母親になって後悔してる の商品レビュー
面白くて一気に読んでしまった。読みにくさは個人的には感じませんでした。 語ることをタブー視されている、母親になったことの後悔、それを敢えて語ることの重要性。 母親たちの生の声が胸に突き刺さりました。 このような内面を抱えながら母であり続けることは悪いことではないむしろ普通のことな...
面白くて一気に読んでしまった。読みにくさは個人的には感じませんでした。 語ることをタブー視されている、母親になったことの後悔、それを敢えて語ることの重要性。 母親たちの生の声が胸に突き刺さりました。 このような内面を抱えながら母であり続けることは悪いことではないむしろ普通のことなのだという慰めにもなります。 社会では労働者として活躍することを期待され、家に帰ればワンオペ育児、そんな人生が辛い、後悔してると嘆くことすら許されない、そんな社会的な空気で少子化にならないはずがないなと改めて納得させられてしまった。
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分かりにくい文脈、女性だから語られるシンプルで素直な意見、欧米人にある合理性を重んじる論理を感じる。人間誰しも平等に選択肢を持つべきもの、当事者である女性でしか論じられないテーマの様な気がする。 アンビバレンス #regrettingmotherhood
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インパクトのあるタイトルで、前から気になっていたため図書館で借りる。目次を見た瞬間に読む気がなくなり、目次のみ読んで返却する。 確かに子育ては大変な面もあり一度スタートしてしまうと逃れることのできない責任が発生するが、子を持つことについて全く後悔していないどころか、子を持ったこ...
インパクトのあるタイトルで、前から気になっていたため図書館で借りる。目次を見た瞬間に読む気がなくなり、目次のみ読んで返却する。 確かに子育ては大変な面もあり一度スタートしてしまうと逃れることのできない責任が発生するが、子を持つことについて全く後悔していないどころか、子を持ったことによる喜びや学び、充実感の方が圧倒的に大きいと思うので、そういう人には読む意味のない本であった。
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母親になったことを心の底から後悔している女性たちを研究した報告書。読みやすいかと言われると、学術報告書の側面が強いこともあるのか読みにくいというのが正直な印象だが、記述の内容としてはすごく色々と考えさせられるし、母親という当事者ではない私ですら、共感する・わかると思う部分が多々あ...
母親になったことを心の底から後悔している女性たちを研究した報告書。読みやすいかと言われると、学術報告書の側面が強いこともあるのか読みにくいというのが正直な印象だが、記述の内容としてはすごく色々と考えさせられるし、母親という当事者ではない私ですら、共感する・わかると思う部分が多々あった。「女性は結婚するべき」「結婚したら子供をもうけるべき」「母親とはこうあるべき」「それが女性の幸せである」となっているように感じられる社会規範的なところに対して、それが幸せとは限らないケースがあるという提示は(一部にとっては不都合なのだろうが)意義あることだと思う。母親になること・ならないことというのは、どちらを選択したとしても、そうでない選択肢をとることはできないものなのだから。
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生物学的に妊娠・出産の能力は女性にある。だからといって、全ての女性が母親になりたいと思っているわけではない。母親になる/ならないというのは個人の自由な選択であるはず。 だけど、母親になることを望まないという意志への疑問や批判を持つ人は多い。 母親でない、それだけで属せないコミュ...
生物学的に妊娠・出産の能力は女性にある。だからといって、全ての女性が母親になりたいと思っているわけではない。母親になる/ならないというのは個人の自由な選択であるはず。 だけど、母親になることを望まないという意志への疑問や批判を持つ人は多い。 母親でない、それだけで属せないコミュニティがある。居場所がないと感じることがある。 女性というだけで、社会からの“女性は適切な時期に母親になるべき”という圧に晒される。 母親になったらなったで、世間の作り上げた良き母親のイメージ通りに振る舞うことなんて難しいことぐらい分かるだろうに、ちょっとしたことで悪い母のレッテルを貼られる。 子どもに非はなくとも、子どもを愛していても、母親であることを後悔する。「母親になる」という不可逆性を持つ現象。もう母親ではなかった頃の自分には戻れない。ある種の自分の喪失。 母親である人達から母親になることを勧められるこの頃。母親になることの素晴らしさを語られても、実際に産まれた子どもを抱かせてもらっても、私は母親になりたいと思わなかった。 子どもが欲しいと思わなくても、母親になったことを後悔しても、産んだ我が子を愛することは別のことなのだ、という事実が私には救いだった。
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出してはいけないものを出している人たちの言葉を読んで、見てはいけないものを見ている気分。私は自分が、女性は母親になるべきで、母親は子ども持つことが幸せなのだ、という社会通念に洗脳されていることに気づく。 だけどここに書かれてある数々の言葉は、明らかに私の中に眠る声。母親になどな...
出してはいけないものを出している人たちの言葉を読んで、見てはいけないものを見ている気分。私は自分が、女性は母親になるべきで、母親は子ども持つことが幸せなのだ、という社会通念に洗脳されていることに気づく。 だけどここに書かれてある数々の言葉は、明らかに私の中に眠る声。母親になどなりたくなかった、という思いを、こんなに心から明確に述べる人たちが出てきていることに、目の覚める思い。 こんなにも大変だとは思わなかった。笑って穏やかで楽しいのはほんのひとときで、毎日毎日、子どもの世話というおもしろくもない不公平で退屈な仕事に耐えていた。 なぜ私はイライラしているのだろうと、自分は笑っていない悪い母親だと思い込み、笑うための努力をしたけれど、イライラは収まらず。 苦しかったことばかりを思い出す。子どもを産まない選択肢は、あり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世界中の母親が同じような思いをしているんだと知ることができた。「母親」というステレオタイプの理想像を求められるのはしんどい。後悔しているのは子どもが可愛くないからではなく、「母親」の理想像を押し付けられるから。同感。日本で少子化が進んでいるってことは、ある意味、女性たちが生き方を選べるようになったということ、かな
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学術論文だからなのか、さらさら読み進められる本ではなかった。 自分は「母親になって後悔している」と思っていたから読み始めたが、 「今の知識をもって選択できるなら母になりますか?」の問いには明確にYESだということに気がついた。 私は母になったことではなく、今までの子供の育て方やそ...
学術論文だからなのか、さらさら読み進められる本ではなかった。 自分は「母親になって後悔している」と思っていたから読み始めたが、 「今の知識をもって選択できるなら母になりますか?」の問いには明確にYESだということに気がついた。 私は母になったことではなく、今までの子供の育て方やその結果の現状などに後悔や不満があるのだと。 それが発見でした。 それ故にこの本の中に出てくる後悔している母親の言葉は興味深かった。
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母親になるべきか否かと考えているときにベストセラーになり目にとまった一冊。インタビュー中心で内容に目当たらはないけど、それぞれ母親になって後悔している理由が綴られている。これはイスラエルの作家だけど、これが日本の作家だったらより身近で辛辣に感じたかもしれない。
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母になる以外に選択肢がない女性、という社会。 結婚イコール母親、世間体も意識していた母親、同意と意志の区別による子づくりなど、心の中の深いところまでまとめてあります。 インタビューでは、なにか知らない間に、新自由主義と資本主義の社会で、こどもといることが一番幸せだと約束されて...
母になる以外に選択肢がない女性、という社会。 結婚イコール母親、世間体も意識していた母親、同意と意志の区別による子づくりなど、心の中の深いところまでまとめてあります。 インタビューでは、なにか知らない間に、新自由主義と資本主義の社会で、こどもといることが一番幸せだと約束されているかのようなイメージの女性もいれば、産後鬱とも違う別な何かに世間から追いやられているような精神的苦痛まで感じ、そうすると今度は精神障害ではないかと疑われるなど、行き詰まっている女性たちが登場します。 視点を変えて、「後悔とは何か」を問う哲学的な話もあり、後悔は人によって違いはあるが、後悔に出くわす確率についても考えているようです。 後悔は母になったことであり、出産した子どもについて後悔はしていないと言う。 そうすると母性愛とはなんだ?と言う問いかけになると矛盾が生じるが、それはどう説明できるのか。 大半は母親になってよかったと言う世の中は、それがあたりまえになっているけど、母親になって後悔している人がいることを認めてほしいという願いがあるようです。 自分のこどもにこのタイトルと同じことを言った何人かの母親の話しは、単純に言えば残酷でとても複雑ですが、言われたこどもが大人になり時間が経つと、違う感情にもなることもわかりました。 なんかViceの番組でも観ているようで、ドキドキしました。 とても勇気のある母親のインタビューです。 日本よりジェンダーギャップがありそうなイスラエル人である著者のオルナドーナトさんはかなりのバッシングでもこのタブーを撃ち破るメッセージは素晴らしいと思いました。 男性とは女性とはではなく、人間とは何か、に立ち返って考えさせられました。
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