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タラント の商品レビュー

3.9

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

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2024/12/31

何を失ったのかも、何を返せと叫べばいいのかも、分からない おじちゃんの絶望がずっと胸を締め付けるが、甥っ子があの子でよかった

Posted byブクログ

2024/12/30

「タラント」は宗教的な訳もあるが、何かを始めようとする「力」。カバーの絵は読み終わると秀逸だった。選手姿のじいちゃん・兵隊姿も。バーを超える涼花、学生時代のみのり。いい本だ。

Posted byブクログ

2024/12/30

20代の頃、海外協力隊に参加していた私。もう、25年も前になる。海外でボランティアをして、感謝されたいっておもっていた自分を思いだした。帰国後は結婚し家事、育児、仕事に無我夢中で歯を食いしばりやってきた。ボランティアとは無縁の毎日。でも、みのりの様に再び何かに取り組んでみようかな...

20代の頃、海外協力隊に参加していた私。もう、25年も前になる。海外でボランティアをして、感謝されたいっておもっていた自分を思いだした。帰国後は結婚し家事、育児、仕事に無我夢中で歯を食いしばりやってきた。ボランティアとは無縁の毎日。でも、みのりの様に再び何かに取り組んでみようかなと今思っている

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2024/12/17

長い!!  ドラマチックなことが起こるわけじゃないけど、最後まで読めました。 みのりの気持ちが良く分かる気がして苦しくなったりしました。 思いがけず戦争のテーマもあったので、あえては読まないジャンルだから触れる機会ができてよかった。 清美さんのような体験をした人がたくさんいる...

長い!!  ドラマチックなことが起こるわけじゃないけど、最後まで読めました。 みのりの気持ちが良く分かる気がして苦しくなったりしました。 思いがけず戦争のテーマもあったので、あえては読まないジャンルだから触れる機会ができてよかった。 清美さんのような体験をした人がたくさんいるんだろうな。 深く考えたこともなかったです。

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2024/11/28

凄い小説だ。 圧倒的な質感に、たじろいでしまうくらいに! (話の時間が前後するが時間順に展開しても良かったのでは?)

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2024/11/18

文学きょうだいでのお薦めだったと思う。結果、素晴らしい作品。天命とも言うべき選択の神秘性を剥ぎ取り、ありのままの心のうちを丁寧に綴る。そして、祖父のドラマが開く。タラントというタイトル、そして、表紙の絵の意味はゆくゆく明かされる。

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2024/10/30

すごい小説を読めた。角田光代さんは学生時代に流行って読んでいたけれど、それから遠のいていた。最近になり古本で手にするようになってから、ん?他の作家さんとは何か違う??と思った。ちょうどタラントが文庫化されて、読んでみた。 登場人物それぞれの人生模様がそれぞれ描かれているけれど、共...

すごい小説を読めた。角田光代さんは学生時代に流行って読んでいたけれど、それから遠のいていた。最近になり古本で手にするようになってから、ん?他の作家さんとは何か違う??と思った。ちょうどタラントが文庫化されて、読んでみた。 登場人物それぞれの人生模様がそれぞれ描かれているけれど、共通しているものがある。 もし人が生きる上で何かを持っているのだとしたら、それはタラントなのではないか。 この本の中のタラントとは何か、が書かれている箇所もある。 角田光代さんが、ハッキリと「このメッセージを届けたい」と思って書いた小説なのではないかなぁと思った。 それだけ、力強いメッセージを感じながら読むことができる。 世界は広くて、広すぎて、わからないことだらけで、でも同じ。 日常は夢や未来に溢れているけれど、些細で狭くて絶望的でもある。 それをとてもうまく書いている気がした。 無理に鼓舞されるわけでもなく、でも、心の中で何かが湧き出るような、そんな読後感。 私の、今年1番の本!

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2024/10/26

某作家さんたちの対談で話題に上がっていたので手に取った本。 あらすじだけみたらおそらく興味がわかなかったであろう。 主人公はボランティアサークルに入っていたことがあり、卒業後も細々と活動を続けながらボランティアの意義について考え続けている。 私は常々、善意を押し出してボランティア...

某作家さんたちの対談で話題に上がっていたので手に取った本。 あらすじだけみたらおそらく興味がわかなかったであろう。 主人公はボランティアサークルに入っていたことがあり、卒業後も細々と活動を続けながらボランティアの意義について考え続けている。 私は常々、善意を押し出してボランティアやるのって違うよね、でもやらないのも違うしどうしたら…?とモヤモヤ思っていて、 ただ楽しいからやっている、という部分に答えを得た気がする。何かやらずにいられなくて、迷いながらも活動するのだ。

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2024/10/15

久しぶりに読んだ角田光代さん 義足アスリート、障害者スポーツ こういった話なんだと思っていて、なかなかそれがでてこなくて 思っていたのと違う…… そう思っていたけれど中盤から後半にかけて一気にきました おじいちゃんの想いが泣けてきます

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2024/09/28

この本を読んでる途中で、情報量の多さに、わーついていけるかな?と思ったけど、ふと本から顔を上げて見たら、今の世の中そのものだった。知らないでいることが罪のようでもあり、知ってしまうことが重たくも感じてしまうのは、みのりと同じで、そういう中で自分の役割は、さて?何だろうと思う。 自...

この本を読んでる途中で、情報量の多さに、わーついていけるかな?と思ったけど、ふと本から顔を上げて見たら、今の世の中そのものだった。知らないでいることが罪のようでもあり、知ってしまうことが重たくも感じてしまうのは、みのりと同じで、そういう中で自分の役割は、さて?何だろうと思う。 自分が経験した中で、その時々感じた感情が自分だとしたら、そこに生まれるのは、その人にしかない才能だろう。特別じゃなくてもいいじゃないかと肯定してもらったような気がして、角田さん、ありがとうって素直に思った。 清美じーちゃんみたいに、高く飛んでみたい!

Posted byブクログ