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夏の体温 の商品レビュー

3.7

176件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2022/07/30

夏の体温を含む中編2作と短編1つで成る。どれも希望が感じられそうな終わり方が良かった。特に「夏の体温」の2人の小学生が内面は老生してるのに子供らしい無邪気さを纏っていて、それだけでも愛おしく泣けた。

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2022/07/27

中編2編と短い短編1編。表題作は、1ヶ月以上入院している小3の瑛介が、検査入院で来た壮太と遊ぶ話。長い入院でようやくできた友達だが、遊べるのは3日しかない。2人の交流がいい。続く「魅惑の極悪人ファイル」は、女子大生小説家が、小説に悪人を書くために、腹黒と評判の倉橋に話を聞きに行く...

中編2編と短い短編1編。表題作は、1ヶ月以上入院している小3の瑛介が、検査入院で来た壮太と遊ぶ話。長い入院でようやくできた友達だが、遊べるのは3日しかない。2人の交流がいい。続く「魅惑の極悪人ファイル」は、女子大生小説家が、小説に悪人を書くために、腹黒と評判の倉橋に話を聞きに行くが・・・。彼は本当に悪人なのか? ラストがなかなかいい。そして、短い「花曇りの向こう」は、初出が何と中1の国語の教科書。そうえば、瀬尾さんは、元中学校の国語の先生だった。瀬尾さんは、どういう授業を考えて、この短編を書いたのだろう。

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2022/07/26

友達に会って話したくなる温かいストーリーでした。ハードなミステリーもいいけど たまには心がほっとするこんな作品もいいなぁ〜と思いました

Posted byブクログ

2022/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏の体温、魅惑の極悪人ファイル、花曇りの向こうの3編。読みやすかった。夏の体温は、小3でここまで達観しなきゃいけない状況なのはしんどいな。叫びだしたくなる気持ち、すごくわかった。個人的には2本目が好きでした。後輩にモヤるけども。

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2022/07/20

表題作は瀬尾さんのお約束通り、優しい気持ちにさせてくれるストーリー。 二編目はいい人しか登場しない小説を描いている、大学生作家女子が嫌な人も登場させるため、学内で評判の腹黒い彼に取材する。瀬尾さんの小説があったかい理由を種明かしするようなふっくらした読後感。 心にお日さまを当てた...

表題作は瀬尾さんのお約束通り、優しい気持ちにさせてくれるストーリー。 二編目はいい人しか登場しない小説を描いている、大学生作家女子が嫌な人も登場させるため、学内で評判の腹黒い彼に取材する。瀬尾さんの小説があったかい理由を種明かしするようなふっくらした読後感。 心にお日さまを当てたい時にオススメです。

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2022/07/19

伊坂さんの『逆ソクラテス』を思い出した。 たぶんあちらは自分自身が子どもだった頃の感性と記憶をひっぱり出して、書いている部分があるのだろうな。あの頃に、こんなふうな人がまわりにいてくれたら、いてあげられたら。そんな感じがした。 そういう意味では、瀬尾さんは心の中に少年の心を飼って...

伊坂さんの『逆ソクラテス』を思い出した。 たぶんあちらは自分自身が子どもだった頃の感性と記憶をひっぱり出して、書いている部分があるのだろうな。あの頃に、こんなふうな人がまわりにいてくれたら、いてあげられたら。そんな感じがした。 そういう意味では、瀬尾さんは心の中に少年の心を飼っているわけではなくて、あくまで面白いお話として妄想している感じがあった。 コナン君みたいに、体は子ども、心は大人みたいな? 今の私がもしこうした状況におかれたら、どんなことを考えて、どう接するのかな みたいな。 失われた子ども時代に対するノスタルジー。 もう一つの作品は、悪い人であるはずの人が悪くなくて。 瀬尾さんのテイストだとまあこうなるよな、とは思うのだけれど、せめて主人公が作家として成長するというようなことがあると良かった。人としては成長しているのだろうけれど、それではあまりに当たり前で。

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2022/07/17

東京女子医科大学に入院している父親の洗濯物を取りに行き、幼稚園のお迎えまでに洗濯機まわせるかなぁ~? とボンヤリ考えながら購買部でオムスビを食べていたら、 「あら、可愛い❤️何ヵ月?」 「4歳です。」 「えっ⁉️」 「小さいけど、4歳なんですよ。」 あまりにも明るいお母さんの...

東京女子医科大学に入院している父親の洗濯物を取りに行き、幼稚園のお迎えまでに洗濯機まわせるかなぁ~? とボンヤリ考えながら購買部でオムスビを食べていたら、 「あら、可愛い❤️何ヵ月?」 「4歳です。」 「えっ⁉️」 「小さいけど、4歳なんですよ。」 あまりにも明るいお母さんの声に、バギーに座っている女の子と目が合ってしまいました 女の子も、にっこり。 あの子にも、友達できたかなぁ? あのお母さんにも、友達  いるよね。 青い顔をしてたお父さん、元気かなぁ。 「友だち」作りか? 表紙の紙ヒコーキみたいに、いろんな折方でスーと長く飛んだり、クルリと回って戻ってきたり、高く飛んでキリキリ落ちたり、 いろいろ試行錯誤して、作ってみたら良いんだよね。

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2022/07/17

誰だって好かれたくて良く見られたくて頑張っているわけで、「本当はいいひと」というのはその努力を怠る悪人だと私は思っている。 「意外と嫌なやつ」の方がずっと努力家だ。

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2022/07/17

3つのお話のどの子もひとりを知っている子たち。孤独と諦め。3人とも悪くない。少し不器用なだけ。そもそもひとりだっていいし。それでも何かのきっかけで一歩踏み出したら何か新しい世界が見られるかもしれない。案外周りにも根本は自分と同じような人がいたり。関わることを諦めない。夏だしね。

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2022/07/12

瀬尾さんの作品は ことごとく優しさに溢れてて、本当に落ち着くというか、安定してて、ホッとします。二話目が好きです。 特に大きな事件が起こるわけでもないけど ほっこりできますね。少し物足りない感じもするけど、これはこれで、やっぱり良いです。

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