花屋さんが言うことには の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
【お花がつなげる人と人】 主人公の紀久子さん、24歳が、ブラック企業を退職するところからお話が始まります。 もともと美大のデザイン科を卒業し、グラフィックデザイナーを目指していたけれども、受かったのは食品会社で、配属したのは営業部で、本当に理不尽で時代錯誤な職場環境だったみたい。 花屋さんを営む李多さん38歳がちょうどとあるシーンにいたのも、偶然じゃなかったのかも。 そうして働くことになった新しい職場で、人間的な付き合いや関係、お花に囲まれた新しい生活が描かれています。 李多さんは、母親の実家の花屋を継いで8年、なんだか頼もしいような、 でもいろんな事情もあるような、 花屋さんでの勤務を通して、紀久子さんが出会う人間が丁寧に描かれているようで、 お花を通したコミュニケーションが素敵だなーと思ったり、 人を思う気持ちがある生活こそ大事だよなーと思ったり。 知らないお花も出てきました。 お花って、人間ではないのに、 なんでこんなに人間に対する思い、自分の中にある思いを、感じたり反映させようとするのだろう。 そう、この本を読みながら、いろいろなお花を思い浮かべながら、なんだか表情を感じている自分に気付いたり。 お花にまつわるいろいろな方も登場していました。 研究者、生け花、染め物、お菓子屋さん、… そして、 お花屋さんでのお仕事を通して、 紀久子さんもデザインの才を発揮していって。 少しずつでも、自分の目指すお仕事に、自分なりの順路で近づいていくといいなー。
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具体的なお花の名前が書かれていて、気になるものは時々調べながら読み進める楽しい時間。 花言葉って、一つの花でも色々あったり色によって違ったりしてキリがないな〜とか思ってしまっていたけど、やっぱり良いものだな…と。うまく伝えられない時にもぴったりなんだもんな〜と学びました。 や...
具体的なお花の名前が書かれていて、気になるものは時々調べながら読み進める楽しい時間。 花言葉って、一つの花でも色々あったり色によって違ったりしてキリがないな〜とか思ってしまっていたけど、やっぱり良いものだな…と。うまく伝えられない時にもぴったりなんだもんな〜と学びました。 やりたいことにチャレンジしよう、最近会えてない友達に連絡してみよう、などなど前向きになれるお話でもあり読めて良かった。✨
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【あらすじ】 24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。 やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全...
【あらすじ】 24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。 やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていく。 花を求めるお客さんの事情はそれぞれ。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめ――。 【個人的な感想】 花言葉がたくさん出てきて、花屋さんのお仕事も分かって面白かった。
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あまぁーーーーーいっ! と、最後叫びかけましたが… 森教授、ヤリますな。 スルスル読めて、幸福感も満点で、ヒーリング読書となりました。 心がささくれた時に再読したいな。 個人的には「スズラン」がよかったです。 お花屋さんって、過酷な仕事とは分かりつつも、やっぱり憧れますね♡
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素敵な本だったー。 花屋で働くことになった女性の日常の出来事が展開されていくんだけど、ストーリーの展開も心地よくて、この世界観に浸ってたくなった。 良い読後感。
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花屋に来るお客さんや花を通じて、紀久子が大きく成長していく物語。 メインがお花の話で、若干ファンタジー味があるものの、心温まる本だった。 個人的には瑞穂が推し。
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本屋さんの目立つところに平積みされていて気になった本を図書館で借りて読みました。 ブラック企業勤めのキクちゃんが、花屋さんの店長に助けられて、花屋バイトとして新しい人生を送る物語。 暗くて苦しかった生活が、花屋の仕事を通して新しい出会いにも恵まれて、明るくなっていくのが楽しかっ...
本屋さんの目立つところに平積みされていて気になった本を図書館で借りて読みました。 ブラック企業勤めのキクちゃんが、花屋さんの店長に助けられて、花屋バイトとして新しい人生を送る物語。 暗くて苦しかった生活が、花屋の仕事を通して新しい出会いにも恵まれて、明るくなっていくのが楽しかった。 毎回の短編の表題がお花の名前で、小説を締める最後の一文にその花の花言葉がくる、そしてそれが話をキュッと綺麗に結ぶ構成で、気持ちよく読み切れました。 心温かな本が好きな方にオススメです。
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ブラック企業からお花屋さんへ。 ひとつの章が短いのですらすら読めました。 花言葉で締められるのも素敵でした。 最後はなぜか涙出ました。 幸せになってほしいー。
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久しぶりにこういうお仕事小説読んだな。 爽やかで読みやすかった。テレビドラマっぽい感じ。 ちょいちょい登場人物に おじさんが描いた女性だな~と感じることがあって気になったかな…
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偶然の出会いから、勤めていたブラック企業を辞めてお花屋さんでアルバイトを始めた紀久子。 覚えることがたくさんで意外と重労働、一筋縄ではいかないお花屋さんでの業務に奮闘しつつ、お花を通じて周囲の人との交流を深めていきます。 仕事、恋愛、夢、自分のやりたいことに向けて1つずつ着実に...
偶然の出会いから、勤めていたブラック企業を辞めてお花屋さんでアルバイトを始めた紀久子。 覚えることがたくさんで意外と重労働、一筋縄ではいかないお花屋さんでの業務に奮闘しつつ、お花を通じて周囲の人との交流を深めていきます。 仕事、恋愛、夢、自分のやりたいことに向けて1つずつ着実に前進していく紀久子の奮闘記に、自分もやりたかったことや新しいことに挑戦したいなという活力をもらえた1冊でした。 お花に関する豆知識や、古典文学、節句のお話などもたくさん出てきてとても興味深かったです。 9月9日の重陽の節句の話は最近読んだ『和菓子のアン』シリーズにも出てきたなぁ。 和菓子とお花って勉強したら結構関連するところが多くて面白そうかも。 あと「満点星」を「ドウダンツツジ」って読むの知らなかった〜。初見だとなかなか読めないですよね。勉強になりました。 読み終わった今日は4月の2週目、外に出れば桜が満開だし、これからいろんなお花が見頃を迎える季節なので、自然の中で見つけるお花を楽しみつつ、お花屋さんにも行ってみたいなと思います(^^)
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