ブラックボックス の商品レビュー

砂川文次(著者)

2022/12/20

自転車メッセンジャーしているあたりは面白く読めたけど、だんだんよくわからなくなってきた笑

芥川賞を読みこなせる脳みそしていないのよね。
でも毎年読んでみるけど。
理解して心の琴線に触れたことってほぼない笑

この作品は・・・感情のコントロールや社会性がうまくできない人が・・・悩むけど結局あきらめるって話？！

見えるようで見えない、ブラックボックスのような世の中や人や自分ってのはわかるなあ。

2022/12/18

不安定な雇用、コロナの影響や体力的な面で将来が見えない主人公が、もがく様子が。日本の残念な感じ？もがくがどうしようもない感じがよく現れている。

2022/12/14

前半後半で全く景色の違うお話。ちょうどテレビでメッセンジャーや宅配員の特集を見た後に読んだので、前半はかなり生き生きと登場人物が動いていた。主人公はたがが外れると問答無用に相手を攻撃する。全く寄り添えないし、描写は怖かったけれど、それもまた本を読む醍醐味のような気がします。

2022/12/12

自転車便のメッセンジャーとして働くサクマ。不安定な雇用でなかなか先が見えない。同棲中の彼女がいるが、未来が見えない。そんな若者の暮らしが表現されており、そこから現実を見てみると、今の若者とサクマのような立場で生活せざるをえない人がたくさんいるのではないだろうか。本人が悪いわけでもない、でも社会を否定するわけでもない、その無力感が作品に出ていると感じた。20代くらいの人が読めば、大きな共感を得られるかもしれない。サクマも普通に暮らしているだけ。でも普通の世間での暮らしと刑務所での暮らしで何が変わるのか。バブル崩壊後の若者に厳しい日本の閉塞感を見事に表現していると思う。

2022/12/05

表紙とタイトルに惹かれて手に取りました。

淡々と自転車便の仕事を描写するような前半から、後半に入っての展開に驚きました。
他の方の感想から、元自衛官・現役地方公務員の方が書いた本だと知りました。安定した人生とは一体何なのか考えさせられた内容ですが、所々、専門用語で思考が止まってしまったり、お話としては受け入れられない部分もありました。

2022/11/29

本当は星4。最後の気づきが唐突だったので…
でも、今の若者が生きる厳しさとコロナ下の東京や自転車についての描写が良いので、もっと評価されても良いはず！刑務所の話も興味深い。

2022/11/28

どーでもいい描写を細々と退屈。。とも思ったが読み進めるうち、その描写自体が落ちぶれて先がない人の不安さが妙に伝わった。

2022/11/20

途中、主人公が刑務所にいることがわかってからの展開、驚いたし、面白かった（この表現でいいか分からないけど）。刹那的な生き方をしている主人公。本人はそういう生き方しかできないんだろうなーと思いながら読んでた。でも、ラストのシーンで、毎日が同じことの繰り返しのようで、実はそうではない、それに気づけた。この話の後には希望があると思いたい

2022/11/06

辛いことや嫌なことがあったとしても
我慢して１つの環境に身を置くということは
想像以上に生きる力になると学びました。

世界は確かにブラックボックスであるが
クリアにしていく為に
勉強やコミュニケーション能力は
改めて大切なんだなと思いました。

2022/10/29

良い。
心理描写が細かく、適格で素晴らしい。素晴らしい才能をお持ちの作者。
後半、刑務所の話になり、急展開。読むのが辛くなる。
芥川賞に相応しい、今の小説。