1,800円以上の注文で送料無料

ブラックボックス の商品レビュー

3.3

231件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    96

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    7

レビューを投稿

2025/10/20

何気ない日常の落とし穴といった印象。 私には自転車の知識が無く本文中でも説明されていないけれど、何故か分かってくる前半。 後半もやはり私は詳しくないことが描かれているけど、こちらもイメージしやすい。

Posted byブクログ

2025/10/15

衝動性を持つ主人公が、その衝動により傷害事件を起こしてしまうのだが、シャバで見つけれなかった安定した生活を刑務所で見つけてしまうような物語 前半、主人公はメッセンジャーの仕事をしており 自転車で疾走する描写がとても巧く、読み手までスピードに乗り風を感じ街を駆け抜けているような気...

衝動性を持つ主人公が、その衝動により傷害事件を起こしてしまうのだが、シャバで見つけれなかった安定した生活を刑務所で見つけてしまうような物語 前半、主人公はメッセンジャーの仕事をしており 自転車で疾走する描写がとても巧く、読み手までスピードに乗り風を感じ街を駆け抜けているような気持ちになれた  物語は緩急を持って展開してゆくのでどんどん読ませてくれる 文体にクセはなく読み易く、時たま作者特有の言葉選びがぴかっと光りアクセントになっている うまいなと思う構成だったし全体的にまとまっていた 主人公は発達傷害か発達障害グレーゾーンなのかもしれず、かなり感情移入して読んでしまっていた  とゆうのも自分自身、発送障害グレーゾーンによる衝動性を持ち合わせていて、シンパシーを感じてしまっていたのだ 自分の場合は良いカウンセラーさんに出会え、トレーニングを重ねるうちに衝動性をコントロールできるようになり、問題なく日常生活を送れているのだが、物語ではそうはいかず主人公は事件を起こし刑務所生活になってしまう… 発達傷害グレーゾーンの当事者からして見ればこんなに胸に、言葉につまる事はない  なんとかして社会に居場所を見つける事ができなかったか、または社会と共存できる道筋はなかったのかと、物語ながら悔やまれて仕方がない… 主人公は特技もあったし主人公なりに頑張っていたからこそ「なるようにしかならなかった」の一言では片付けられない切なさが胸に残る   でもこれは物語、物語… と自分に言い聞かせている  小説としてならこのストーリーは断然面白いとも思ったからだ だが、主人公が自分と似た様な特性を持っていたから、物語と言えどいたたまれない読後感がぬぐえない  私がもしカウンセラーさんに出会えていなかったら、もし助けてくれる家族がいなかったら、もし助けてくれる居場所がなかったら、もし頼れる社会の仕組みを知らなかったら、もし発達傷害を知らずに生きていたら、何か事件を起こしていたかもしれないと、他人事には思えなかったからだ 発達傷害グレーゾーンの当事者としては忘れられない読書体験だった

Posted byブクログ

2025/10/04

芥川賞受賞作。 メッセンジャー仕事からの刑務所への急激な場面転換の妙、物語に引き込まれた。 その中で主人公の人間性や人間関係が明らかになっていく形。 考え方や主義主張は人それぞれやからな、と改めて考えさせられる作品だった。

Posted byブクログ

2025/10/01

現代の実像の一部を描いている気がした 他の本屋さんのおすすめで読んだ 主人公に発達障害のような描写がありそういうこともあるかなと わりと面白かったが意外に評価が低いな 作者の人生を切り売りしたような印象を受けたがそうでもないのか 作者は他にどんな本を書いているのか気になる

Posted byブクログ

2025/09/10

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/500108

Posted byブクログ

2025/08/24

苦しい。あらすじを認識せずに読んだので、展開が急変するところで、仲間ともめたと想像した。詳細は違えど、トラブったのは必然。悪循環は、何かを変えて断ち切る変化が必要だが、そういう思考でないだけに、今後もツラい人生が想像される。 例えば、刑期を終えて孤独になっていることに、絶望感と開...

苦しい。あらすじを認識せずに読んだので、展開が急変するところで、仲間ともめたと想像した。詳細は違えど、トラブったのは必然。悪循環は、何かを変えて断ち切る変化が必要だが、そういう思考でないだけに、今後もツラい人生が想像される。 例えば、刑期を終えて孤独になっていることに、絶望感と開き直る状況が想像される。どうにか短期の仕事につくも、また再発し、気付いたら定年間近で絶望感に打ちひしがれつつ、その辺りで、残りの人生に想いを馳せて、ようやく少し変化するような人生を想像した。 主人公に思いを馳せると、苦しいとしか思えない。

Posted byブクログ

2025/08/24

うーん、なんだかイマイチ消化不良って感じだなぁ。 普段の生活は、明確な線路がなく自由が効くが、目標が定かでなく漠然とした日々になる可能性もある。一方で刑務所での生活は、所内での制度に束縛されながら、設定されたタスクに向かって作業を進めていくという、明確なゴールがある。この違いが、...

うーん、なんだかイマイチ消化不良って感じだなぁ。 普段の生活は、明確な線路がなく自由が効くが、目標が定かでなく漠然とした日々になる可能性もある。一方で刑務所での生活は、所内での制度に束縛されながら、設定されたタスクに向かって作業を進めていくという、明確なゴールがある。この違いが、主人公の生きやすさや生きにくさに繋がっていたんじゃ無いかなとは思った。 また時間をおいて読み直せば、捉え方も変わるかな。

Posted byブクログ

2025/08/22

4.0/5.0 共感出来るような、出来ないような… 主人公が抱える虚無感や逡巡、「ゴールが見えない」という燻った気持ちと、刑務所の中での「やることや目標がはっきりしている」ということへのある種の安心感みたいなものの対比が良い。 一回読んだだけでは、上手く消化出来た感じがしな...

4.0/5.0 共感出来るような、出来ないような… 主人公が抱える虚無感や逡巡、「ゴールが見えない」という燻った気持ちと、刑務所の中での「やることや目標がはっきりしている」ということへのある種の安心感みたいなものの対比が良い。 一回読んだだけでは、上手く消化出来た感じがしないので、また時間をおいて読みたい。

Posted byブクログ

2025/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴールが決められていたら、人は生きていけない 主人公サクマはこれまで、人生に何の目的もなく何となくで過ごしてきた。ただ、遠くに行きたいという漠然とした想いを抱えて。 ある日、刑務所に放り込まれて実感した。 ゴールが明確なのは刑務所ないだけだと。 誰もゴールが分からないし、日々変化するから意味があり楽しいと思えるのだと。 この作品を読んで、これまでの自分自身の人生を振り返ることができた。

Posted byブクログ

2025/06/27

昨今の文芸だと男性からの女性への性加害を描いたものが大きいけど、男性は書き割りの有害さで終わることが多い。 この作品はそんな時代に、男性の内部の暴力性のロジックや経路をかなり詳細に描けている。この「ブラックボックス」というタイトルはそういう意味でも色々と象徴的。 女性読者には理解...

昨今の文芸だと男性からの女性への性加害を描いたものが大きいけど、男性は書き割りの有害さで終わることが多い。 この作品はそんな時代に、男性の内部の暴力性のロジックや経路をかなり詳細に描けている。この「ブラックボックス」というタイトルはそういう意味でも色々と象徴的。 女性読者には理解されなくても当然で、だからこそこれを世に出して評価する事が文芸の仕事であるとも思う。

Posted byブクログ