発達障害「グレーゾーン」 の商品レビュー
発達障害=脳の特性である。ADHDやASDなど、現在では理解度が深まっている分類含め、8つの脳の特性を解説。 エビデンスが豊富であり、納得できる。 多くのひとが当初を読み、生きづらさを感じる人をカバーできるような世界を願う。
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「日々痛感する、自分の普通じゃない部分・足りていない部分。それはきっと私がADHDだから、その症状なんだ。」 そんなふうに考えて、診断を受けに行くでもなく、ネットで簡単に調べた浅い知識を頼りに、漠然と自分をADHDに当てはめて過ごしていたので、本書を通してADHDやそれに準ずる様々な障害について知見を深めることができて、とても意味のある読書だった。 生きづらさの原因となる症状自体多種多様だし、その加減もグラデーション。そして、その症状が起こる原因でさえも、トラウマや育った環境などの後天的なものから、生まれつきの脳の構造や神経の構造など先天的なものまで多種多様。 つまり有効となる対処法も、ひとりひとりの症状やそれぞれの原因に合わせたものとなる、ということになる。 そんな症状たちを画一的な目で見、項目ごとにまとめ、何個該当したからこの病名が該当するだとかしないだとかで線引きして(実際の診断ではそのような方式を取る)一喜一憂だなんてことは、まあ言ってしまえばナンセンスだということ。 「大事なのは障害か障害でないかを区別することではなく、その人の強みと弱い点をきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングに繋げていくことだ。」 本書に記されていたこの言葉が全てだと思う。 それぞれの人にあった対処法や症状との付き合い方を模索し、人生をいい方向に向けられたらいいと思う。 そして、足りていない部分があることは、必ずしもマイナスなことばかりというわけではないと思う。結局そういう、「人と違う部分」というのは、その人の個性なんだと思うし、「苦手なことがあるということは、得意なことがあると同義だ」とも思う。特性や個性の使い方を工夫するだとか、見方や環境を変えるだとかで、きっとその人の魅力が見えてくると思う。 世界中の様々な著名人が、自身の症状や課題に悩みを抱えていた当人だったと本書では都度紹介されていた。逆境をエネルギーに変えることができるという希望を与えてくれている。 本書は心理学書だが、自分と向き合うきっかけとなり、気持ちを整理し生活に前向きになれるような、素敵な一冊だった。
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特性に合わせた育て方で大人になってからの生きやすさが変わる。障害未満でもその子に合ったサポートをしていくのが大切。『対策』部分をもっと知りたかった。
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まず、面白かった。と言う事。 何が発達障害と言われるものなのか、細かな分類と症状が非常に分かりやすく書かれている。 グレーゾーンの意味についても、なるほどなと納得するものが多く、今までは漠然と「神経質な子供、大人」と扱われて来たものに対して、名前がつくと言う事の重要性と意義、そし...
まず、面白かった。と言う事。 何が発達障害と言われるものなのか、細かな分類と症状が非常に分かりやすく書かれている。 グレーゾーンの意味についても、なるほどなと納得するものが多く、今までは漠然と「神経質な子供、大人」と扱われて来たものに対して、名前がつくと言う事の重要性と意義、そして発達障害及びグレーゾーンの人たちの安心感を得られる本だと思った。
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半分くらいは参考になったかな。 身近にそういった人がいるので興味深く読んだけど、 そのできることを最大限伸ばし、できないことは上手に避けたり、対処していけばその生きづらさも楽になるんだなあ、と。
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発達障害が広く認知されるようになり、自らの発達障害を疑って受診する人が増えている。グレーゾーンと診断された場合でも、問題が小さいということはなく、むしろ発達障害よりも強い生きづらさを抱えていることもある。 同じ診断名であっても、特性で見れば正反対の人が混在する。診断名だけで判断...
発達障害が広く認知されるようになり、自らの発達障害を疑って受診する人が増えている。グレーゾーンと診断された場合でも、問題が小さいということはなく、むしろ発達障害よりも強い生きづらさを抱えていることもある。 同じ診断名であっても、特性で見れば正反対の人が混在する。診断名だけで判断せずに、それぞれのベースにある特性を把握し、その人に合わせて、適切なサポートやトレーニングを行うことが大切だ。
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久しぶりに没頭しすぐに読破した。 娘が軽度のLDであること、自分自身も生きづらさを感じていて愛着障害等を疑っていること、娘に対し接し方が分からず娘も愛着障害であるのではないかと思い読んでみた。難しい単語が山ほど出てきて眠くなるがとても面白く読んで良かったと思う。色んなタイプの障害...
久しぶりに没頭しすぐに読破した。 娘が軽度のLDであること、自分自身も生きづらさを感じていて愛着障害等を疑っていること、娘に対し接し方が分からず娘も愛着障害であるのではないかと思い読んでみた。難しい単語が山ほど出てきて眠くなるがとても面白く読んで良かったと思う。色んなタイプの障害が載っており自分もそうなんじゃないかと思うことがたくさんあった。マーカーや付箋を貼って何度も読み返したいと思った。
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グレーゾーンの人達への道標が示されていると期待し購入しましたが、存在するよ?という説明で終わらせる感じが期待外れでした。
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・特性を見てあげる(理解する)ことの重要性 ・症状(病気ではなく)の原因に愛着の問題 とてもコンパクトにまとまっていて、かつ、大事なことを学べました。
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身の回りにいる人たちの不可解な行動や、自分でも悩ましく感じる自分の特性など。もしかして発達障害ってやつなのかな……と感じたことがある人たちにおすすめの本。
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