母の待つ里 の商品レビュー
浅田次郎の本で久しぶりに面白かった。 案外これは旅行サービスの究極として実現するかもしれない。だって全てはしょせん思い込みだからね。
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幼少期に枕元で聞いた亡父の昔話を思い出しました。今思えば同じような話が繰り返し出てきた気はしますが、あれがないと眠れませんでした。
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うむー面白い!老いた母を持つ身として、共感しまくり。 浅田次郎の作品はホント良い。大ベテランでありながらテーマは古くなく、それでいて懐かしさという安定感を出せるのは素晴らしいのひとこと。
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浅田次郎作品、久しぶり。 私は雪深くはないとはいえ、ある意味限界集落に近い場所に住んでいるので、「ふるさとを求める」人の気持ちはよくわからないところもある。 まだ親が健在だからかもしれないけど。 でも例えば親だとしたって、すべてを肯定してくれるわけじゃないのに、行きさえすれば、絶対に肯定されて優しく甘く接してくれる人がいるということは、確かに救いなのかも。 そういうものにハマる人の気持ちはちょっと、わかるかなぁ…。
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家庭もなく、故郷もない還暦世代の3人の男女が、向かった先。 辺鄙な田舎だが、そこには迎えてくれる母がいた。 初対面でありながらも温かくて、安らげる。 無理しているところも感じず、気づかってくれながらも話しを聞いてくれ、意見も言う。 そして、また来ようと思うのだ。 途中、方言に...
家庭もなく、故郷もない還暦世代の3人の男女が、向かった先。 辺鄙な田舎だが、そこには迎えてくれる母がいた。 初対面でありながらも温かくて、安らげる。 無理しているところも感じず、気づかってくれながらも話しを聞いてくれ、意見も言う。 そして、また来ようと思うのだ。 途中、方言に悩まされたが、こういう「ふるさと」も良いではないかと思った。 ふるさとが、あったとしても実際、頻繁に帰っているのだろうか…否である。 血の繋がりがあるから故に拗れてしまうこともあり、 何日もゆっくりとできないのは何故だろう…と改めて自分の故郷を思った。 生まれ育った場所だけが、ふるさととは言えないかもしれない。
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著者は「方言に手こずった」と言っていた通り、読み手にも難しいと感じた。 方言が面倒くさくなってしばらく放置してしまったw 途中から頭で解釈せず、目でなぞる程度に雰囲気のみで読み進めた。 多少のファンタジー要素を含むストーリーではあったが、最終話の描写が脳裏に浮かびじーーんとした。
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ユナイテッドカード•プレミアムクラブ ホームタウン・サービス。一泊50万円の架空の故郷への帰省サービス。このサービスを利用する熟年の男女のそれぞれの生き方が描かれていきます。同世代として身につまされて読み進めました。ふるさとの「母」が寝物語に語ってくれる「どんどはれ」の昔話しが興味深かったし面白く思いました。ラストのケンちゃんエミちゃんに語ってくれた物語がリアルのちよさんの過去なんだなぁと思うと、3・11の現実に引き戻された思いがします。テンポのいい文章で面白く読み終えました。
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最初はなんてことない里帰りの描写だなと思いながら読み進めていたが、第二章を読んでまさかの展開にワァ!っと胸が躍り一気に読んでしまった。 映像化したら絶対に観たい!
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3人の独身者がカード会社のサービスシステムで故郷の疑似体験をし、一体どのような結末になるのだろうか、、、。ニセモノだろうとホンモノだろうと、心からその人の事を慕う気持ちや情があれば、それはそれで良いのではないか、と。
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自然な振る舞いをする人には、人は自然と素直になっていくものなのだろう。故郷とはこういうものであるのか。読み進むうち、こういう故郷が自分にもあったら良いなと思わざるを得なかった。
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