こうやって、考える。 の商品レビュー

外山滋比古(著者)

2025/02/02

簡潔は智の真髄。イギリスの言葉。

発想を鍛えるヒント
発想のおもしろさは、化合物のおもしろさ。元素を作り出すことではない。
未知のものを見つけ出す。情報や知識を集めて喜ぶのは幼稚。
無意識を使いこなす。絶えず追い回していると、ろくでもない考えばかり引っかかる。
偶然に任せることも必要。
失敗の中に新しいことがひそんでいることもある。これがセレンディピティにつながる。
メモの習慣を身につける。
思いつきを大事にする。

思考のプロセス
生活に根差した知識を求める。
考える基礎は生活。
忘れることを怖れない。
思考の整理には忘却が最も有効。
優れた比喩は思考を節約する。

思考力を高める方法
考えごとは朝にする。
知識に甘えない。極端なことをいうと、知識の量に反比例して、思考力は低下する。
常に問い、疑う。
童心を保つ。
誤り、失敗を怖れない。
いい考えが得られたら、めったなことでは口にしてはいけない。しゃべることは表現活動であるから、それで満足するおそれがある。あえて黙り、表現への内圧を高める。
思いつきを育てる。
本を読んだら感想を書く。書くことはおっくうだが、頭脳を良くする最も良い方法である。
手帳にメモを思いつくままに書いたら、他に書き写す。日付は忘れない。
無駄なノートは取らない。
書き直しの手間を惜しまない。書くことにより、思考の整理が進む。
知識は過去形である。
分析は破壊。
何足ものわらじを履く。

知性を磨く生活
汗を流し、体で考える。
日常を編集する。つまり、自分のスケジュールを作る。
日記をつける。
朝の時間を大切にする。
歩く習慣を身につける。
あえて非効率を求める。
手を動かして料理をする。
昼寝の効用を認める。
図書館を利用する。
つまらぬことこそメモする。メモをして忘れるようにする。
点的継続を心がける。休みなき連続は不毛に向かい易い。
タイムハングリーに自分を追い込む。緊張と集中の下で行うことから成果を生む。
思考を切り替える。
暇な時間を持つ。忙しい人だけが、本当に暇な時間を持つ。暇な人が暇を感じることはできない。
すぐに取り組む。頼まれたら、まずすぐ手をつけてみる。
空白の時間を持つ。1人の時間は大切である。
忙しい時こそ遊ぶ。
自然のふるいにかける。仕事を全部しようとは思わずに、自然のふるいにかけておくのが良い。忘れるに任せておく。忘れなかったものだけに付き合う。
執着をなくす。気になることがあっても、しばらく他のことを考える。
時々、論理から外れ、混沌に身を任せる。
頭以外を使う。体を動かしたり口を動かす事は重要。
外国語を覚えて若返る。著者は、新しい言葉を少しずつ覚えることが若々しくなる方法だ、と述べている。
姿勢を整える。
笑いは知的である。
折り返し点は定年と考えられるが、少し遅いと考えられるので、自らが折り返し点を作る。
頭が身体の一部であることを意識する。
読書は人の考えを借りてものを見るようになる。これは読書について。にも書かれていた。過去を知るには読書が良い。おしゃべりで賢くなる。
聞き上手と褒め上手を味方につける。
あえてゆっくり話す。
散歩は大事。

2025/01/14

感想を書くのはいいことだけど、読んだ本の冊数をひけらかすのは違う。ぎくり。つい数字の魔力にやられてしまうけれども、読書のゴールは冊数ではないと改めて思った？

2025/01/07

【★4】外山滋比古の書いた本の抜粋集。破壊的忘却、忘れることの必要性など新たな気づきになる文が詰め込まれている。それぞれの元の本も読んでみたいと思った。

2024/10/20

受け入れられないというか、
自分の価値観とは合わない部分がけっこうあった。　

1つ1つのエピソードが薄いからかな。
↓↓以下が取り入れたいところ↓↓

・ことわざを作る
・メモを取る＆タイトルをつける
・笑いで頭をよくする
　→くさくさしてはいけない
　　笑いは知的。
　　プラシーボ効果
　　人間としては頭を良くする
・思考に繋がる読書をする
・本を読んだら休む。
　　→ぼーっとして整理する
・ゆっくり話す

2024/08/20

外山氏の今までに出版された本21冊から、各テーマにおいて抜き出した言葉集。
頭を柔らかく保つには、詰め込みすぎたり欲張ってはだめで、余白を作っておこう、心に余裕を持ったほうがいい、ということなんですね。
本を読んで、内容を忘れても、それはそれ。自分の心に刺さらなかった、ということなのだというところは、一理あるかも、と思いました。

2024/08/08

複数の本のエッセンス集と言った感じであっという間に終わってしまった。それぞれの本をしっかり読んでみたいとおもう。

2024/07/13

思考の整理学を読み終えたのでこちらを。
ところどころ、矛盾してる事が書いてあるが何冊も本を出している方のそれぞれの本からの引用だから仕方ないのか。
図書館に行きなさい、というものと、本は図書館に行かずに買いなさい、など。

引用されているテーマが大きすぎて、思考の整理学を読む前に購入したが2年ほど本棚で寝ていた。
思考の整理学など、この方の著書を読んでから復習感覚で読むのがいいと思う。
「書きたいという衝動はめったに来ないから、そう感じたらすぐに書き始めよ」という箇所が一番心に残った。確かに。

2024/06/26

仕事で行き詰まってしまっている。
最近日々のやるべきことに忙殺されてしまって、仕事や物事にどう向き合えばいいのかわからなくなっているような気がした。
こういうときに、外山滋比古さんの本がめちゃくちゃ良い薬になります。

物事の捉え方などを、ダイレクトにわかり易い言葉で提示してくれて付箋だらけになりました。

これまでの外山書籍を短くまとめた本なので、1ページで纏まっており、一瞬で読み終えられた。
定期的に読み返そうと思います。

2024/06/20

不都合を生活の中に入れる、とあるが、私は自然体でそれを取り込んでいきたい。
古代人が散歩を習慣にしていて、その習慣が素晴らしいアイデアを生んだともあるが、それは果たしてアイデアを得るためにやっていたことなのか？
散歩そのものを目的に、自己目的化を果たさない限りは習慣にできないように思える。

上記同様に自由な時間を持つのがよいという記述があるが、それを習慣にしてしまうのは逆に自由じゃないよ。
どうすりゃいいんだ。

新たな視点を自分の中に入れるという意味では一読の価値あり。

2024/05/17

断片的な抜粋ではありましたが、なかなかキャッチーで参考になるワードが随所にあって、さらっと読むには良い内容でした。