紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 の商品レビュー
今回もご都合主義の展開が気になりつつ、でも全三作の連作短編集はそれなりに面白かった。 紙にまつわるうんちくに加えて、フィギュア、アメコミ、印刷、コスプレとさまざまな分野のうんちくが詰め込まれています。 まだ続きが出そうな終わり方だったけど、続編はあるのかな??
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前作に続き、紙鑑定士の元へ舞い込むさまざまな依頼を紙と模型の両面から紐解いていくミステリ。 フィギュアやコスプレなど新たな造形物が登場する中、紙鑑定士の本領も遺憾なく発揮されています。 本文も相変わらずの軽いタッチでサクサクと読み進めてしまいました。
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紙鑑定士渡部がプラモ土生井やフィギュア團と協力して、依頼人の依頼を解決していく話。ストーリーが面白く一気に読むことができた。今回は個性的な團が加わり、前作とは異なる趣もあり、次回作も期待される感じである。前作が大変面白く、続けて読んだが、内容は前作が数段上だと感じました。
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シリーズもの。 人は大切なものを守るために、時には嘘をつくのかもしれませんが、丁寧に解していく工程が印象的でした。 専門的な知識は無駄にならないんだなと思いました。
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紙の鑑定を生業にするする主人公が、依頼に応じて探偵をする物語。紙探偵とあるが、紙よりも模型やフィギュアに関する造形の蘊蓄の方が多いのでは? シリーズものとは知らず、2作目から読んでしまったが、非常に面白かった。残りについても読みたいとところである。
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前作は第18回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作で、その第二作目。 一作目では『紙鑑定士』っぷりに対して、個人的には若干の消化不良気味だったのですが、本作では『紙』に纏わるマニアック知識で事件を解決に導いてくれて、個人的には満足の作品でした。 また、前作ではディオラマのマ...
前作は第18回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作で、その第二作目。 一作目では『紙鑑定士』っぷりに対して、個人的には若干の消化不良気味だったのですが、本作では『紙』に纏わるマニアック知識で事件を解決に導いてくれて、個人的には満足の作品でした。 また、前作ではディオラマのマニアック知識を駆使した事件解決に一役買った、伝説のモデラー『土生井』に引き続き、本作ではフィギュア作家の『團』がフィギュア作成の知識を存分に披露しながら、主人公『渡部』をサポートしていく様も、かなり面白く読めました。 やっぱり、こういうマニアックな題材を用いた推理小説は面白い。著者自身がプラモデル造形家であることから、こう言った題材でマニアックな知識を織り交ぜられるんだろうな。 現在3作目まで発売されているので、続編にも期待して購入しちゃおうかな。 ・ ・ ・ ・ ・ 第18回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』の続編! 野良猫虐待事件をフィギュア造形の蘊蓄(うんちく)で解決し、父を喪った少年の心を印刷の蘊蓄で開く。さらに、凶器が消えた奇妙な殺人事件の謎をコスプレの技術で暴く!? 新たな相棒・フィギュア作家の團(だん)と共に、紙鑑定士・渡部がさまざまな事件に挑む。紙の薀蓄が楽しめる全三作の連作短編!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
野良猫虐待事件をフィギュア造形の蘊蓄で解決し、父を喪った少年の心を印刷業界の蘊蓄で開く。 さらに、凶器が消えた奇妙な殺人事件の謎を、コスプレの知識で暴く! ? 新たな相棒・フィギュア作家の團(だん)と共に、紙鑑定士・渡部がさまざまな事件に挑む。 (アマゾンより引用)
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触れるだけでどんな紙でも見分けられるという紙鑑定士の渡部圭が、遭遇する数々の事件の解決に奔走する姿を描く連作短編ミステリー。 FILE:01〜03の3話及びエピローグからなる。 ◇ 8月最後の金曜日。夕方に渡部紙鑑定事務所を1人の少女が訪れた。 少...
触れるだけでどんな紙でも見分けられるという紙鑑定士の渡部圭が、遭遇する数々の事件の解決に奔走する姿を描く連作短編ミステリー。 FILE:01〜03の3話及びエピローグからなる。 ◇ 8月最後の金曜日。夕方に渡部紙鑑定事務所を1人の少女が訪れた。 少女は名を古戸梨花と言い、小学3年生ということだ。梨花はここを渡辺探偵事務所と間違えて来たわけでもなさそうなので、渡部は「紙の鑑定」について優しく説明してから要件を尋ねた。 すると梨花は、提げてきたコンビニ袋から豆腐を薄くしたような形をした白い塊を取り出し、テーブルの上にコトリと置いてこう言った。 「これは紙粘土ですか」 そのようだがと答えた渡部に、梨花はこうも尋ねる。 「では〈よいこのかみねんど〉ですか」 紙のことには精通しているつもりの渡部だが、さすがに紙粘土についてまでは詳しくない。肩を竦める渡部に梨花は、調べてほしいと頼み、続けて千円しかないんですけどと申し訳なさそうに言った。 その可憐な様子を見て、渡部は梨花の依頼を引き受けることにしたのだが……。 ( FILE:01 「猫と少女の円舞曲」) * * * * * 紙鑑定士とはまた耳慣れない専門職だなと思って読んでみることにしました。 全3話中、なるほどよくできたストーリーだと感心したのは、表題作の FILE:03「偽りの刃の断罪」です。 全話を通じて、渡部の紙に関する知識や鑑定能力の確かさは描かれているのですが、渡部の持つスキルが事件解決に直結したのがこのFILE:03で、期待したとおりのおもしろさでした。 ( 詳しくは本作をお読みください。) それでも、紙鑑定士のスキルだけで事件の謎を解いていくにはやはり無理があるのでしょうか。本作ではなかなか味のある相棒を最初から登場させています。フィギュア造形家の團文禰という20代後半ぐらいの若い男性です。 この團、飄々としてはいますがなかなか優秀で、渡部に足りないところ(かなりあります)をうまく補ってくれています。 プロモデラーの土生井昇も悪くはないでしょうが助手役としては少し地味なので、團を右腕として登場させたのはよかったと思いました。 ところで本作には、おもしろい趣向が凝らされています。 別丁扉に向かい合うようにして見返し部分に「本書で使用している用紙」である6種類すべてが記載されているのです。 作品中に出てくる紙もあり、つい触ってみたくなります。個人的には 「TANT」と「かぐや」が触っていて気持ちがよくなるというか、落ち着いた気持ちになることがわかりました。(自分だけかも) * * * * * 川瀬七緒さんの作品を知ってから、スペシャリストを扱ったミステリー作品に興味がわき、『紙鑑定士の事件ファイル』シリーズの存在を知って図書館で借りてみました。 読み始めてこれが2作目であることに気づいたのですが、十分おもしろかったです。1作目と3作目も楽しみです。
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紙鑑定士の事件ファイルシーズン2です。 やはり、ワクワクしながら読めてとても楽しいシリーズものです。 今回は、短編集でサクサク読むことができました。 3つともよかったですが、やはり最後の『偽りの刃の断罪』には感動をしました。 ものすごく愛情を感じました。 今回もマニアックな蘊...
紙鑑定士の事件ファイルシーズン2です。 やはり、ワクワクしながら読めてとても楽しいシリーズものです。 今回は、短編集でサクサク読むことができました。 3つともよかったですが、やはり最後の『偽りの刃の断罪』には感動をしました。 ものすごく愛情を感じました。 今回もマニアックな蘊蓄を学べました。 世の中知らない世界を知るのってワクワクしますよね。 次回作も発売しているので、近いうちに必ず読みます。 今からとても楽しみです。
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前作が面白かったので2作目。今回は短編。フィギュア作家が登場して、今回はよりオタク寄りの含蓄多めな感じ? 主人公と真理子さんの関係が気になってしまう。
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