母親になって後悔してる の商品レビュー
女性だから、無条件に子どもが欲しい・好きというわけではない。そういう気持ちがあったとしても、悪いことではない。自分の気持ちを大切にして生きていける世の中になってほしいと思った。
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完全にタイトルに興味を持って。 母親になれなかったら自分は後悔するだろうなぁと思っていたから、逆の人は何を考えているのかと。 何かの答えが出るわけではないけれど、優先順位は一人ひとり違って、ステレオタイプに悩まされている人がいる…という着地で良いのかな。 母親になって後悔はして...
完全にタイトルに興味を持って。 母親になれなかったら自分は後悔するだろうなぁと思っていたから、逆の人は何を考えているのかと。 何かの答えが出るわけではないけれど、優先順位は一人ひとり違って、ステレオタイプに悩まされている人がいる…という着地で良いのかな。 母親になって後悔はしているけれど、子どもは愛している。という人がいることに驚き。(と安心。) 私は一人の時間にやりたいことはやり尽くしたから、逆に子どもが親離れしたら…
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全体として翻訳書あるあるの読みにくさはあるが、少しでも題名が気になったら、好きなページだけ、あるいはインタビューだけでも読んでみたら気づきがあるかも。 母親業を辞めたい、辛いと思っているのは、 決して1人だけではなく、 世界各地にもいるというのが新発見だった。 【気づ...
全体として翻訳書あるあるの読みにくさはあるが、少しでも題名が気になったら、好きなページだけ、あるいはインタビューだけでも読んでみたら気づきがあるかも。 母親業を辞めたい、辛いと思っているのは、 決して1人だけではなく、 世界各地にもいるというのが新発見だった。 【気づき】 ・一般的な事実。つまり想定としてで私たち全員が子どもを欲しがっていて、子供がいなければ幸せにならないと言う認識がある。 ・私たちの選択が社会の期待と衝突する時(例えば、美容に手をかけること、子どもを持つこと、 男性との概ね愛のあるパートナーシップを維持することを拒否した場合) に問題がぶつかる。 行動を非難されるだけではなく、孤立して社会的地位を失う結果に直面する。なぜなら、それはあなたの選択ですよね! (悪い選択) と付け加える人もいるから。 ・母になることで、自分の立場を改善したいという欲求や端を発している ・家父長制による男性は仕事、女性は家庭と言う考え方は、日本特有なのだと思い込んでいたら、西欧にもあるということが意外な発見だった。日本以外の国でも、女性への家事、育児負担が問題になっていることにも気がついた。 【内容】 ・19世紀以降、家父長制のイデオロギーによって、性別による分業を維持してきた。母や主婦の女性の無給労働がなければ、このシステムは崩壊するから。母の感情を規制することで、時間と記憶を調整すると言う文化的な発想と結びつけられている。 ・「正しい」母性としての社会的に確立されたイメージは、母の行動やアイデンティティーを超えて母の感情的な世界にまで及んでいる。 ・母は何をするしないだけではなくて、どんな人間でどんな状況で生活してるか次第で世間から悪いと言うレッテルを貼られる。 ・母になったことを後悔する女性の声や子どもがいないことを後悔していない女性の声はほとんど聞こえていない ・母になって後悔するというのありえない感情のスタンスとみなされる。 ・母であることの不安に対して自身で「私に何か問題がある」「私は正常でないと考えてしまう」こともある。 ・後悔は母になったことであり、子どもではない。 子どもは愛している ・特に女性は、他人の人生に溶け込むことが正しい母の道だと言われることが多い。 ・子どもと離れていても母親という意識は消えない ・母になるメリット 社会への入場券 以前より成熟し、愛情深く、寛大で思いやりを持ち、忍耐強く、共感できるようになった ・母になることが、女性の精神の健康を脅かす可能性があることは既に知られている(うつ病、倦怠感、感情の乱れ、肉体的損傷、社会的地位の喪失など) ・母であることを消したいと言う願いは愛する子どもを消したいと願うのではないか?ととられてしまう。(実際はこの2つは別問題のはずだが) ・女性の選択肢は、母になるかキャリアを持つかの2つしかないと考えることで、母になりたくない理由をキャリアの追求以外にないと仮定する事は、女性のアイデンティティーの多様性を消し去ってしまう ★役割としての母性と関係としての母性 母性を役割や義務や職業ではなく関係として捉えて話すことで、様々な母のシナリオ作成できて、筋書きの中にもっと複雑で多様な女性の人生を織り込むことができる。 ★母であることが役割と認識されている限り、利用できる唯一のシナリオは、完璧な母であり、そこを目指すしかない。 それは実際には理想的な従業員と言える。 なぜなら役割は成果主義の仕事を中心に考えており、成長した子どもが製品であるから。 印象的だったインタビューのことば ・私(母)」は、人生に先導されるがままで、自分でルールや道すじを設定しなかった
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時間をかけてゆっくり咀嚼して読んだ。 フランスへ研修旅行に行くより、この本を読む方がよっぽど有意義だと思う。 今後の自分の人生を考える上で大切な一冊となった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は子どもを持ちたい?持ちたくない?ということを考えていてタイトルに惹かれ読んだ。 社会からの圧力で動かされるのではなく、自分の考えに従って選択してというメッセージ。 ノンマザーの方を魅力的に感じるような内容だったが、それくらい後押しをしないと、自分の意思に従ってノンマザーという道を進める人はまだまだ少ないということなのかなと受け取った。 ------- 母は常に母としてのふるまいが求められ、主体的でいることが難しい。 母になったことに後悔をしている(子への後悔ではなく)なら、表明するのは自由なはずなのに社会心理的に弊害を感じてしまうし、ノンマザーでいると利己的・快楽主義的等の印象を持たれるので母になるのが自然な道のように感じてしまう社会でもあるという話。 当たり前だが、この世での役割は子供を持つことではないはずなのに。 自分が心から望む場合にのみ親になるべきという話に同意した。 親になることでコミュニティや国との関係に秩序が生まれ、部外者ではないと感じられることがメリットの1つとして挙げられていて、否定はしないが、親にならなくてもはみ出している訳では無いと感じられる社会になってくれと思わずにはいられない。あと、子どもに親の老後を見させるのがスタンダードな社会からの脱却を望む。
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どの仕事にも向き不向きがあるように、母親という役割にも向き不向きがあって、ただ仕事と違って、辞めることはかなり難しい。そんな中で、ネグレクトや虐待の問題が生じているんだと思う。 子供でも気軽に入れる寮みたいなものがあって、社会で育てる仕組みがあれば、いいのかなと思った。 向い...
どの仕事にも向き不向きがあるように、母親という役割にも向き不向きがあって、ただ仕事と違って、辞めることはかなり難しい。そんな中で、ネグレクトや虐待の問題が生じているんだと思う。 子供でも気軽に入れる寮みたいなものがあって、社会で育てる仕組みがあれば、いいのかなと思った。 向いてないこと、嫌なことをさせられ続けるのは辛い。 母になったことを後悔することは認められていい感情だし、仕事ができる向いていないから辞める人もいれば続ける人もいて、選択肢があることが必要だと思う。 私も今現在は後悔していないけどいつか心から後悔するかもしれないし、逆に研究に参加したに女性たちが、いつか心から感謝するかもしれない。私の周りにもそういう人がいるかもしれないと思って生きていこうと思った。 ネガティブな面もあることを知ってから決断することは選択の基本なのに、あまり語られないから貴重な本だと思う。 出産も結婚もメリットデメリットたくさんあるから、いろいろ本を読んだり体験談たり情報収集して、最終的には自分で期限を決めて、直感を信じてノリと勢いで、決断する必要があるなと思う。 決断できなくても、妊娠して産むという体験がしたいわけでなければ、養子として子どもを持つこともできるし、期限を決める必要はないのかもしれないけど。 人に情報提供することはあっても、決断を押し付けることは不適切だし、今までの自分の振る舞いを猛省する。
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借りたもの。 女性が否応なく母になることを求められる風潮に対して一石を投じるため、「母親になって後悔している」証言を集めたもの。 著者自身も、サンプルの少なさを認めているが、少数で埋もれてしまっているこの後悔を白日の下に晒したという点で、この問題の布石としての本とも言える。 母...
借りたもの。 女性が否応なく母になることを求められる風潮に対して一石を投じるため、「母親になって後悔している」証言を集めたもの。 著者自身も、サンプルの少なさを認めているが、少数で埋もれてしまっているこの後悔を白日の下に晒したという点で、この問題の布石としての本とも言える。 母になるという事は“自然の摂理(女性の生物学的運命)”か“新自由主義(女性個人の選択の結果)”か? 母はかくあるべしという社会的ルール…感情にまで及んでいるそこに後悔はないのか? 社会は母になったことを後悔する(そうではなかった過去を振り返る)ことを許さない暗黙の了解があるのではないか? その「後悔」とは何なのか? “ひとりの女性”から“母”に適応できなかったこと(失敗)はいけないこと・おかしいこと、稀なことなのか? 女性は母になる以外の選択肢を持てないものなのか?…などなど。 女性たちのインタビューで成り立っているので、負の感情の吐露に、読んでいて振り回されそうになるのだが…… 個人の劣等コンプレックス、もしかしたら親世代からの精神的虐待の影響の連鎖など書かれていない個人の体験が影響しているとは思うのだが、わからない。 「子供が可愛いと思えない」「(子育てに)疲弊している」… そして見えてくる、子育ての現場における父親の不在――母親はこんなに子育てに縛られているのに? 産後うつの延長のようにも思えた。…しかし産後の一時期だけの問題ではないと思うと戦慄する。 欧米の方が女性の社会進出が進んでいる、仕事と育児を両立していると思われがちだが、働いている女性の大半はパートタイムだという。 雇用される機会は平等だが、雇用形態が同じになる事は難しい…のか? 母というものは「役割」であって、そこから自由になる権利は女性にはないのか? その叫びにも似た疑問が突き刺さる。 女性は「生む」能力が備わっているため、文字通り「生みの親」になる。それは確かに「母」になること。 しかし「母」を“役割”と見たとき……それによって“個人のアイデンティティ”を諦めなければならないという二者択一を迫られた、その時「母」を選ばざるを得ない状態になってしまうという事に疑問を覚える。その叫び。
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タイトルに惹かれ読んでみることに。 後悔の原因は大きく分けて2つに分類できると思う。一つは子育て環境の条件によるもの、一つはもともとの子育て適性みたいなもの。前者の場合、多分母親になって後悔しているというよりは、ある自分が満足できない条件下で子育てをしなければならなくなったことを...
タイトルに惹かれ読んでみることに。 後悔の原因は大きく分けて2つに分類できると思う。一つは子育て環境の条件によるもの、一つはもともとの子育て適性みたいなもの。前者の場合、多分母親になって後悔しているというよりは、ある自分が満足できない条件下で子育てをしなければならなくなったことを憂いている感じがした(実際インタビュー対象者の多くはシングルマザー)。後者は真の意味で母親という役割を持つことが向いていないタイプであり、こっちのタイプに関しては、まあそういう人たちもいるよなという感じ。スポーツでも勉強でも何をするにも適性ってあるから、母親にそれがあってもおかしくない。 この本を読んでみて、特別新しい発見とかはなかったが、この本にもあるように女性は一回母親になったらその後一生母親という肩書からは逃れられないため、母親になった後の不安や責任も考えた上で母親になるかどうかの選択は行うべきだと思った。
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全体的に訳のせいなのか読みづらかった。 【母になったことは後悔してるけど、子供のことは愛してる】っていう気持ちに深く共感した。 子どもそのものは紛れもなく可愛いし、大好きなのだけど、母でなかったらあったはずの時間・自由に焦がれてしまうのである。 子どもが早朝に起きて起こされる...
全体的に訳のせいなのか読みづらかった。 【母になったことは後悔してるけど、子供のことは愛してる】っていう気持ちに深く共感した。 子どもそのものは紛れもなく可愛いし、大好きなのだけど、母でなかったらあったはずの時間・自由に焦がれてしまうのである。 子どもが早朝に起きて起こされる。 母親でなければゆっくり寝られたのに。 この子がいなければではなく、母親でなかったらなのだ。ゆっくり寝てる父親を横目に。 母親でなければ仕事を思いっきりできたのに。 母親でなければ子供の体調不良で仕事を休まずに済んだのに。 母親でなければ観たいテレビを存分に観れたのに。 などなど母親の苦悩は挙げればキリがない。 子どもがいる幸せはあっても、 母であることの幸せは少ないのだ。
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すごく読みやすいわけではなく、またなぜ後悔しているのかの原因がすっきり明示されているわけでもないとおもうが、女性にも男性にも読んでほしいとおもう。 謝辞の最後にあった、 「異なる感情を持つ人と人が対話をする精神」で。 ただただ、異なる感情を持つ人がいること知り、 それを自分のも...
すごく読みやすいわけではなく、またなぜ後悔しているのかの原因がすっきり明示されているわけでもないとおもうが、女性にも男性にも読んでほしいとおもう。 謝辞の最後にあった、 「異なる感情を持つ人と人が対話をする精神」で。 ただただ、異なる感情を持つ人がいること知り、 それを自分のもつ価値観で悪と一方的にきめつけずに、 そういう感情もあるんだなと、受け入れてほしいなとおもう。 これからの人生、対話する精神をもった人達と出会い、ふれあい、時間をともにしたい。
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