母親になって後悔してる の商品レビュー
母親になったことに対して後悔していることと、子どもを愛していることは矛盾せず両立する感情だが、それがなかなか世間に理解されない。 現代社会の構造や思想が後悔させる一因になっていると同時に、そうではない世の中であっても同じように後悔することがあるんだろう。
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母親になったらもう誰かの母親であるという役割からは降りることができない。その事実に後悔の気持ちがある人達がいる。 自分の選択に変わりはないが、やってみないと後悔するかもわからない選択をすることになる。 後悔の感情はそこまで表に出すべきなのか。 確かに母親は良い母親像から縛ら...
母親になったらもう誰かの母親であるという役割からは降りることができない。その事実に後悔の気持ちがある人達がいる。 自分の選択に変わりはないが、やってみないと後悔するかもわからない選択をすることになる。 後悔の感情はそこまで表に出すべきなのか。 確かに母親は良い母親像から縛られることになり、それを実現できないと鬱になったり心を病んでしまうこともあるのかもしれない。 でも他の人が後悔していると伝えることによって不幸やまた葛藤を抱えることがあるのは事実だ。 正直正解はわからないが、 世の中には知らない方が良いこともある。 仮に自分の子供ができて、その子がまた子供を産みたいかという時に助言は良いと思うが、自分があなたを産んだことを後悔していると伝える必要があるのか。 愛していることと、その後悔が違うのであれば 愛ゆえに伝えないことを考えるべきだと強く思った。 伝えることで楽になるのは本人のみでいくら子供がわかってる(言わなくても伝わってる)と思っていたとしも利己的ではないのだろうか。 そう考えずにはいられなかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
感情に流されずに確固たる意志を持って妊娠出産育児に取り組めたらばこの本に出てくるようなつらい思いはしないのかもしれないですけど…でも妊娠ってそんな思い通りいくものではないし、幻想や価値観、身体の周期や色んなことで複雑極まる事象ですからね…。考えちゃだめだと分かっていても"効率"もちらつく。先のことは分からないけどその時点で分かることから判断する、って感じじゃないと先に進むことすらあり得なくて、すべて理性的には扱いきれないぞと感じて途方に暮れる思い。 母親となったら一度自分の人生が終わるも同然なのは実際そうだろうなと思った。前向きに再構築できるか。周りが助けてくれるか。考えるきっかけを得ました。 読んでよかったのは、母となった友人が秘めたつらさを抱えているかもしれないと想像すると、とにかく私は母親の枠にいる友人としてではなく友人その人に、心を寄せていこうと強く思ったこと。
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母になる前に読んでおきたくて。 いつ母になるのかわからないけど(果たしてそんな日が来るのか……)その時何を思うんだろう。この本のことを思い出すだろうか。
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母の日の前に読んでおきたいと思い手にした一冊。 自分は母親ではないから特に意識したことはなかったけど、たしかに「母」という役割は社会的期待が大きすぎるな…と思った。 子供を愛していないわけではなく、お母さんであることに耐えられないという人たちの意見を知ってより世の中のお母さん方へ...
母の日の前に読んでおきたいと思い手にした一冊。 自分は母親ではないから特に意識したことはなかったけど、たしかに「母」という役割は社会的期待が大きすぎるな…と思った。 子供を愛していないわけではなく、お母さんであることに耐えられないという人たちの意見を知ってより世の中のお母さん方への尊敬の念が高まった。 これを読んでいるどこかのお母さんがいたら、いつもありがとうございます。 どうか少しでも自分を解放できる、重荷から解き放たれる瞬間が訪れますように。
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図書館で借りた。 タイトルの通り、タブー・言っちゃいけない感情についての本だ。もちろん楽しい・嬉しいというものではない。「女性は子どもをつくりたいのが普通」「女性は子どもを好きでなくちゃいけない」といったさも当たり前のような前提に対して、正面からぶつかった本。私には如何にも現代的...
図書館で借りた。 タイトルの通り、タブー・言っちゃいけない感情についての本だ。もちろん楽しい・嬉しいというものではない。「女性は子どもをつくりたいのが普通」「女性は子どもを好きでなくちゃいけない」といったさも当たり前のような前提に対して、正面からぶつかった本。私には如何にも現代的と感じるし、「そういう人もそりゃあ居るよねえ」と感じた。 インタビューを主な構成要素としており、「母になる道筋」「母親業」「母になった後悔」「感情に対して」「子どもたちに対して」といった方面から向き合っていく。 内容については、正直想像の域は超えなかった印象。そうだよねぇ、そういう感情もあるよねぇと、よしよしとでも言いたくなるような、まるで相談されているかのような感覚になった。 「産みの親と育ての親は全く異なる」というのも、(日本では現状ほぼありえない価値観だが、)あって良いのかなとも考えさせられた。 話題になっているベストセラーではあるが、私は星3つ評価かな。
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思ってても口に出さないことってたくさんある。 思ってても口に出さないことランキングがあったとしたら、女性部門第1位に輝くのではないかと思うのが「母親になって後悔してる」である。 女性としては歳を重ねるにつれ、母親になれる可能性は刻々と先細りする訳だけど、歳を重ねるにつれて子を持...
思ってても口に出さないことってたくさんある。 思ってても口に出さないことランキングがあったとしたら、女性部門第1位に輝くのではないかと思うのが「母親になって後悔してる」である。 女性としては歳を重ねるにつれ、母親になれる可能性は刻々と先細りする訳だけど、歳を重ねるにつれて子を持つことへの恐怖は膨らんでいく一方である。 恐怖の原因は街で見かける子連れの母や、職場で見る時短勤務で働く母の余裕のない姿である。母たちが背負っているものの重さに、とても自分が耐えられるとは思えない… 私が子を持つことへの不安を伝えると、母たちが口を揃えて言うのは「チャンスがあるなら産んだ方がいい」「自分の子が生まれたら可愛いと思える」という前向きな言葉である。 1人だけ、「子どもを全然可愛いと思えないし、別に産まなくてもいいと思う」と言った友人はいたが、その後「子どもと会話ができるようになってから子育てが楽しくなった」と言うようになり、結局2人目を産んでいた。 という次第で、疑問が晴れずモヤモヤしていたところ、たどり着いたのが「母親になって後悔してる」という本だった。 これまで母親たちの胸の内に秘められていたことが、ついに公に発表できる世の中になったのだ。これに対して「子どもがかわいそう」という声があるが、この本で語られているのは”生まれた子どもを愛しているかどうか”ではなく、それ以前に”子を持つか持たないか、女性が自分の意思で選択できるか”という点である。 母親になることの後悔と、子どもを愛することは両立する。 「子どもがかわいそう」って言われたらもう”何にも言えねぇ…”ってなるし、この議論を潰してしまうのは結果的に将来不幸な家庭を増やすことに繋がる気がする。 この本では、イスラエルで行われた研究の結果がまとめられている。 イスラエルは女性が平均で3人の子どもを産む国(!)で、ユダヤ教の教えから産め産め圧力がすごいらしい。著者は、母親たちに地獄のような質問を投げかけていくのだが、母親たちは本心を口に出せることに一種開放感を感じてるようでもあった。 地獄の質問例 母になった理由は? 過去に戻ることができるとしたら、それでも母になりますか? 母になったのが自分にとって間違いだったと理解した瞬間は? 母になることに何かメリットがあると思いますか? こりゃ地獄やな…興味がある方はぜひ本を読んでみてほしいです!
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子どもを産める(子孫を残す)のは女性しかできないのは「真」ですが、タブー視すらされているタイトルの言葉を白日の下に引き出し、ジェンダーの問題である事を知らしめる内容でした。 「子どもを愛している」ことと「母親になって後悔している」は両立することがまずは重要なポイントになります。...
子どもを産める(子孫を残す)のは女性しかできないのは「真」ですが、タブー視すらされているタイトルの言葉を白日の下に引き出し、ジェンダーの問題である事を知らしめる内容でした。 「子どもを愛している」ことと「母親になって後悔している」は両立することがまずは重要なポイントになります。 ジェンダーゆえに一人の人間として生きる将来を(敢えて言えば)破棄せざるを得ないという生き方は、確かに男にはなく、女性にのみ押し付けられている現実。その中で、一人の人間として生きた将来に思いを馳せるのは、確かに「後悔」ではありますが、至極当然の主張だと思います。 生物として、社会通念として、宗教観として、「母親になる」ということを受け入れざるを得ない状況にしておきながら、そこにあるジェンダー差別を認識できていなかったことを認識させられました。 惜しむらくは、イスラエルという特殊な環境で、且つ母集団に比べ標本数(インタビュー対象)が少なすぎるという部分が、まだ「社会的には」反論の余地を残してしまっているところでしょうか。
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面白くて一気に読んでしまった。読みにくさは個人的には感じませんでした。 語ることをタブー視されている、母親になったことの後悔、それを敢えて語ることの重要性。 母親たちの生の声が胸に突き刺さりました。 このような内面を抱えながら母であり続けることは悪いことではないむしろ普通のことな...
面白くて一気に読んでしまった。読みにくさは個人的には感じませんでした。 語ることをタブー視されている、母親になったことの後悔、それを敢えて語ることの重要性。 母親たちの生の声が胸に突き刺さりました。 このような内面を抱えながら母であり続けることは悪いことではないむしろ普通のことなのだという慰めにもなります。 社会では労働者として活躍することを期待され、家に帰ればワンオペ育児、そんな人生が辛い、後悔してると嘆くことすら許されない、そんな社会的な空気で少子化にならないはずがないなと改めて納得させられてしまった。
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分かりにくい文脈、女性だから語られるシンプルで素直な意見、欧米人にある合理性を重んじる論理を感じる。人間誰しも平等に選択肢を持つべきもの、当事者である女性でしか論じられないテーマの様な気がする。 アンビバレンス #regrettingmotherhood
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