夏の体温 の商品レビュー
表題作を含む3編からなる短編集♬ どれも友達がテーマのお話。 「花曇りの向こう」は中学の教科書に載ってるお話らしい。 元、中学の国語教師の瀬尾さん。 瀬尾さんが、このお話でどんな授業をするのか見てみたかったな。 3つの中では「魅惑の極悪人ファイル」が好きだった。 瀬尾さんの、...
表題作を含む3編からなる短編集♬ どれも友達がテーマのお話。 「花曇りの向こう」は中学の教科書に載ってるお話らしい。 元、中学の国語教師の瀬尾さん。 瀬尾さんが、このお話でどんな授業をするのか見てみたかったな。 3つの中では「魅惑の極悪人ファイル」が好きだった。 瀬尾さんの、こういうちょっと笑えるキャラ設定と会話が好きなんだなぁ〜 だけど全体的に今作はちょっとあっさりだった気がする。 あまり後々、印象には残らないかも、、 瀬尾さんは長編の方が好みかも♡♡ 「そして、バトンは渡された」と「夜明けのすべて」がめちゃくちゃ大好きです♡
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読み始めてちょっと苦手かな?と思った2話めが、結果一番すき。 友達って、作ろうと思ってもできるものではなくて、気づいたらできている。そんなお話。
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一貫して、友達作りがテーマなのかな。 ■夏の体温 表紙の絵を見返しながら読み進めたから、情景が想像しやすかった。夏休みが長くて楽しみだった、過ぎればあっという間の子供時代を思い出す。 ■魅惑の極悪人ファイル 空想や妄想もいいけど、実際の体験に勝るものはないよね。感情で身体が動くっていいことだ。 読んだ・見た・想像したよりも経験談って重みがあるよね。 ■花曇りの向こう 友達作りのソワソワ感分かるなぁ。大人でも難しいもん。共通項探しからの探り合いからの…。ささいな会話のキッカケを見つけるのが上手な人に憧れる。
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読みやすく、あたたかいお話でした。 自分が病気してることで不幸せなのか、もっと重い病気を持ってることに比べて幸せなのか、わからないという主人公の気持ち。小学生の年齢なりに考えて毎日を過ごしている姿が印象的で、ユーモアあふれる瀬尾さんの言葉とともに描かれていました。
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病気や障害を持つ子ども達の友情、小説のネタ探しのために男性を観察・取材する女子大生の話ほか1編。 とにかく人物が魅力的(人間だから毒もあるし、弱音も吐く、でも成長や向上心が感じられる)で、物語も先が気になってどんどん引き込まれる。
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小児病棟に入院中の小学3年生の男の子、小説を書くぽっちゃり系女子大生、転勤族一家の中学生の男の子。 それぞれの目線で描く友情の短編集。 この夏、最近会っていない友達に会いたくなる一冊。
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夏の体温は 自分が入院していたときを 思い出しながら読めた 入院先でできた友だちが先に退院するとき すごく寂しかったなって 思い出した。 ストブラの話は引き込まれて面白かった。 2人の会話のやりとりがすき。
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【収録作品】夏の体温/魅惑の極悪人ファイル/花曇りの向こう 「出会い」がもたらす「奇跡」を描いた全3篇とのこと。 「夏の体温」は、長期入院をしている小学3年生男子と低身長のため、3日間の検査入院をする同い年の男子の出会い。長期入院している子も深刻な病ではないらしいが、その分退屈だろうなと思う。短くても濃い関わりは、たぶん一生の宝物。 「魅惑の極悪人ファイル」は、大学一年生で作家デビューした女性と彼女の小説の「悪人」のモデルとして選ばれた「ストブラ(腹黒)」と呼ばれている男子学生との出会い。 なぜに腹黒?と思われているのか不思議なモデルくんとの出会いを通した、容姿にコンプレックスを抱く女子大生の変化に共感。社会で生きていくとはこういうことだ。 「花曇りの向こう」は、親の仕事で転校を繰り返し、知らない土地で中学に入学した少年とクラスメートとの出会い。 中1の国語の教科書に掲載されただけあって、素直な作品。
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ひさびさに読んだ瀬尾まい子作品。「小説推理」に掲載されたというのを見て興味を持ったのかきっかけ。歳も歳なので、やさしい世界に包まれる作品は何だか照れ臭くて敬遠してしまいがちだが、たまにはこういう世界に包まれるのもいいなと思った、酷暑続くエアコンの効いたリビングでの夏…
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心の中を優しく、丁寧に覗き込んだような話たち。 病院で出会った瑛介と壮太の三日間。夏の外気温は高すぎて殺人的だけれど、一緒に過ごした記憶の中の体温は、なんて心地いいあたたかさなんだろう。 極悪人「ストブラ」と言うあだ名の男性と、3日間話をしただけで、生涯初めての友を得ることができ...
心の中を優しく、丁寧に覗き込んだような話たち。 病院で出会った瑛介と壮太の三日間。夏の外気温は高すぎて殺人的だけれど、一緒に過ごした記憶の中の体温は、なんて心地いいあたたかさなんだろう。 極悪人「ストブラ」と言うあだ名の男性と、3日間話をしただけで、生涯初めての友を得ることができた大原。もう空想まみれの日々は必要ないね。 「花曇りの向こう」は教科書に載ってるのね。うんうん、いかにも。 この話で、元気になれる子供が一人でも増えますように。
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