記録について。 …………………うーん、どちらが事実なのか私の中では判定不能。 どちらの認識も事実としてありえそうに思える。 この辺他の人がどう感じたか気になります。 作者の意図としては、この部分もどんでん返し要素のひとつなのかなぁと思えるが、うーん…………
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現代版、姥捨山? その裏に潜む医療の現実? うーむ、 これは、必要悪なのか…? 小説だよね、と自分に言い聞かせるが 中国などの外資が、 土地を購入する話は、実際にあるみたいだから もしかしたら現存するかも、と背筋が寒い。 どんな人も 人は、やっぱり、いろんな人がいる世界で 一...
現代版、姥捨山? その裏に潜む医療の現実? うーむ、 これは、必要悪なのか…? 小説だよね、と自分に言い聞かせるが 中国などの外資が、 土地を購入する話は、実際にあるみたいだから もしかしたら現存するかも、と背筋が寒い。 どんな人も 人は、やっぱり、いろんな人がいる世界で 一緒に暮らすのがいいと思う。 が、そうすれば、問題は起こる。 排除せず 共生しようとして、考え、悩む。 喘ぎながら生きるしかなくて 哀しい? そう、哀しい、、 けど、、大丈夫、、 きっと大丈夫 人はひとりではないから。
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夫からのDVを逃れて、娘をつれて家をでた明日香は、村人が全員認知症のアルツ村にいきつく。 アルツ村、ありやと思ってしまった。家族に介護の面でも金銭的な面でも負担をかけ続けて、最後家族が疲れるくらいなら、アルツ村いきます!と思う。お互い笑った思い出で終われるのなら、脳みそくらい差し...
夫からのDVを逃れて、娘をつれて家をでた明日香は、村人が全員認知症のアルツ村にいきつく。 アルツ村、ありやと思ってしまった。家族に介護の面でも金銭的な面でも負担をかけ続けて、最後家族が疲れるくらいなら、アルツ村いきます!と思う。お互い笑った思い出で終われるのなら、脳みそくらい差し出します。
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認知症(アルツハイマー病)の高齢者だけが暮らす村「アルツ村」を舞台にした南杏子さんの新作。夫の暴力から逃れて、幼い娘を連れて家を出た医療関係者の主婦・明日香は、迷い込んだ山奥の村で暮らし始めるが、その村は他から隔離された認知症患者だけが住む村だった… ラストでどんでん返しがあるの...
認知症(アルツハイマー病)の高齢者だけが暮らす村「アルツ村」を舞台にした南杏子さんの新作。夫の暴力から逃れて、幼い娘を連れて家を出た医療関係者の主婦・明日香は、迷い込んだ山奥の村で暮らし始めるが、その村は他から隔離された認知症患者だけが住む村だった… ラストでどんでん返しがあるので、展開にちょっと驚いた。本書を読めば、認知症の本を読むよりも認知症のことが理解できると思う。これからさらに深刻度を増すであろう、超高齢化社会の日本人みんなに読んでもらいたい一冊。
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※このレビューにはネタバレを含みます
私はクルミが大好物だが、余韻でしばらく食べられないかもしれない。夫のDV被害から母娘で逃げてきた明日香。迷い込んだ先は、アルツハイマーの人達のみで形成された集落「アルツ村」。ヘルパーの若者たちに手助けされつつも、基本的には認知症の高齢者のみで生活していく介護施設の理想郷として存在する。しかしどうもこの村には秘密が多そうだ。凝った展開は大歓迎だが、娘の台詞が不自然なので早々に仕掛けがわかってしまったのが残念。しかしそれを差し引いても面白く、医療分野とエンタメ性のバランスが良い。読みやすく考えさせられる良本。
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札幌、DV夫から娘と逃げてきた明日香。車を走らせ事故に、そしてたどり着いたのは、アルツ村。認知症患者ばかりが住む村だった。村から逃げようとするが・・・ うーん。認知症の人たちがどのようになるかは食傷気味。ラストで驚きはあるものの、なんというかテクニックに走っている感じが好みとは...
札幌、DV夫から娘と逃げてきた明日香。車を走らせ事故に、そしてたどり着いたのは、アルツ村。認知症患者ばかりが住む村だった。村から逃げようとするが・・・ うーん。認知症の人たちがどのようになるかは食傷気味。ラストで驚きはあるものの、なんというかテクニックに走っている感じが好みとはちと違う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
高齢化社会の大きな問題でもある介護、そして諸々な症状ももたらす認知症について、他人事では無いという思いでこの本を手に取った。中盤以降から、サスペンスフルになって台風災害の様相も。 主人公の明日香目線で語られているストーリなのでDVの恐ろしさやら、母親としての愛情深さなど共感しながらも予想もしなかった展開だった。 着地点のみえないまま、読んでゆくとなんと… 介護や医療だけの話ではなく未来にむけての大きな提言も含まれている。 ただ、グイグイと読んでしまったけれど好きか嫌いかと問われるとこの小説はあまり好きにはなれない。
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世界保健機構(WHO)によると地球上に認知症の有病者数は五千五百万人。そして毎年一千万人近くが新たに認知症になるそうです。 そして認知症の家族の世話をするヤングケアラーなどの問題。 この作品は北海道のどこかに「アルツ村」という認知症の患者を受け入れる村があり、そこに迷い込んだ...
世界保健機構(WHO)によると地球上に認知症の有病者数は五千五百万人。そして毎年一千万人近くが新たに認知症になるそうです。 そして認知症の家族の世話をするヤングケアラーなどの問題。 この作品は北海道のどこかに「アルツ村」という認知症の患者を受け入れる村があり、そこに迷い込んだ30代の看護師明日香の目線の物語です。 「アルツ村」に家族を引き受けてもらう人々は、「これでやっと自由になれる。認知症の介護があんなに大変だとは思わなかった。多少グレーな側面があっても構わない。そんなことはもうどうでもいいのだ」と言って姥捨て山とも呼ばれるアルツ村。 そこで一体何があったのかはエンタメ小説となっていますので、書くとネタバレなので書きません。 でも、巻末に「この小説はフィクションです」という表記があったので本当によかったです。 お医者さんの作家さんの小説ですから本当だったら大変だと思いつつ読みました。 フィクションでよかった。
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