真夜中のマリオネット の商品レビュー

知念実希人(著者)

2022/02/25

最愛の夫を"真夜中の解体魔"に殺害された救急医の主人公、"真夜中の解体魔"の容疑者として警察に追われ、搬送されてきた美少年。決して相容れないはずの２人を中心とした話になっており、２人の物語にどっぷり入り込むようにして読むことができました。そうきたか～。というような結末で、途中予想できそうだけど、もう少しつかみきれないような話の展開で、一気読みしてしまいました。

2022/02/23

婚約者を殺された救急医の秋穂のところへ運び込まれたのは、重傷の美少年・涼介だった。

命を救った彼は、殺人鬼の「真夜中の解体魔」だと刑事が告げる。

秋穂の婚約者もその殺人鬼に殺されていた。
真実なら自分の手で、殺してしまいたいと思いながら亮介の無実を訴える姿を見て、確証を得るべく真犯人を探しだす…。

涼介の過去が明らかになるにつれ、秋穂の心情が揺れ動き、もはや真犯人は他にいると思えてくるあたりは、単純すぎる気がした。

そして、犯人がわかったときの騒動も何となく大袈裟で、興醒めした。
それが、わかるのはラストで語る涼介の言葉の意味だ。

2022/02/22

割と評価が分かれる作品です。知念実希人では過去に無かったイヤミスなのでしょうね。イヤミスが嫌いな読者からは酷い評価をされてる様ですが、湊かなえも良く読む私にとっては、評価は良い作品の部類に入ります。
確かに途中展開の読める所はありましたが、よく練られたミステリーです。後味は決して良くないのかもしてませんが、結末が事実であるかどうかの言及はありません。読者個々の判断に委ねられると言う事なのでしょうか？

2022/02/20

ミステリー小説としては読み進めやすかった。
共感できるかは置いといて、それぞれキャラが想像しやすかったし、警察と病院、週刊誌のライター、夜の街に生きる人々など、わかりやすく各キャラクターが役割を果たしていった感じ。

特に張り巡らされたトリックはなく、結局は犯人の異常な趣向と、他者を魅惑する容姿に踊らされて不幸な結末に着地していった印象。

実写化するなら美濃部は武田鉄矢かなぁ

2022/02/20

小説としての語りは流石に面白かった。稀代の美男子傀儡子に籠絡されました、のプロットが見え見えだし、騙す方も騙される方も現実味が希薄過ぎ。噓っぽい小説で終わっているのが残念。

2022/02/17

最初から気味悪さが…。誰もが操り人形になってしまうのは分かるが、なんだか知念さんらしからぬ雑な人物造形。クルクル、クルクルと人格が変わってしまい、ついていけない。

2022/02/10

命を救った少年は恋人を殺した連続殺人鬼だった…！
濡れ衣だと主張する少年を前に、真実を見つけ出そうとする話。
「衝撃のクライマックスに、きっとあなたは絶叫する」と公式HPにも書かれている通り、最後の展開は衝撃的でした。

https://gomago-gomago.com/marionette/

2022/02/09

真夜中の解体魔」と呼ばれる殺人鬼に婚約者を殺害された救急医の秋穂。何とか立ち直り復職した病院に担ぎ込まれて来た少年・涼介。警察は彼が真夜中の解体魔だとにらんでいたが、涼介からは罠に嵌められたと訴え掛けられる。半信半疑ながら、涼介と一緒に真犯人を追う事になり…

　涼介と言う少年がイマイチ掴み所がなく、悪魔なのか天使なのかを疑いながら読み進めていきましたが、真犯人が逮捕されホッとしたのも束の間、ずっと引っかかっていた婚約者の切り取られた指に嵌まっていた指輪の行方がラストで繋がった瞬間ゾッとしました。
　マリオネットを操って居た真犯人が驚愕でした。

2022/02/08

闇が深い

自分の日々の行動がこんなことになるなんて。無さそうでありそうな、でもこんな事は起きてほしく無いなぁ。被害者が加害者になるし、加害者が被害者にもなる。人間って怖いな。

2022/02/08

そうかな？と思ってたけど、やっぱりそうだった。
「起承」までは展開の先行きが知りたくて引き込まされたけど「転結」でずっこけて転んだ感覚。さらに言うと転んで無理やり立たされた感覚。
あのぉ〜問いたい事がいっぱいあるのですが…

気分転換に、テレビドラマにしたら涼介と秋穂は誰がいいかなぁ
などと思いを馳せる。