花屋さんが言うことには の商品レビュー
お花屋さんに行きたくなるようなお話。とても面白かった。ほっこりしたし、何時からでも挑戦してみてもいいんだって思えた。花言葉とか花に関した俳句とかも出てきて勉強にもなった。
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いわゆるブラック企業から、偶然の出会いでお花屋さんへ転職し、新しい環境での人との出会いや学び、胸キュンあり(ほっこり)なストーリーです。 I泰山木、II向日葵、Ⅲ菊、Ⅳクリスマスローズ、Ⅴミモザ、Ⅵ桜、Ⅶスズラン、Ⅷカーネーションの8章から成っており、各章のタイトルの「花言葉」...
いわゆるブラック企業から、偶然の出会いでお花屋さんへ転職し、新しい環境での人との出会いや学び、胸キュンあり(ほっこり)なストーリーです。 I泰山木、II向日葵、Ⅲ菊、Ⅳクリスマスローズ、Ⅴミモザ、Ⅵ桜、Ⅶスズラン、Ⅷカーネーションの8章から成っており、各章のタイトルの「花言葉」で繋がっていきます。同じ花でも、色や本数でも意味が異なっていたりと、愛でるだけではない花の楽しみ方に興味を持ちました。 森教授の存在が好きです。
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ブラック企業を辞めて花屋でバイトを始めて成長していく物語。 「話の流れが順調すぎる」という感想が多くて驚いた。それだけ厳しい現実世界と戦っている人達が多いのだろう。 主人公なりに花屋で働く世間のイメージとのギャップに驚きつつも努力した上で、持っていた特技が生かせて良い物語だと...
ブラック企業を辞めて花屋でバイトを始めて成長していく物語。 「話の流れが順調すぎる」という感想が多くて驚いた。それだけ厳しい現実世界と戦っている人達が多いのだろう。 主人公なりに花屋で働く世間のイメージとのギャップに驚きつつも努力した上で、持っていた特技が生かせて良い物語だと思った。 今までの人生に後悔があっても今の自分がそこそこ幸せならそれでいい、そう思える1冊でした。 ただ、たしかにキクコの口の軽さは…うーんとなりました。笑 良くも悪くもファンタジーと思って読むのが良さそう。
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お花や植物が出てる小説を探していてたどり着いた本。 沢山のお花や花言葉も出てきてとても楽しかった。 お花屋さんのお仕事小説でもあり、バックヤードについて知れたり、季節のお花についても勉強になった。 物語としても楽しくて、続きがあれば読みたいくらい。 お花が好きな人にオススメ...
お花や植物が出てる小説を探していてたどり着いた本。 沢山のお花や花言葉も出てきてとても楽しかった。 お花屋さんのお仕事小説でもあり、バックヤードについて知れたり、季節のお花についても勉強になった。 物語としても楽しくて、続きがあれば読みたいくらい。 お花が好きな人にオススメの本です。
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面白かったです! 華道部だったので、花ってやっぱりいいなと改めて思わせてくれるような物語でした。 川原崎花店の店頭に置いてある黒板の看板に、その日イチオシの花にまつわる詩とか短歌、俳句などが書かれてあるのはいいな〜と思いました。 紫陽花だったら、正岡子規の「紫陽花や 昨日の誠 ...
面白かったです! 華道部だったので、花ってやっぱりいいなと改めて思わせてくれるような物語でした。 川原崎花店の店頭に置いてある黒板の看板に、その日イチオシの花にまつわる詩とか短歌、俳句などが書かれてあるのはいいな〜と思いました。 紫陽花だったら、正岡子規の「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」。 向日葵は、寺山修司の「列車にて 遠く見ている 向日葵は 少年のふる 帽子のごとし」。 菊は、紫式部の「菊の花 若ゆばかりに 袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ」。 スズランは、日野草城の「すずらんの リリリリリリと 風に在り」 など。 花にまつわる豆知識や、同じ花でも色や本数によって花言葉が変わることとか、重陽の節句、スズランの日など知らなかったことが読みながら楽しく知れて面白かったです。 家族や友達に花を贈ってみたくなりました。 話の内容だけでなく、登場人物も魅力的で良かったです。 ラストは、キクちゃんのコンペと恋の行方が気になりました! キクちゃんの事務所「ワンダフル・フレンド」も実現するのかドキドキします! 最後まで楽しく読めました! あらすじ 24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っ払った勢いで働くことに。やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていく。花を求めるお客さんの事情はそれぞれ。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめ―。 古典や、歌、花言葉、友情と恋……。 絶妙にミックスされた花束のような物語。 Ⅰ 泰山木 Ⅱ 向日葵 Ⅲ 菊 Ⅳ クリスマスローズ Ⅴ ミモザ Ⅵ 桜 Ⅶ スズラン Ⅷ カーネーション
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素敵な物語でした。物語の中に出てくる花言葉ついついメモしてしまう。 読後笑顔になれる作品でした。 図書館で予約して1年くらい経ちやっと読めた!
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ブラック企業に嫌気がさし退職した紀久子はひょんな出会いをキッカケに花屋でバイトをはじめる。 花屋に通う小さい男の子蘭くんの言葉が可愛く、 すごく刺さる。 ストーリーの終わり方も個人的に意表をつかれた終わり方で印象に残った。
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ブラック企業れ退職願いを出した君名紀久子は、二度と出社しない腹づもりだったが、 上司からファミレスに呼び出され、未だに退職手続きされず、理解もされていないことに愕然とする。 そこに現れた花屋の店主、李多との出会いで、花屋にアルバイトとして勤めることになった。 花屋で仕事しながら...
ブラック企業れ退職願いを出した君名紀久子は、二度と出社しない腹づもりだったが、 上司からファミレスに呼び出され、未だに退職手続きされず、理解もされていないことに愕然とする。 そこに現れた花屋の店主、李多との出会いで、花屋にアルバイトとして勤めることになった。 花屋で仕事しながら少しずつデザイナーとしても受注を始め、その芽が綻んで行く様が読んでいて嬉しくなる。 各所に散りばめられた花言葉、花イベント、和歌、そして登場する人々の温かさや穏やかさ、不思議な出会いなど、 大変な事も多い世の中で、手のひらにそっと包まれる様な優しい世界が広がっていた。 伊福部との話や、デザイナーとしての今後がとても気になりながら読了。
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町の小さなお花屋さんを舞台にした、生きることと働くことの物語。ブラック企業をセクハラやパワハラを苦に退職した紀久子は、退職をしぶる上司からの説得に辟易しているところからスタートする。助けてくれた李多の経営する花屋で働き始め、研究員の芳賀さん、ベテラン店員の光代さんとともに働き始め...
町の小さなお花屋さんを舞台にした、生きることと働くことの物語。ブラック企業をセクハラやパワハラを苦に退職した紀久子は、退職をしぶる上司からの説得に辟易しているところからスタートする。助けてくれた李多の経営する花屋で働き始め、研究員の芳賀さん、ベテラン店員の光代さんとともに働き始める。いろんなお客さんと接したり、注文を受けながら、自分の人生や才能、やりたかったことなどとしっかり向き合っていく。蘭くんの可愛さにキュンキュンしつつ、紀久子さんの人生はどうなるのだろう…とドキドキしながらあっという間に読了。恋の展開もあり、楽しく読めた。あったかいお話の数々に感動しっぱなしでした。お花屋さんで働くということの厳しさも花への愛情も伝わり、章ごとに花言葉と結びつけられた色々な展開が用意されていて、良い作品でした。 p.23 「なんだ、多肉植物が欲しかったのね。だったら早く言ってちょうだいよぉ。家、数はそんなにないけど、粒ぞろいなのよ。見てみてぇ」見る見るぅとついていってしまいそうな自分を抑える。 p.29 「だからこそもっと派手なほうがいいと思うんです。女性にとって大事なのは、年齢より女性であることなので」 p.36 こうした水替えと手入れは、定休日を除く毎日、行われていた。水を変えないと花桶の中にばい菌が増加し、水が腐る。それを吸った花の導管にばい菌が住み着き、切り花を枯れる原因になるそうだ。光代さんから聞いた話である。 p.43 少年が今視線を向けているひまわりは「ゴッホのひまわり」だ。ゴッホはもちろん、画家のフィンセント・ファン・ゴッホである。ただし「ゴッホのひまわり」を見て、ゴッホがひまわりを描いたのかといえばそうではない。逆なのだ。ゴッホの描いたひまわりに似せて、種苗メーカーが新たに品種改良したひまわりだと言う。同じメーカーでは「モネのひまわり」、「ゴーギャンのひまわり」、「マティスのひまわり」といった画家の描いたひまわりをモチーフにした貧食作っているんだと光代さんに教わった。それぞれのひまわりのカードには、名前と値段、そして彼らの描いたひまわりの絵を貼り付けてある。李多に頼まれ、紀久子が自宅のパソコンで検索して見つけだし、プリンターでプリントアウトしたものだ。絵と実物の花を見比べると、そっくりなのがよくわかる。 p.64 蓋を開くと、大概の切り花は導管に空気が入ったせいで、ぐったりしている。これを取り出し、まずは下のほうの葉をとっていく。葉は水につかると腐ってバクテリアが発生し、その水を吸うと花がダメになってしまうからだ。下葉を取るのは紀久子の担当だ。二台並んだ右のシンクで行い、隣に李多に渡す。彼女は同じ切り花ごとに子本ずつまとめ、花の頭を揃えて、新聞紙を撒き、テープで止める。左のシンクには水が張ってあり、その中に束にした切り花の茎を浸したまま、ハサミで5センチほど斜めに切る。こうすれば導管に水の流れができて、花が生き返るのだ。水切りと呼ばれる。この作業が済んだ切り花は、種類ごとに花を家に入れられていく。 p.126 「花びらの下の葉っぱだよ。いちごやトマトにヘタがついてるでしょう。あれもガク。普通だったら花びらより、小さいんだ。でも、クリスマスローズは、花びらよりも、大きくて色までついてるの。額は葉っぱだから、いつまでも、しぼんだら、散ったりしないで、長い間、咲いてるように見えるんだ。紫陽花もそうだよ。真ん中にある、小さな壺みたいなところが、本当の花で、花びらに見えるところがガクなんだ」 p.186 「花がたくさんの花束は、いろんな色の花だとまとまりがなくなっちゃうから、同じ色のを使ったほうがいいもんね」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても素敵な小説でした。 『スズラン』のお話が1番好きで、特に李多の母とキクコちゃんの会話が胸に響きました。人との繋がりの中で、ご縁が繋がり、発展していく。 「みんなが私を必要としてくれて、私もみんなが必要なんだって、気づくことができました。」 人との繋がりの温かさは当たり前にあるようでも、目も心も開いていないと見えないもの。キクコちゃんの言葉を、私も大事にしたいです。
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