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タイムマシンに乗れないぼくたち の商品レビュー

3.5

138件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    1

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2026/03/16

社会で生きていくということは、年齢にかかわらず人とかかわっていくということ。そして、そこでは社会の中での自分の立ち位置で、そこでの自分でいなきゃいけないということ。そこで立ち続けるには、生きていくには、大小多少あっても何らかの心のよりどころが漠然としていても必要だということ。 い...

社会で生きていくということは、年齢にかかわらず人とかかわっていくということ。そして、そこでは社会の中での自分の立ち位置で、そこでの自分でいなきゃいけないということ。そこで立ち続けるには、生きていくには、大小多少あっても何らかの心のよりどころが漠然としていても必要だということ。 いつの間にか登場人物に共感したり寄り添ったりしていて、読後どこか温かく優しく包まれた感じになりました。不思議と「明日もがんばろ」と、じんわり勇気が出てきてました。

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2026/03/15

表題作の短編はあまり響かなかったけれど、最初の「コードネームは保留」が良かった。子どもの頃は宇宙人、今は殺し屋という設定で生きる会社員の女性。私自身、フィクションの中の「誰か」に妄想でなりきって日々を生きているようなものなので、とても共感した。

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2026/01/26

7篇の短編集。日常を切り貼りした様な物語が好きなので、読みやすく流れる様に読みました。読後に暖かさが残ります。

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2026/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心に無数の細かい傷がついてしまった人たちがちょっとずつ回復に向かうような話たちだと思った。 暗殺者という設定で生活してみるのは面白そうだ。むかつく奴を暗殺するだけじゃなくて、彼女は食事まで暗殺者らしくするところが面白い。 喧嘩の仲裁役として友人カップルの家によく呼ばれてしまう人畜無害なタイプの人が主人公の「灯台」が好きだった。やさしさATMって彼女の立ち位置にすごく適切な言葉過ぎて切ない。つい自分の優しさや、立ち回りのうまさを他人に消耗させてしまう彼女が救われますように。

Posted byブクログ

2026/01/16

前から気になってて何気なく図書館で 借りてきましたが。 じんわり心が温かくなるというか 感動!というよりも心にそっと 一緒に寄り添ってくれる作品でした。 夜に読むと、とてもじんわりと沁みる感じがして よかったです。 出てくる人物はそれぞれ何気ない日々を送る 普通の人たちだけど、...

前から気になってて何気なく図書館で 借りてきましたが。 じんわり心が温かくなるというか 感動!というよりも心にそっと 一緒に寄り添ってくれる作品でした。 夜に読むと、とてもじんわりと沁みる感じがして よかったです。 出てくる人物はそれぞれ何気ない日々を送る 普通の人たちだけど、何かそれぞれに 居場所がなかったり、寂しさや居心地の悪さを 抱えている人たちが多くて その人たちの感情が正直、とても共感できることが 多くてどの物語も深く入り込めました。 個人的には「夢の女」と「深く息を吸って、」が 好きでした。 悲しいことや自分の生き方、居場所に疑問を持ったり、不安を感じることはきっとあるけれど、 その状況がずっと続いていくわけではなくて 少しずつ、じんわりと日々は変化していて… それを受け入れて、どう捉えるのかが大切なのかな

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2025/12/28

一つ一つのお話が短いけど、満足できた。 夢の女が1番好きかな。 所々クスッと笑える表現があって、エッセイも読んでみたいと思った。

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2025/12/25

2021年出版。212ページ。相互に全く繋がりの無い小編7つで構成されている。概ね短いので、連続して読み続けると頭の中で設定が混乱する...。かなりクセの強い小編ばかりで、特に「夢の女」は途中でちょっと読み飛ばした。読んでいて楽しいとは余り感じないのだが、何故か止められない感じ。...

2021年出版。212ページ。相互に全く繋がりの無い小編7つで構成されている。概ね短いので、連続して読み続けると頭の中で設定が混乱する...。かなりクセの強い小編ばかりで、特に「夢の女」は途中でちょっと読み飛ばした。読んでいて楽しいとは余り感じないのだが、何故か止められない感じ。評価感は3.5位の印象だが、何故か「面白かった」気持ちが胸に残っているので4にしました。

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2026/02/14

寺地はるなさんの『タイムマシンに乗れないぼくたち』を読み終えた。 最近、心のどこかに小さな不安を抱えていて、その正体を知りたくてこの短編集を手に取った。 私にとっては初めて手に取る寺地さんの短編集だったが、ページをめくるたびに、この作家が描く“人間の静かな部分”に魅了されてい...

寺地はるなさんの『タイムマシンに乗れないぼくたち』を読み終えた。 最近、心のどこかに小さな不安を抱えていて、その正体を知りたくてこの短編集を手に取った。 私にとっては初めて手に取る寺地さんの短編集だったが、ページをめくるたびに、この作家が描く“人間の静かな部分”に魅了されていった。 七つの物語、七つの人生 この短編集には、 『コードネームは保留』 『タイムマシンに乗れないぼくたち』 『口笛』 『夢の女』 『深く息を吸って、』 『灯台』 『対岸の叔父』 ……という七つの物語が収められている。 主人公の年齢も性別も置かれている状況も、まったくバラバラ。 中年もいれば少年少女もいるし、若い男女も登場する。 それぞれがまったく違う人生を歩んでいるにもかかわらず、私は読んでいるうちにふと疑問を抱いた。 「どうして、こんなにさまざまな人の気持ちが分かるのだろう?」 寺地さんの作品の不思議さは、まさにこの一点に尽きると思う。 多様性の中に見出される普遍性 どの話も、誰もが事情を抱え、誰もが生きづらさを抱え、そして誰もが自分なりに前へ進もうとしている。 その姿が、押し付けがましくなく、静かに、しかし確かに描かれている。 生きることの難しさ、凝り固まった固定観念への警鐘。そうしたテーマが、押し付けがましくなく、静かに、しかし確かに描かれている。 他人を尊重すること。そして同時に、自分を大切にすること。 生きることに悩む人、いや、生きているすべての人間へのエールとも取れる言葉が、作品の随所に散りばめられている。説教臭くなく、自然に、まるで、友人が隣でそっと語りかけてくれるように、温かくて自然だ。 孤独を抱えた人々 寺地さんの物語には、孤独を抱えた人たちが数多く登場する。 彼らに触れるたび、私は自然と自分自身を重ね合わせている。 なぜなら、私もまた孤独を抱えているからだ。 孤独というと、寂しいもの、克服すべきものとして語られがちだ。 でも寺地さんの作品は違う。 「ひとり」であることは、決して悪いことではない。 その静かなメッセージが、物語の底流にたしかに流れている。 孤独を「欠損」として扱うのではなく、 「自分と向き合うための大切な場所」として描いているように感じた。 「皆と同じ」という幻想 この短編集を読んで改めて気づかされたのは、 “皆と同じように生きなければならない”という空気の息苦しさだ。 みんなと同じように振る舞うこと。 みんなと同じスピードで生きること。 それが当たり前とされる社会の滑稽さ。 本当は、人それぞれ違って当然だ。 寺地さんの物語は、その当たり前を優しく思い出させてくれる。 言葉にならない不安を言葉にする力 寺地さんの作品には、私がうまく表現できずにいた不安や生きづらさを、そっと言葉にしてくれる力がある。 「このままでいいのだろうか」 「私はどこへ向かえばいいのだろう」 そんな漠然とした不安を、物語という形にして見せてくれる。 読みながら、「ああ、私だけじゃないんだ」と思える瞬間がある。 そのさりげない救いが、心を軽くしてくれる。 文学の力とは、きっとこういうことなのだろう。 おわりに 『タイムマシンに乗れないぼくたち』は、 過去には戻れず、未来を知ることもできない私たちが、“今”をどう生きるかについて語りかけてくる作品だ。 完璧でなくていい。 みんなと同じでなくていい。 ひとりでもいい。 大切なのは、自分の歩幅で、自分の速度で、生きていくこと。 寺地はるなさんの作品は、そんな当たり前だけれど忘れがちなことを、そっと思い出させてくれる。 初めて読んだ寺地さんの短編集だったが、これからも彼女の作品を読み続けたいと思った。​​​​​​​​​​​​​​​​

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2025/10/20

タイトルになっている話は共感でできるし優しい世界で好きでした。 その他は特にあまり印象に残らない感じでした。

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2025/10/11

何となく居場所がなく、人と交わるのが苦手な、 小学生から大人まで、色々な登場人物の短編集。 まるで、おでん鍋のような、 一つ一つの具材は目立たないけど、 著者の丁寧な出し汁のおかげで、深い味わいが出ている。 読み終わった時、胸がほっこり温かくなる。 これからうすら寒くなる季節に...

何となく居場所がなく、人と交わるのが苦手な、 小学生から大人まで、色々な登場人物の短編集。 まるで、おでん鍋のような、 一つ一つの具材は目立たないけど、 著者の丁寧な出し汁のおかげで、深い味わいが出ている。 読み終わった時、胸がほっこり温かくなる。 これからうすら寒くなる季節にぜひ読みたい本。 特に好きなのは、 「夢の女」 「深く息を吸って」 「対岸の叔父」

Posted byブクログ