紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 の商品レビュー

歌田年(著者)

2023/06/29

フィギュアもアメコミもコスプレも、まったく興味がないってわけではないんだけど、私にはあまりにオタク度が高すぎてついていけなかっていうのか、入り込めないっていうのか。いずれの事件そのものについても、その謎と解明にときめきが薄かったし。要は合わなかったてことだけど。どう考えても繁盛しそうにはない紙鑑定士さんが、借り物とはいえアヴェンタドールを乗り回すってのもね。ただ、紙という題材からこうした物語を紡ぐっていうのは感心しないでもない。何事も突き詰めた方から学ぶことは多い。とはいえ頭にとどまる知識はなかったかも。

2023/06/18

どんな紙でも見分ける男、渡部が営む紙鑑定事務所にやってきた1人の少女。内緒で可愛がっていた野良猫を傷つけた凶器の紙粘土（のようなもの）を調べて欲しいという依頼だったが……。紙にまつわる謎を解く連作短編集。シリーズ2作目。

今作から登場した新キャラもいい奴なんだけど、私が大好きな野上が手紙で登場したのが嬉しい（前作、この人が土生井の次に印象残ってる）
お話は3話ともハピエン。ラストは切ないけど。私は1話目がスカッとして好き。

2023/06/17

ミステリー大賞のだ〜と思い、手に取ってみた。

紙って面白いんかな？と思い読み始めたら、ハマった！
程よくセリフがあって文章が読みやすい。

短編集苦手だったけど、この作品は凄く好き。

2023/05/27

ミステリー対象を受賞した前作「模型の家の殺人」から続けて読んだのですが、断然、こちらの方が良かったです。前作は推理にこじ付け感があったのですが、本作は自然と読み進めることができました。また、前作は登場人物の対話での解説が多かったですが、本作は心理描写や情景描写が細かくなり、没入して読み進めることができました。

３つある短編の中でも2篇目の『誰が為の英雄』は、紙鑑定の蘊蓄がうまくストーリーに組み込まれており面白かったです。

2023/05/25

前作がドキドキの長編だったので覚悟して読み始めましたが、短編集で非常に読み安かった。続き、出ないんでしょうか？

2023/04/26

04月-15。3.0点。
紙鑑定士、第二弾。短編集。
今回、フィギュアの専門家が新たに追加キャラ。模型の専門家も前回同様登場。
読みやすい。

2023/04/20

相変わらず、事件解決にあまり紙の知識は活躍しないけど。それでもコスプレやらフィギュアやら、専門的な知識をきっかけに謎が解けていくのは面白い。

2023/03/19

二作目が出ていたことに長いこと気づきませんでした。でも、そのおかげですぐに（図書館で）借りられました。
紙の薀蓄は相変わらず面白い！今回は新キャラ團によって、フィギュア、アメコミの知識も盛りだくさんで、とても楽しかったです。

2023/03/14

前作同様、紙鑑定士の渡部とプロモデラー土生井とのコンビで話が進んでゆくのかと思いきや、今回はパートナーが変わりフィギュア作家の團との協力で事件を解いてゆく。マニアックな単語満載ですが、今回は紙とプラモデル、ジオラマに加えフィギュア、コスプレまで範囲が広がり、好きな方には垂涎ものの展開です。若干、土生井も出てきますが、今回は脇役扱いでした。続編があるとすれば、アメリカ西海岸が舞台での事件を「土生井、團、渡部、真理子」のカルテットでという展開のような感じがするのですが。土生井の自称一番弟子の野上も参戦か。続編に関しては、あるのかどうかわからないのですが、今回の話で伏線らしきものがでてたので、あくまでも私の想像です。

2023/02/26

今回は短編3作。
紙やフィギュアが出てきて、なかなか詳しいので面白い。
「偽りの刃の断罪」が事件は解決したが、少しモヤっとしました。後出しが多い。